2015/08/06

3年ぶりの学校

いやはや、ブログが書けるようになったと思ったら、急に忙しくなってしまった。
なんと、3年ぶりにまたしてもドイツ語の学校に通っている。
3年前と同じように、平日午前中だけの授業。それなのに・・・なぜか、3年前よりも確実に忙しい。朝学校に行く前に掃除や洗濯を済ませてしまわないと、午後だけじゃ家事が間に合わない。
3年前は、どうやりくりしていたんだろう。


さて、今年はちょっくら中級のコースで、B2というレベルのクラス。
このレベルは、ドイツに住む外国人にとって必須レベルではないため、参加者が今までのB1のコースと比べると格段に少ない。自然、このレベルのコースの開催頻度も少ないわけで、それが理由で3年もなにもしないでいてしまった。

夏の間ドイツにいるとはいえ、今までのドイツ語レベルではとてもではないけど、笑って楽しいドイツ生活ができるわけもなく、そしてそれを3年も続けてしまった私は、なんというか、まぁ、ブランクドイツ語学習者とでも言おうか・・・。
まず、単に、学校に行く、ということが大変。毎日、毎日、学習内容は違うとはいえ、学校に行く。その単調さがなんだか疲れてしまう。 世の大半の人々が毎日同じ時間に起きて会社に行っているという事実に頭が下がる思いである。

そして、さらに情けなくなることに、もともと悪いと自覚している暗記力が枷になってる模様。
このレベルは語彙数を急激に増やすこともひとつの目標になっている。あぁ、出た、この言葉。
「語彙」
すでに両手で数えることが可能な数を超えた年数が経っているというのに新鮮によみがえる苦い記憶。なんせ、私は大学受験の英語を語彙数たったの数百で受けた。
私は恣意的なものに関して、暗記力が極端に低い。例えば文法、発音なんかは、私の中でそれなりに連続して覚えることが可能なんだけど、単語はからっきしだめ。
高校、大学のときのあの英語力で、よくもまぁ今英語を話しているもんだ、と我ながら感心するほど。

その語彙量が今のB2の要にもなる。
ひとつの文章をいかに違う言い方で表現できるか、という設問が非常に多い。
まぁ、「語彙を増やす」とはっきりとうたっている以上当たり前の話だけど、私にとっては、語彙数が少ないことが原因で、簡単な内容のテキストも超難解長文読解問題と化す。
辞書を使ってすら、語順で頭をひねらねばならないのに、各語の意味がわからないとなれば、ドイツ語でもアイスランド語でも大した違いはないんじゃないかとさえ思う。


さて、今年のクラス。
必須レベルではないコースを取っている顔ぶれなだけあって個性派がそろっているような気がする。初日から1週間ほどは4-5人だったのが、1ヵ月半経った今では11人。今月もう二人増えるらしいし。
自分の持っている知識をとにかく人に「教えたい」インド人のおじさん。
インターネットでクレジットカードなんて怖くて使えないでしょ、と言いつつ、家族、生い立ち、息子、ペット、家、近所のおじいちゃんおばあちゃんの話まで、 自身のことを個人情報大流出並みに喋りまくるロシア人のおばあちゃん・・・いや、おばあちゃんに見えるけど、実は私より10歳年上なだけ・・・。
あなた、このクラスレベル低すぎませんか?なんて、聞いてみたくなるようなしっかり、よくできるカザフスタン人。
意味がわかると面白いんだけど、たいていは何を言っているのかわからない、これもカザフスタン人。えらく年の離れたその奥さん。
話しかけなければ決して言葉を発しない、一人だけ若いウクライナ人。
常にマイペースなリラックスを保っている臨床心理学士のペルー人。
全員分書くのもどうかと思うので、この辺にしとくけど、あらまぁ、先生も大変でしょうね、とでも言いたくなる。


それでも、大変だ、とは言いながら、毎日半日ドイツ語に漬かっているせいもあって、口からドイツ語が出て来やすくはなった。
これは新しく覚えたものよりも、前に習ったことが出てきやすくなったという風にもいえるかもしれない。3年かかって、やっと学習内容を消化したらしい私の頭は、今習っていることを11月の試験までに消化できるんだろうか。


ところで、今現在1週間の夏休み中。・・・・だから、これが書けるんです。
たった1週間の休みのあとは、11月末まで秋休みもなしに 学校。この夏休み、もう少し後でもよかったんじゃないかな、なんても思う。

実は学校がらみで面白い話もいくつもあるんだけど、それはおいおい。・・・時間が取れるときに・・・。
怠けずコツコツやっていれば必ずできるようになると言われる語学。
性に合わないのは承知だけど、今回もがんばってみます。