2013/09/16

海外でおいしいとんこつラーメンが食べた~い!  その3 ~代用中華麺~

またしてもラーメンです。
そして、今回は麺の話。

前回の試食で日本から持ってきたインスタントの麺の残りがあとひとつになってしまった。
いくらおいしいスープができても、麺がなくちゃラーメンにはならない・・・。

近所の彼女が以前パスタでラーメンの麺を作ることに挑戦した。
彼女のキッチンではおなべから湯が大量に吹きこぼれ、大変なことになったようだが、今回も懲りずにそれに挑戦。

吹きこぼれたということは、お鍋にたいして少量で作ってみればいいんじゃないか、と。

パスタから中華麺を作る方法。これは海外在住の日本人にはかなり浸透している方法らしいけれど、パスタをゆでるときに重曹を加えると中華麺に近くなる・・・らしい。

中華麺には必ず入ってる「かん水」。
中華麺はこれを麺を作る段階から練りこんである。それを、かん水の入っていない麺「パスタ」に外から加えよう、というもの。
ただ、ここでかん水が手に入るわけではないので、類似品の重曹を、パスタをゆでるときに加える、という方法。

重曹を沸騰しているお鍋に入れる段階で大量の泡が発生し、吹きこぼれる、ということに・・・なりかねないらしい。

じゃぁ、3分の1くらいの量で試してみよう。


まずは重曹。
ドイツ語がしっかりできる彼女が用意してくれた。
ちなみに前回彼女が挑戦したときには重曹ではなくてベーキングパウダーで試した、とのこと。そのときにうまくいかなかった反省も含め、今回は重曹で。

パスタ30g、水40cc、塩少々。
この分量で何か作るには大きすぎるようなお鍋に水を沸騰させる。
パスタを入れ、一瞬温度が下がった瞬間に、重曹を入れる。
と。


シュワー、っという音とともに泡が立つ。
ただ、やっぱり分量が少ないせいで、吹きこぼれるところまではいかない。

重曹をしっかりと麺の中にしみこませるために、通常パスタをゆでる時間よりも2-3分長めにゆでた。

出来上がった麺をざるにあけると。
なんだか茶色っぽい。
これは、パスタの色でも、中華麺の色でもない。

お味は・・・。
苦い。
苦い!

噛んだ感触、口に残る風味。
これは確かに中華麺なんだけど、とにかく苦い。

色が茶色になったのは、おそらく少量で作ったためではないか、と、今度はパスタ1人前くらいで挑戦。
そうすると、確かに苦味は薄くなるし、食感もにおいも中華麺。
ただ、まだ、苦味が残る。

前回の残りのスープで、しょうゆラーメンを簡単に作ってみると。
・・・スープのせいなのか、麺のせいなのか・・・、う~ん、なんかちょっと違う。
まぁ、これは何かといわれたら、ラーメンでしかないんだけど・・・。

これじゃ、ちょっとわかんないね。
と、インスタントラーメンの袋に入っていて、麺しか使わなかったときの、インスタントスープにこの麺を入れてみる。

すると、なんだか、ちゃんとラーメンだ。

見た目は、麺が太いし、縮れもないし、ラーメンっぽくはないんだけど、これはラーメンですね。

じゃぁ、今度、極細のパスタを買ってきたら、もう少しそれっぽくなるのでは・・・?
ただ、うちの近くのスーパーマーケットには極細のパスタは売ってない。どこかで手に入れなくちゃいけないけれど、それを使えば、もっと中華麺っぽくなるはず。

と、ここらで、この日の研究は終了。

二人で時にうなりながら、あるいは大笑いしながらキッチンから動かない私たちを、時々Wolleが2階から降りてきて覗きに来る。そして、毎回首を振りながら戻っていく。
せっかくの日曜日なのに、放置してごめん。
でも、近いうちにぜ~ったいおいしい「とんこつラーメン」を食べさせるからね!
と、意気込むけれど、彼らにはしょうゆラーメンととんこつラーメンの違いはまったくわからないらしい。
この日なんて、近所だっていうのに彼女一人で来たくらい。

ラーメンの話を嬉々として話しているのは、この町で二人だけのようです・・・。

 

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