2008/12/28

2008年12月26日

津波の起こった日から丸4年が経った。

26日には毎年セレモニーが行われる。
今年も朝10時半にいつもセレモニーがある辺りに出かけた。その周辺も今ではローカルの屋台が並んでいて、セレモニー用のテントと、献花をする大木が同じ場所ではなくなっている。

今年。
去年以上に参加者が少なかった。場所が目立たなくなってこともあり、悲しむ人が減ったこともあり。
うれしいやら、悲しいやら。

でも、ここ数年見ていると、本当にまだ苦しんでいる人は参加してないんじゃないかとも思う。私はこのセレモニーでまだ、ダニーに会ったことがない。
去年は花を持って、セレモニーと反対の方向、たぶんメモリアルパークに向かうダニーの姿を見た。今年はその日1日中会わなかった。

でも、ダニーもきっと少しずつ悲しむ日が減ってるんじゃないかと思う。ミカエラのことを話すことが前よりも減ったから。

去年、12月26日。
ダニーがいつもしていた2つの同じペンダントがひとつなくなっていることに気がついた。
どうしたの?ってきいたら、
ミカエラの遺体からはずして以来、ずっと一緒に首からさげていたのに、26日の朝、突然ミカエラのペンダントが切れた。って。
きっと、ミカエラが「もう悲しまなくてもいいよ」って、言ってるんじゃないかと思う、ってダニーは言った。
ミカエラが話せたら、本当にそう言っていると思う。
私だってダニーに言いたい。
そんなに苦しまないで、って。
ほんの偶然で、自分だけ無傷で生き残ってしまったことを、ダニーはどれほど呪い、苦しみ、怒り、悲しんだだろう。普段のダニーの笑顔からは想像できない。
私にその話をしてくれるときの彼女は、いつも自分のことじゃないような話し方をする。
きっと自分の言葉では表現の仕様のない気持ちを、そんな風に話してるんじゃないかな。

3年。4年。
もう十分じゃないかと思う。

今年25日の夜、ふらりんふらりんに酔っ払って、ダニーが私のところに来たから、もしかしたら26日は二日酔いでセレモニーに参加してなかったのかも。
そうだといいけど。

もう4年も経った。
私の中で残っている何かは、少しずつ大人しくなってるんだろうか?
いつか、みんなの心に残った傷が風化して、触れても痛まないようになる日がくるといい。
それまでに、あと何年必要なんだろう。
私にとってもみんなにとっても。

2008/12/26

私の本

私の書いた本が出版された。
12月16日。
クリスマスころになって、やっと手元に来た。
実際に書いたのはほとんど2年位前になるけど、自分が書いたものが本物の本になるとやっぱりうれしい。

自分で書いたんだから、もちろん何が書いてあるのかわかってるんだけど、書籍になってると読んだ感触が違う。
どうしてだろう。

数日のうちに手元に保管しようとしたもの以外は完売。っていっても数冊しか届いてないけどさ。

びっくりしたのは、私のビデオを気に入って毎日見に来てくれるアメリカ人のおじさん(…私と同じ年くらいかな、もしかして・・・。)が買ってくれたこと。
日本語勉強しなくちゃね。とかいって。
読めないのに、どうするんだろう。

でも自分の手から売るって、結構恥ずかしい。
しかも、サインを書いてくれなんていわれると、どうしたらいいのかわからなくなるくらい恥ずかしい。
私は字も下手だし、私の名前画数が多くて、漢字で書くと毎回字が違うからサインはひらがなだし。

でも買ってもらえるとやっぱりやっぱりうれしいなぁ。

うちのスタッフに目の前で読まれると気になっちゃうけど。

クリスマス時期

ここ1週間くらい、異常に店が忙しい。どうしてかわからないけど。

たくさんお客さんがいるから、自然私もボートに乗ることになって、毎日朝8時前から夜9j半ころまで店にいる。

去年まではダイビングが終わったあとに店番をしなくちゃいけないことがすごく嫌だったのに、今ダイビングのあとにビデオの編集に6時ごろまでかかることがすごく疲れる。
まだ慣れてないせいだといいけど。

で、お客さんに8時にビデオを見せて、話をして、気がつくと9時過ぎ。
うぅぅぅぅん。
そんなに働いているところが私はやっぱり日本人だね。

当然、バンガローに戻るころにはフラフラ。
もちろん7時ころから飲み始めるビールのせいもあるんだけど。10時に店が終わって、11時ころにはもう眠くてぐずれてくる。

でも、お客さんにいいビデオだとか言われるとやっぱり嬉しくて、私って単純だなぁ、と思う。


少しずつだけど、ましなビデオも撮れるようになって来た気がして、忙しくても仕方ないかな、とも思うけど。
自分でいい日とよくない日の差がでないようになりたいなーと思う。

いずれね。
そのうちね。
こういうことにはちょっと時間がかかるだろうから。

2008/12/15

私の写真

私はいつも自分で写真をとってる立場で、自分が写ってる写真っていうのがほとんどない。
でもこの前Toyoさんがボートでカメラ持ってたから「撮って!撮って!!」って言って撮ってもらった。


水中じゃなくてカメラ持ってる写真は初めてかもー。

でもやっぱりみんなが私を見て笑うとおり、カメラ大きすぎるかも・・・。
それともBlakieが言うとおり、私が小さすぎるの??

プーケットの宿

ビザの延長を申請するために、またプーケットに出かけた。
私がプーケットに出かけるときは、たいていエレクトリックブルーもプーケットに行っていることが多い。だからWolleと二人分の宿を用意する。

私一人のころは、プーケットタウンのラタナマンションに泊まっていた。
バイクタクシーのドライバーに説明しやすいから。しかも少し割引が利くし。
でも部屋は、というと、そのときによって当たりはずれが大きい。古い部分のビルの部屋と、新しい部分の部屋の違い。

去年はWolleと一緒にいるときにはシャロンという地域のベストマンションに泊まっていた。バンガローじゃないけど、各部屋にバルコニーもついてるし、プールもある。入らないけど。1000Bと値段はちょっと高めだけど、JPのレストランFATTY'Sのすぐわきだし、夜JPのところから酔っ払って帰ってくるにはベストだった。
レセプションも安全だし、鍵がないとレセプション以降は入れなくなってるし、スタッフはフレンドリーだし。
ただ。全スタッフがほとんど英語を理解しないのにはほとほと困った。
タクシーを呼びたいだけなのに、理解してもらうのに30分くらいかかる。

ところが今年になって、Ulliが「うちに泊まっていいよ」って言い出してくれた。ローシーズンの間に新しい家に引っ越して、部屋が余分にあるから。
でもベッドはないよ、ってことでマットレス持参でUlliのうちにとまることになった。
ただ。
Ulliはサービスがよすぎて、どこに行くにもどこから帰るのにもタクシーを使わせてくれない。行きたいところを言えばUlliがピックアップで乗せてってくれる。自然Ulliの用事にも付き合わなくちゃいけない、というおまけもついてくる。このおまけが大きいんだ、これが。

そしてトーナメント直前。Floがトーナメント中にシャロンピアの目の前のゲストハウスに止まることを提案してくれた。Floは去年もそこに泊まってたらしい。

それはすばらしいアイディアで、トーナメント中、ボートから戻って、パーティに出る前にシャワーを浴びることができる。
部屋も至極快適。ホットシャワー、いらないけどエアコン、バルコニーつき。Peterのバーもすぐ近く。1階はセブンイレブン。

ただ。

レセプションがたいてい閉まってる。レセプションのドアの前に電話番号が書いてある。そこにかけると、彼女がお昼寝をしていなければレセプションと話すことができる。だけど、そのゲストハウスにはいない。

今回もそこに泊まろうと思って、ゲストハウスの前まで来た。案の定、ドアは閉まってる。
電話をかけようとしてると、近くでお客さん待ちをしてるタクシードライバーのおじさんが教えてくれた。
「今日は彼女はホリデーだよ」って。
そして親切にもお姉さんに電話してくれた。

結局20分ほど待って、お姉さんがバイクで現れ、だれぁがチェックアウトしたままになってた部屋をクリーニングしてくれた。
ひとまずは落ち着く。


どこに止まるにしても、どうしてなかなか問題なく泊まれるところがない。
まぁ、こんなことを繰り返しているうちに「プーケット快適アコモデーション・マップ」かなんか作れそうだ。

でもまず、私たちのベストの部屋を探さないとね。

クラゲ

最近ピピ・レの西側で、クラゲが大発生していることがある。
クラゲっていってもヨーロッパなんかで大ニュースになってた危ないクラゲじゃなくて、クシクラゲの一種。しかも小さい。3cmくらいかな。
要するに長い触手がなくて、刺しもしないし、毒ももってない。両手ですくってもヒクン、ヒクンってちょっと動くだけ。

それでも大発生となるとあんまり気持ちよくない。

この前ボートから水に飛び込むときにクラゲの群れの真上だったので、キャプテンにちょっと移動してって頼んだくらい。だって飛び込むのいつも私が一番だから・・・。

水中から水面を見上げると、水面から水深1~2メートルくらい間でクラゲの層になってる所がところどころにある。
一つ一つ見ると、クラゲって結構きれいで、写真に撮りたいくらいなんだけど、ビデオではマニュアルフォーカスを使わないとなかなかフォーカスしてくれない。しかも群れだとモヤモヤしてるだけで何なのかよくわからない。

ダイブの最後に、安全停止して、さて浮上と思って上を見たら、ちょうど群れの真下だった。
私あの中に突入するの?
考えるだけでムズムズする。
迷った挙句、ちょっと移動して層が薄くなったところで浮上した。

しばらく天気がよくなかったのに、急に毎日晴れてるからクラゲも日向ぼっこに水面に寄ってきてるんだろうか?
害はないって言ってもやっぱりいないほうがいいかなぁ。クラゲには申し訳ないけど。

イカ釣り

友人が何人か集まって、夕方からイカ釣りに行くことになった。
Achimとその友人4人。タイ人のMan。そしてToyoさん。

Acimはもともとイカ釣りが大好き。そしてToyoさんは去年行ったイカ釣りがあまりにも楽しかったらしく、また行きたいって。Toyoさんもたまには息抜きが必要だよ、っていってYukoさんがシフトをカバーしてくれた。

午後4時出航。
ビダからピピ・レにかけて、明るいうちはハンケン・ラリー。この時間帯はその周辺でハンケンがたくさん釣れるので私たちはそれをラリーって呼んでる。
当たりの日には「もういい!!」っていうくらい次々にハンケンがかかる。

ハンケンって私たちは呼んでいるけど、この名前はタイ語。硬いしっぽっていう意味らしい。英名も和名も知らない。
すごく硬い大きなゼイゴが付いているからアジ系かな、って思うけど、同時にツナ系特有のヒレの形をしている。

潮の流れによっては水中でも時々群れを見かける。たいていは2匹でつるんでハンティングをしてる。

さてさて、メンバーと山のようなビールを積んでビダへ。
ここ数日午前中は風が歩けど、午後は凪いでいる。海はサテンのクロスをかけたみたいに滑らかに平ら。

順にラインを出して、ビダに着いたと思ったら、ディープサイドに入るなりロッドがしなる。
ホィッスル。
ボートのスピードが落ちる。
まず1匹目。そこそこサイズのハンケン。
なんだか今日はかかるのが早いんじゃない?いいんじゃない?
潮もちょうど流れ始める時間帯だし。満月だしー。

ボートが再度速度を上げる。
と、またロッドがしなる。今度は3本同時。

スピニングロッド4本、アウトリガー2本、ダウンリガー1本と、今日は全部で7本ラインが出してある。ハンケンの群れがいれば6本同時にかかったっておかしくない。

ハンケンは大きくて50cmくらいの魚。小さければ難なく引き寄せられるけれど、大きいのになるとちょっとした手ごたえを感じる。ビッグファイトとまでは行かないけれど、そこそこ楽しめる。


今日はどうも当たりだったらしい。
ボートが止まっては進み、進んでは泊まって、ビダにいる間中ボートの上は忙しかった。
Toyoさんがひとこと。「フィッシングってこんなに忙しいんすねー。」
そうなのよ、そうなのよ。特に今日は人数の割りにつりを知っている人が少ないから、Wolleと私がボートの上を走り回ってる。

と、突然ダウンリガーのクリップが外れ、ラインが走り出した。
ギリギリギリギリというロッドの音。
今日はハンケンラリーだけど、念のため1本だけラパラをつけたダウンリガーがおろしてある。それが反応してるぞー!!

ハンケンはラパラには小さすぎるし、いったい何?
今日はハンケンとイカを釣りに来たんだけど。

最初の引きが強かったので、Wolleがロッドをつかむ間にToyoさんにファイティングベルトをつけるようにいう。
そんな引きって事はバラクーダ???
結局ファイティングベルトなしで釣り上げたけど、本当にバラクーダだった。
必死でリールをまいていたToyoさんは、ボートの上にバラクーダが上がっても呆然としている。
いや、元々比較的リアクションの薄い人だけど、なんか一言ないのかー??
そんなことを思っていたら、やっと一言。「初めてっす。」
やぁ、この間が面白いよ、Toyoさんは。

さっきボートに乗る前に、誰かが今日は何をつりに行くのか聞いた。Wolleと私で「イカ」「ハンケン」って答えてる脇からToyoさん「バラクーダ」って答えて、みんなで笑った。
それなのに本当につっちゃったよToyoさん!!

ピピ・レに移動してロックベイという小さな湾でイカ釣り。
Achimは大のイカ釣り好きなのに、今日は粘りもせずにすぐやめた。そういえば1匹もつれない・・・。

アイヤー!
そんなこと考えもせずにイカ、イカってつりに来たけど、今日満月じゃん。それはわかってたのに・・・。
粘ってもつれるわけはありません。

結局Donにバラクーダを調理してもらって、タダのボートパーティーになった。
でももしかしたらToyoさんはAchimよりもイカ釣り好きなのか最後までモクモクとラインを出していた。Achimのイカ釣り好きは相当なもののはずなのに。

今日はハンケンは当たりだったし、バラクーダっていう大きなおまけがついてきたし、上々、上々。イカは釣れなかったけど。

Toyoさんの初バラクーダ。Yukoさんは写真を見ても信じてくれないけど。

2008/12/06

ビデオの仕事

今年から始めたビデオグラファーの仕事。
全部準備が整うまでにずいぶんと時間がかかったけど、ここのところ毎日ビデオを撮りにボートに乗ってる。

編集の部分だけじゃなくて、水中で撮影するのにも初心者の私には大変。
マリオがビデオのとり方を教えてくれてる時に、言ってたことを身にしみて感じる。
「水中では全てが撮影の邪魔をする」って。

もちろん水中のいいところを撮ろうとしているんだけど、その対象物以外の全ての環境が邪魔をする。
透明度、流れ、サージ、対象物の位置、などなど。
島に戻って、映像をチェックする時に、「どうしてきれいに撮れないんだーーー!!」って、自分に半ギレになることもある。

ほかのビデオグラファーはこの仕事をすいすいしているようにも見えるけど、みんな最初はこんなだったのかなぁ。
って、何の初心者でも思うことを思ってしまう・・・。

昨日なんて、編集も全部終わって、さて、PALに変換しましょう、と思ってファイルをドラッグしたとたん一瞬にしてファイルもキャプチャも全部消えた。
何が起こったのかわからずに、どうすればいいのかもわからず。
お客さんに出来上がった映像を見せる時間も押していたので、探しているよりも作り直したほうが早いと思って全くの初めから作り直した。

相手がコンピュータなだけあって、誰に向かってもあたれない。
一人で機嫌悪くなってるくらいしかない。

でも、毎日ダイビングから帰ってきて、編集して、DVDが出来上がったときには嬉しい。お客さんを集めて夜、店で流すんだけど、見ている途中で笑いが起きたり、おおーーっとかかんたんの声が上がるとすごく嬉しい。

今日のサメはそれほどでもなかったんだけど、昨日はブラックチップがカメラに突進してくれて、映像としてはすごくいいのが撮れた。ビビって息を吐き出して、その泡にサメのほうがびっくりしてたけど。ごめんね。

時々いいショットが取れるのがすごく嬉しい。
そのうちそういうのがたくさん溜まったらベストビデオとか作れるだろうし。

でも、ハウジングに入れたままのカメラを支えて撮るのは結構重くて大変。8,9キロだと思うんだけど、腕だけではなかなか支えきれなくて、今ちょっと腰が痛い。

毎日もぐってるけど、いつん会ったら初心者ですって言わなくてよくなるのかな。
来シーズンかなぁ。

2008/11/28

タイの少女 ハイジ

メインショップの店先にはテレビがある。なんとなくみんなでだらだら過ごすときなんかによくスイッチが入ってる。
タイ人スタッフのポンがよくトムとジェリーを見てる。で、トムとジェリーになると私とサムが参加する。

ちょっと前に気がついたんだけど、トムとジェリーの番組のあとに、昔日本で放映してた「アルプスの少女 ハイジ」が流れる。
私は特に小さいころにそれほどテレビを見なかったので、いつごろの番組かわからないけど、名前や絵くらいは知ってる。

もちろんタイではハイジはタイ語を話す。で、もって、吹き替えてあるので、せりふの部分だけ音楽が途切れる。やさしぃい音楽が流れているのに、彼女が話すときだけ、ぷつっと切れて、あのタイ語独特の鼻に抜ける声調音が大きく聞こえる。
昔は音楽もせりふも一緒に録音してたのかなぁ、と思うけど、もちろんそんなことはわからない。

どっちみちタイ語で彼女が何を話してるのかなんてさっぱりわかんないんだけど、なんとなく音楽やアニメーションに集中してると、突然途切れるBGMがすごく気になる。

でも、慣れてくるとそのパターンが気になるというよりも面白く感じてきた。どうせわかんないんだから、見ていても時間の無駄なんだけど、そのくすくす笑いたくなるようなばかばかしい感覚にちょっとはまってる。
滑らかな表面に突然ざらざらの穴が開いていて、それを手でなぞっているような奇妙な面白さなんだけど。はまるってそういうどうしようもないものが多いなぁ。

2008/11/25

Phuket International Sportfishing Tornament 2008

11月20日から22日まで3日間、Phuket International Sportfishing Tornamentに参加。

結果からいってしまうと、チーム成績は、カップなし。

まず、悪天候のせいでトーナメント全体の結果もよくなかったみたい。
でもラッキーだったチームは大物も釣り上げてきた。
1日目には私のスウィートダーリンのWalterがマーリンを2匹リリース。
1日目、2日目に空で帰ってきた、いつも元気なHariが3日目にはセイルフィッシュをリリース。Hariは3日間の間にたった1匹だったけど、その1匹で3つもカップを奪っていった。

天候は3日とも
とにかく風が強い。1日目2日目にはボート上で座っていてもどこかしらにつかまっていなければならないほど。まるで馬に乗っているときみたい。
しかももちろんボートは常にまっすぐ走っているわけじゃない。波の向きによっては横揺れもひどい。ボートの両脇からしぶきだけじゃなくて、多量の水が飛んできて、ほぼ1日中全身びしょぬれ。

でもとにかく楽しいトーナメントだった。
メンバーはWolle,私もWolleも仲良しのFlo,Wolleの地元の仲良しのAndreasとOlli,そして食事係のUlli,そして釣りのプロフェッショナルなJo、今年のレディスカップを狙うYukoさん。キャプテンのTon。そして私はビデオを回している。
チーム名は「The Big Easy」
メンバー全員がボート上で何をしなくちゃいけないのかわかっている人たちばっかり。私はゆっくりビデオをまわしていればいいとのこと。って、いってもゆっくりなのは回ってるビデオだけで、走り回りながらとってるビデオがゆっくり回ってるんだけど。

ボートの上では飲み放題。
みんな朝から、プシュプシュビールの間を開けてる。
私はビールを飲むと陽気にはなるけど、使い物にはならなくなるので、ボートに乗ってるときは5時まで飲まないって決めてる。昼間は水・・・。
いいボートボーイだわ、私って。

朝8時に爆竹の合図と同時に出港。夕方7時までに帰港していなければいけない。

もちろんその後はパーティ。トーナメントのためにバーが1軒貸切になってる。そこでも飲み放題。
アンドレアスいわく、登録の日も含めて4日間の1日中飲み放題は体によくない、とのこと。思わずみんな飲みすぎてしまう。当然だけど。

最後の表彰式の日には、カップを取って盛り上がっているチームと、カップを取れなくてがっかりしているチームと、そしてカップも取ってないのに最後まで「We are the Champion」を歌って盛り上がっていたThe Big Easyで各々飲みまくり、踊りまくった。

フィッシングトーナメント

 空と海の間にある水平線が直線ではないことを再認識している。はるか遠くに見えるプーケットの島影と水平線の間で、立っている二本の足で波の動きを感じる。ボートのスピードのせいで凪いだ日でもどこからか風を感じる。
 
 太陽が真上から照りつける船上に突然ホイッスルが響き渡る。魚が掛かった合図だ。緩んでいた時間が合図と同時に張りつめる。ボートの速度が落ちる。船上がいっせいに動き始める。

 魚の掛かった竿につくのは最初はひとり。ほかの全員は水面に繰り出してあるラインを戻す。アウトリガー、ダウンリガーを含め、竿は全部で11本。ほかに仕掛けも出してある。

 リールを巻く腕がもどかしい。「そっちじゃない、こっちが先だ。」「ガフを用意しろ。」大声がいくつも飛び交う。そんなころにはすでに掛かっている魚が推測できている。これは大きなシイラだ。「ファイティングベルトをつけろ!」男性にとってはファイティングシートよりもベルトのほうがコントロールしやすい。


 シイラはなかなかのファイターだ。大きいものになると大柄の男性でも引き寄せるのに時間が掛かる。   
 魚が体をくねらせ、水面から躍り出るたびに、鮮やかな黄緑色の体が太陽の光に反射してきらめく。シイラの一番美しい瞬間だ。

 
 暴れるようなら泳がせて。魚が力を抜いたときに巻いて。タイミングを合わせて全身で格闘する。一度に巻けるラインは長くて数メートル。
 まだか。まだか。
 まだだ。まだだ。まだだ。

 ゆっくりと、だが確実にラインは短くなっていく。船尾で波に足を洗われながらガフを構える。最後の瞬間が近づく。ファイティングベルトをしている後ろから、いつでもベルトを引っ張れるようにひとりが構えている。ひとりはガフを構える後ろから、ボートから転落しないように支える用意をしている。全員が息を呑んでいる。最後の瞬間に大物を逃すほど悔しいことはない。

 全員の目が船尾近くを縦に横に泳ぎ回るシイラに注がれている。船上を更なる緊張感が支配する。逃すな。ラインが手の届くところまで近づく。
 片手でラインを引き寄せながら、柔らかい腹を狙ってガフを食い込ませる。同時に勢いよく船上にすくい上げる。船上に歓声が上がる。

 釣れた。

 自分の意とそぐわない状況を振り払おうとするかのように魚は暴れる。ガフが食い込んだままの体をばたつかせるシイラの頭部を棍棒でたたく。タン。タン。気絶したシイラはやっとおとなしくなった。

 鰓に指を差し込み、のどに食い込んだフックをはずす。興奮と感嘆のため息の中、魚はアイスボックスの中に放り込まれる。

 シイラは興奮しているとき、体が黄色と緑色に変わる。釣り上げて20分もすれば元のグレーに戻ってしまうこの体色は自然しか造り得ないだろうと思われるほど美しい。

 このシイラは2007年プーケット、シャロンにおけるインターナショナル・フィッシング・トーナメントの初日、参加した全ボート中最大のシイラだった。



今年もElectric Blue はトーナメントに参加する。
どんなトーナメントになるんだろう。

2008/11/16

フリソデエビ しかもダブル

久しぶりにダイビングに出かけた。
コンピューターの調子も悪いし、風邪もひいていたし、何日もサボってたんだけど。

今日はビデオも一緒。

1本目ビダ・ノック。
今日の1本目は少し流れがあるはずだから、ちょっと慎重に。透明度良好。流れもほとんどさえぎられてた。
潜降直後の湾内で、コブシメ、続いてホークスビル・タートル、ブルースポッテド・スティングレイ、と撮りたいものが続々。
でも今日はChampについていくって言っちゃたから、Champがいちいち止まって待っててくれるので、ひとつところに何分もとまっていられない。
しかもChampのガイディングは、いつもグループを見失ったら2度と見つけられないようなコース取りだ。
でも、しっかり必要な分は撮った。

2本目、マヤコーナー。
私自身はこの場所、ちょっと深めを行くのが好きなんだけど、2本目ももちろんChampに付いていく。
だって今日のメインはここ。
カメラを持って初めてフリソデエビを撮りに行くんだーーーー。
どこにいるのか知らないから、今日はChampにくっついてきた。

私と違って結構みんな1度何か見た場所覚えているみたい。私は行き当たりばったりが多い。それに、群れや光物が好きなもんだから、ついついリーフの外側に目が行っていて、、、。
何を言ってもすべて言い訳なんだけど・・・。

Champのダイバーたちが見終わったあと、さてさて、私の番。マスクの中で思わずにやけてしまいそうになる。
ここではさすがにChampも私を待つ気をなかったようで、さっさと泳いでいってしまった。
私だって待っていられたら、ゆっくり映像が撮れないからシメシメ。

いたー。いたーー!!
2匹のエビたちが小さな穴の入り口で、体と同じくらい大きいソデをフリフリしているぞ。
はじめましてーー。
彼らたちだけじゃなくて、私、実はフリソデエビ見るの初めて。
今まで本の中でしか見たことなかったエビが目の前で私に手を振っている。いや、これは威嚇なんだろうけど。
でもハローって言ってるんじゃない?もしかしたら。
本当はカメラに向かってピースしたいんじゃない?両手で。エビだし。
だって、彼らにとってもカメラは初めてのはず。

今現在、このエビたちはモスキート以外のダイバーに発見されていないらしく、どこのダイブショップでもまだ、誰も映像を撮っていない。
って、ことって、私が一番のりーーー??
いや、それがわかってたから今日ビデオカメラ持ってきたんだけど。店のみんなもわくわくしてるはず。

穴の位置と、私のポジションと、レンズの向きがどうもうまく一致しなくて、時間がかかった。
でも、はずさないように、フィルターあり、なしの両方の映像を、しっかり撮ってきました。

まあ、いくら珍しくても、同じものを10分もビデオで見ていたら飽きるので、そこそこに。
あんまり映像に執着してしまって、写真を撮ってくるのは忘れた。
次回、次回。

2008/11/15

ロイカトン


タイのお祭りのひとつにロイカトンというのがある。
毎年11月のフルムーンのあたりの日。
何をするかというと、カトンと呼ばれる花で作ったケーキのようなものを、一人一人が海に流す。カトンの中には自分のつめの切れ端と、髪の毛、そしてコインを入れる。


カトンは女の子たちは自分で作ることが多いみたい。私のような無精者や、観光客の人達用は通りで買うことも出来る。
ロイカトン当日。私はプーケットからピピ島に戻る間際になって、今日がロイカトンだって気が付いた。女の子たちがカトンを作っているのを見たから。
その女の子にどこい言ったらカトンを帰るのか聞くと、どこでも売ってるけど、ここのピアでは無理かも。でもその子達は「買ってきてあげるよ」って、行って来てくれた。


夜、ダニーのところに行くと、彼女たちは自分で作ったカトンを用意していた。
みんな凝って作っているので、ちょっとしたくらべっこになる。

ビールを飲みながら、数人友達が集まるのを待ってピアへ。
ピアはすでにカトンを流す人たちで賑わっている。

カトンは流れていってくれないといけない。流す時に願い事をして、ろうそくとお香に火をつけ、出来るだけ遠くまで流す。
私たちはピアの先端まで行って流すことにした。風向きも考えて、一番流れやすそうな場所を選ぶ。

流し終わった後は、今度はバルーン。タイ語でなんていうのか知らない。私がすっぽり入りそうなくらいの紙で出来た風船。中にろうそくをともして、気球の要領で空へ飛ばす。
これはロイカトンの日だけではなく、何か特別な思いのある時に行う。津波の起こった日に飛ばす人もいるし、何かしらの理由で各々の特別な日に飛ばす。

一緒にピアに行ったダニーは津波で大変な思いをした人たちの一人。私よりもずっと大変な思いをしたはず。カトンを流しながら彼女は何を願ったんだろう。
ダニーには本当に幸せになって欲しいなぁ、と思う。


で、ピアからはもちろんバーへ直行。
最初に、ほぼ溜まり場と化しているLe Grand Bleuへ。
そして次に、新しいビーチバーIbiza Barへ。
久しぶりにビーチに出かけたら、すごい人数の人が集まっていて、ちょっとタイムラグを感じてしまった。でもこのバーのスピーカー私たちのバンガローの方を向いていて、夜ちょっとうるさいんだよねー。
スピーカーの正面に行くと体中で音を感じるほどの音量。そりゃあウチまで届くよ。

全員フラフラになるまで踊って、帰りました。

またプーケットへ

私のコンピューターがどうなだめても、機嫌が悪い。リカバリまでしてみた。
でもダメ。
これじゃ仕事にならない。
仕方がない。プーケットに行こう。
プーケットでコンピューターを使って大きくビジネスをしている友達が頼り。もしかしたら必要なプログラムも持ってるかもー。

ここ数日ピピ島はあまり天気がよくない。
トヨさんが昨日レムトンでイルカ見たって言ってたし。あと数日はきっとこんな天気なんだ。
エレクトリックブルーも、ちょうどペトローるが切れたところにエンジンに小さな故障が出た。



と、タイミングがそろってプーケットへ。

ピピを出る時にはスコール。トンサイ湾内の数十メートル先のボートさえよく見えない。でもWolleとキャプテンのTonと私とビール15本。出航。
エレクトリックブルーでプーケットまではおよそ3時間。20日から始まるトーナメントに向けてルアーやラインのチェックをする時間にはもってこいだ。

まず私の仕事は釣り針を磨くこと。針が鋭くないと、せっかくかかった魚にしっかり引っかからない時がある。片手で握れてしまうほどの砥石で、特に針の先を丹念に磨く。


Wolleは古くなりかけているラインの交換。せっかく魚がかかっても、ラインが切れてしまっては元も子もない。この前Peterとフィッシングに出かけた時、ボートキャプテンのロッドの古いラインが切れてセイルフィッシュを逃した。
トーナメント中にそんなのは絶対イヤイヤ
プーケットには3日ほどいる予定。
その間にエンジンと私のコンピューター治るといいなぁ。

2008/10/27

コンピューター

島でコンピューターに問題が起きると大変だ。
コンピューターに詳しい友達を持っていればまだいい。
しかも私のコンピューターは日本語版の、Wolleのコンピューターにはドイツ語版のWindowsが入っている。私たちはコンピューターにまったく詳しくないので、手を貸してくれる友達にそれを訳すのすら一苦労だ。

今の私の問題は、ビデオの編集用ソフトウェア。
ある日突然エンコードできなくなった。18分のムービーが3.5Gほど必要に、、、、。
そこで他のビデオグラファーに聞いて歩いたところ、皆、私とは違うソフトウェアを使っている。あれこれはなしをした末、私もその同じソフトウェアを使ってみることにした。
そしてもともとのソフトウェアは特別なとき用に、、、。いずれにしてもエンコード用のソフトウェアが必要なんだけど、それもまたソフトウェアに詳しい友達に頼んだ。

今日、ワイヤレスのつながりのいいバーに行った。
そこでまた問題が、、、。
Wolleのコンピューターがつながるのを嫌がっている。
どうしてなのかはわからないけれど、Gatewayの数字が違っていて、、それを修正してもだめ。オーナーも来て、一緒にみたけれどだめ。

コンピューターってすごく便利で今では生活に欠かせないもののひとつ。
だけど、何かが問題になったときに、私にとってこれほど頭の痛いものはない。
特に最近コンピューターをVistaに変えた私としては、強力なアスピリンだって効かないほどの頭痛の種をもたらしてくれる。

Music in my computer

最近時間を見つけてビデオに使えそうな音楽をリストの中から探している。
私のコンピューターに入っているのは、Marioがくれた音楽と、Yuta、Luisのくれたもの、そして自分自身のコレクション。

Marioは特に、ビデオ用に集めている音楽が多いから、まずそれからチェックしている。

イントロの部分から、最後まで、通してリアルタイムで聞いていたら、何日あってもきりがないほどたくさんの曲が入っている。

ひとつづつ聞いていて思う。

音楽って想像以上にさまざまだ。
今まで私が聴いていた音楽なんて、ビーチの砂の一握りに位にしかならないんじゃないかと思う。
イントロから、中盤に差し掛かるまでにすでに曲調が変わるもの。
最初のペースのまま5分も続くもの。
歌詞が印象的なもの。
何を言っているのか内容がさっぱりわからないけど印象的なもの。

思わず目を閉じてしまうような壮大なものから、耳に打撃を与えそうなものまで。

いままでこんなに集中的にいくつもの音楽を聴いたことはなかったと思う。気に入った音楽だけを自分の周りに配置して、それを飽きるほど聞くことで満足していた。
それが、他人のコレクションを見て、これほど音楽のバリエーションが多いのかと、正直言って驚愕してている。

でもきっと誰でも同じで、個々の趣味があり、似たイメージの曲が集めてある。

私のコレクションを聞いた人はどんな風に感じるんだろう。きっと、「あ、この人それほど音楽に傾倒していないな。」って、すぐにばれると思う。
だって私の持っている音楽、どれも似たり寄ったりだもん。

でも、どんな曲もそれなりに美しさや、エンターテイメント性があって、人間の感性が創り出すものの限界の、どれほど広いことかを感じる。
「あんな曲はだめだ。」とか、「あの曲はつまらない。」なんて私には決して言えない。

だってそんな曲でも私には作り出すことなんてできないから。

今日、Marioのコレクションの中から、私のとってまれに感じる曲を見つけた。
ブルガリアの伝統的な曲調の音楽。
聴いたら鳥肌が立つような澄み切った声が重なっていて、ひとつの音を創っている。それがボリュームも変えないのに、波のように耳のどこかを行ったり来たりする。
目を閉じていたらめまいすら感じそうなその曲に、私はひどく動揺し、人間の持つ創造力とそしてそれを感じ取る感性に衝撃を受けた。

こんな風に1曲1曲聴いていたら、きっとどれだけ時間があってもチェックするのに時間が足りなさそうなので、できるだけイントロを聞いた時点で判断するようにしている。
でもそれもとても難しくて。曲の最初と最後がまったく違う印象のものもたくさんある。

ゆっくりリストを増やしていくことにしようと思う。
少なくとも私の音楽に関する感性は、ほかの人と比べていいとは思えないから。
今いいと思う曲だけを今集めて、ほかをさらうのは後日でも遅くない。映像を編集するときに必要なだけの音楽を今回は集めることにする。

2008/10/26

大雨

おとといの夕方から雨が降り出した。
その日は昼ごろも降ってたんだけど、一旦やんで再度。

雨が小降りになったときを見計らってバンガローからダウンタウンに出た。
それが途中、まだ丘を降りたばっかり位から、雨脚が強くなって、次の角に着くころには全身びしょぬれ。
仕方がないから、服部さんのお店で雨宿りをすることに。
まあまあと、ビールなんか飲みながら雨がやむのを待つ。

普段シャワーのような雨は長くても数十分で止む。
ところがその日はまったく止まず、雨脚はきもーち弱くなったかと思ったら、またすぐ強くなる。

Wolleが10時にお客さんと会うっていう約束のバーまで行くつもりでいたのが、気づくともう10時近く。
もう、ダウンタウンまで出るのはあきらめて、とにかく雨の弱くなるのを待った。

とにかくバンガローまで戻りたい。
結局Wolleが先に戻ってきて、一緒に雨宿り。また、少しビールの本数を増やしながら時間が過ぎた。

もう、これ以上待てないというところまで待って、仕方がないから二人でバンガローへ帰る。

すると、バンガローの中にも水溜りが、、、。
何で部屋の中に??
って、雨漏りに決まってるんだけど、それがコンピューターにすごく近くて飛び上がった。
ラッキーなことに、今日たまたまいつもと少しだけずれた位置にコンピューターがあったからよかったけど、これが普段どおりの場所だったら、ピンポイントだった。

この雨が一晩中続き、雨漏りはどんどんひどくなり、部屋の中のバケツやボウルの数は増えていき、そして翌朝、私たちは朝一でシャワーの中をダウンタウンに降りていき、フィッシングトリップをキャンセルした。
残念だけど、この雨と風の中1日ボートは出せないと判断したのだ。

その日は1日バンガローのバルコニーで過ごした。
ちなみに昼過ぎ、雨が少しだけ止んだときに、リゾートのスタッフが屋根を修理に来てくれた。
タイにいるにしては驚くほど迅速な処置だ。いつも何か頼むと、「Later」って言われて放置されるのに。

彼らによると、バンガローのすぐ後ろにあるパームツリーから落ちるココナツが屋根の番えてある部分をへこませて、そこの隙間から雨が入ったんだとか言うけど、本当かしら、、、。
スタッフはいくつかココナツを落としていってくれて、ひとつおすそ分けをもらった。
おいしかったので許す。

私は普段ローシーズンに島にいないので、あまり雨を経験しない。
久しぶりの大雨にびっくりした。

これからコンピューターは部屋の隅っこか、プラスチックボックスの中に入れておくことにする。

2008/10/23

Electric Blue

Bog Game Fishingのボート、Elecric Blueがドライドッグから出た。
ハイシーズンの初めに毎年ドライドックに入り、修理と塗りなおしをする。

今年はほぼ2週間かかった。
でも、その期間中ひどい天気の日が少なかったから、予定通り。





久しぶりに海で見るボートは、気持ちよさそう。

すでに、デイとリップの予約が入っている。
今年も忙しくなりそう、、、。

2008/10/17

ドミのおじさん

ドミトリーに、すでに1週間以上、そして全部で22泊するというおじさんがいる。
アメリカ人。名前は知らない。
はじめに私が到着したときに、電気のスイッチを一緒に探してくれたおじさんだ。

私が早い夕食を済ませてドミに戻ると、おじさんがドミのド真ん中でヘッドフォンをして大の字になっていた。
Helloって言ってみたけど、聞こえないよね。ヘッドフォンしてるんだから。

私は、今古本屋でゴリオシで借りてきた本を読み始める。明日中に返すって約束したから。

少しするとおじさんがバルコニーに出てきた。
「Do you speak good English??」
は??なんじゃい、その質問は。
あなたにとってGoodかどうかわかんないけど、普通に話すよ。っていうと、とたんにすごい勢いで話し始めた。
どうやら話し相手がほしかったらしい。

どうも少しにおうなーと思っていたんだけど、やっぱりそうだった。
このおじさんベジタリアンで、インド、ヨガ系かぶれというか、そういう人だ。
こんな風にくくってしまうと語弊があると思うんだけど、欧米人で長くバックパッカーをしていると、そういうものにはまってしまう人が結構いるみたい。

前回ペナンに来たときにも、この同じドミでオーストラリア人のそういうおじさんに捕まった。
そんなに悪い人たちではない。
若い子達みたいに飲んで騒いでうるさくもしないし、下心があるわけではないし。
ただ。
本当にただ、ただ話がしたいのだ。
それはよくわかる。
でもたいてい、その話が長ーーいんだよね、これが。
そして自分の追いかけているものがどれほどすばらしいかを延々話してくれる。

私はそんなに暇そうに見えるんだろうか。
それとも私が時々質問なんかをはさむからだろうか。
私、それほど聞き上手じゃないと思うんだけどなぁ。


おじさんは今Ammaという女性にはまっている。私は知らなかったのだが、世界的に有名な人らしい。

世界にはSpecial Masterといわれる人たちが64人いるらしい。彼らは何でもわかっているという。どうもなんか輪廻転生とかそういう話っぽい。何か宗教かなんかのレベルがとても高い人たちで、何度も生まれ変わったりしないと、その地位までいけないとか何とか、、、。
Amma女史もその一人だ。

他には誰がそういう人なの?
おじさんは数え始める。
先年亡くなったポープ、、、日本語でなんていうんだっけか。故レーガン大統領。Amma。
そしてマレーシアにAya・・・とか何とかいう人。(名前忘れました。ごめんなさい)
ひとりはシリアのどこか。もうひとり、インドのヒマラヤ地域に。
そして、マイケル・ジャクソン。

マイケル・ジャクソン?????

思わず噴出しそうになるのをこらえる。
だっておじさん、大マジメな顔してるから。

でも、マイケル・ジャクソンって、、、。
ひとりとんでもない名前が出てきただけで、おじさんが本気なのかそうじゃないのかわからなくなる。

おじさんはタイの王様もそのひとりではないかと疑っているらしい。
サイババは直接尋ねにいって、違ったそうだ。

Amma女史の話をたくさんしてくれる。来月彼女がLAに行くので、おじさんも地元のLAに帰らなければいけない。


こういう話は確かに私にとって珍しい話で、興味深い部分もある。
でもたいていは最後、イミフメイになって終わる。
だって、彼らの見ている世界は、私の見ている世界とあまりに違うから。


以前、ボーイフレンドに火星人がいた。
「僕は火星から、地球を救いに来たんだ。」
って言うから、
「私はヴィーナスから地球にホリデーに来たの。」
って言ったら、あんまりにも悲しそうな目をするので信じてあげることにした。
でも彼は当時まだ、地球を救う方法がみつからず悩んでいた。

彼も陰陽とかメディテーションとかに詳しく、たいていは私にとってチンプンカンプンだった。
私が理解しない(できない)ことをことのほか憂い、私ががんばってようやく小さな話に「なるほど」とうなずくと輝くような笑顔を見せる。

私が赤色を陽だと覚えたのに、ジャガイモが陰か陽かどっちかわからなくなることが、彼にとっては理解しがたかったようだ。
私だって、
「じゃあ、カメラはどっちなんだー!!」
って聞き返したかったけど、議論をしても何の役にも立たないとこは何度も経験済みだったので無駄なことはしないでいた。


彼らは私と同じ世界にいながら、まったく違う世界を見、生きている気がする。
話を聞いてくれる人がいると懸命に彼らの世界で見えるものの話をしてくれる。
ただ、あんまりにも唐突にそういう話を始めるので、たいていの人は敬遠するだろう。

最初にこう言ってくれればいいのだ。
「僕は君と同じだけど、違う世界を生きてる。その話をしよう。」
って。
そうしたら少なくとも少しは耳を傾ける人も増えるんじゃないだろうか。


今回と前回とこのドミで出会ったおじさんたちと、私のボーイフレンドだった火星人にも共通して言えることがある。
それは自然が減っていくこと、地球が汚染されていくことをとてもとても悲しんでいる。そして自分も含めて、愛する人がそれによって傷つくことをとても恐れている。

そして不思議と、自分の世界についてたくさん話をしてくれるけど、決してそれを、例えばベジタリアンになることを強要しない。

私は個人的に、
「私、ベジタリアンなの。だからとてもヘルシーよ。」
みたいな事を言いながら、インスタントラーメンを食べ、
「あなたもベジタリアンになるべきよ。肉なんて汚らわしい。」
と、私がバーガーをプクつく前で言うような人があまり好きではない。

もしかしたら、だからこういうキミョーなおじさんたちが嫌いじゃないのかもしれない。

ペナンの街角

さてさてビザを申請して、ピピに戻るまで中2日。
その2日をどうするか毎回悩むところ。
大体ペナンにはビザのためにしか来たことないから何があるのかよく知らない。私にとってのペナンはインド料理とラーメンがおいしいところ。
一般的にはっショッピングっていうけど、私はプーケットで用は足りてる。

でも1日ドミでゴロゴロするよりも町に出てみよう。
早々、そういえば、壊れたサングラスのねじがプーケットではみつからなかった。このサングラスは去年ペナンで買ったものだから同じ店に行けばきっとあるでしょう。
よし、今日はショッピングセンターへ。
昨夜エージェンシーでもらった地図を広げてみる。

宿はリトルインディア。で、ショッピングセンターは?
あれ?どこだっけ?

開いた地図には、歴史的観光場所とか書いてあって、ショッピングセンターなんて載ってない。しかも私はそのショッピングセンターの名前を知らない。
ただいつも、なんとなくどうにかしてそこに行ってるだけ。
記憶をたどると、、、なんとなくリトルインディアの北西側だったような気がする。

宿を出て、大体の見当で曲がって、しばらく歩いて、不安になりかけるころに見えてくる。そんな感じだった記憶がある。

てくてく行くうちに大通りへ。
と、目に入ったのは、「手相・顔相占い」の店。そういえばこのおばちゃんのことどっかで読んだことがあるぞ。
どうせ時間をもてあましているんだからちょっとのぞいてみた。
「何見てくれるの?」てきくと、「手と顔。現在と未来。」
おぉ。なんてシンプルな答え。
顔なんて見てもらったことないから面白いかも。
結局見てもらうことにする。

まず手。
女性は右手が現在で、左手が未来なんだって。

右手。
長生きする。やさしい。頭脳がいい。どれもたいていは誰にでも言いそうなことをいくつか言ってくれる。
と、急に結婚の話になる。
なになに??
「結婚したことあるか?」  
ない。  
「それはよかった。あなたの若いときの結婚はうまくいかないはず。少なくとも28歳以上でないと。」   
はぁ。でも私28はとっくに過ぎてるんだけどなぁ。
「今ボーイフレンドはいるか?」
いるいる。
「その人とは長い間一緒にいることになるはず。」
え?なに? 
「それって結婚ってこと?」
って、思わず聞くと、「いい時期だよ」って。

うひぇー。
そんなに簡単に言うなー。

しかも「それに関して、決定するのはあなただ。」だって。

なにそれ。それって私がプロポーズしなくちゃいけないってこと?
普通ポロポーズって男性がするもんでしょ?
なんだよ、それー。

「しかも、子供を、4人か5人産むでしょう。」って。
この時代に4人も5人も生むかなぁ。
でもそれはおばちゃんにとってとてもよいことらしく、とてもうれしそうににっこり。
今から4人も5人も産んでたら、末っ子が大きくなるころ、私めちゃくちゃおばあちゃんじゃん。
授業参観に「おばあちゃんが来たの?」っていう、あのありきたりのジョークも本物だったら面白くない。

そして、次は私の仕事に関して。
「あまりうまくいっているとはいえませんね。」だってー。
「今あまりお金もってないでしょう?」 おぉ!!ビンゴ!!
どうして人の財布の中まででわかるんだ!もしかして、はじめに値段を聞いたから??


さてさて、左手の未来。
「40歳~42歳くらいで少し大変な時期がありますね。長生きするけど、途中で病気があるでしょう。」
あぁ。病気するくらいなら長生きしなくてもいいんだけどなぁ。
毎日注射なんてやだもん。

最後になぜか指の長さを比べている。
右手の人差し指が薬指よりも短い。そんなこと初めて気づいたぞ。
「人間関係を友人と自分とイコールにするために、人差し指のつめを伸ばしたほうがいいね。」
要するに二つの指の長さを同じにしたほうがいいらしい。でもつめ伸ばすくらいで変わるものなの?
でもだから中国人のおじさんとか1本だけつめが長かったりするのかな。


そして今度は顔。
「うぅーん。とってもいいおでこをしてる。」
おでこかー。そんなところをほめられたのは初めてかも。
「そしてあなたは本当に心が優しいね。」

さっきも言われるし、こういう占いとかでよく言われるけど、私はそれほど優しくない。
こういう人たちは、人に「あなたは優しい」って言って暗示にかけて、少しづつ世界平和を目指しているんじゃないだろうか。
占い師の人たちこそヒッピー、ミス・ユニバースに次いで、実は隠れてLove & Peaceをモットーにしているとか・・・・。

細かいところは、おばさんの英語力のせいでうまく言えないらしく、よいことは「よい」だけですんでしまうので、何がどうよいのかよく分からないけど、まぁ、悪くなければいい。

もしかしたらこういうのは、一人じゃなくて誰かと一緒に行くと比較できて面白いのかも。


その後は迷い迷い、でもちゃんとショッピングセンターへたどり着いた。
方角はリトルインディアの南西あたりでした。

ペナン行き

ビザランをするのに、島が比較的暇になるフルムーン近くを選んだ。
聞くところによると、ビザの取得は去年よりもゆるくなっているらしい。去年ペナンに行ったから、今年は違うところに出たほうがいいかな、と思ってコタバルあたりを考えていたんだけど、それを聞いてやっぱり楽なペナンにすることにした。

初日モーニングフェリーでクラビへ。
クラビからミニバスに乗り換え。

ミニバスというと、いつも憂鬱になるのが席。
バスはいわゆる大型バンなんだけど、普通に考えるとどう見ても運転席+10人乗り。でもたいていお客は11人。そしてたいてい、一番からだの小さい私は、運転席と助手席の間に入れられる。
でもそこって、二つの席の間のクッションで、席としてのくぼみがあるわけじゃない。もちろんヘッドリストも無い。
これって席じゃないじゃん!!!
って、いつも思うんだけど、グループを見回して、私以外にそこに入りそうな人はたいていいない。

1~2時間ならいい。あるいは仲良しが隣に座っていてくれればいい。
一人でそこで、何かにつかまりながら6~8時間っていうのはヒジョーにつらい。

ところが今回はなぜか後部へ回され、ラクチンにいられた。
もしかしたら、安くバスに乗っているタイ人が多かったからかなぁ。

ハジャイでミニバスを乗り換え、マレーシアボーダーへ。
午後8時、マレー時間9時、問題なくペナン、ジョージタウンへ。

チュリアストリートで下ろしてもらうと、まずはビザを頼みにトラベルエージェンシーへ。
ビザが取れないとなると本当に困ってしまうので、私はいつも、値段は気持ち高めだけど、より安全な中華系のエージェンシーに頼む。
安い方だって大丈夫っていう人はもちろんいるけど、万が一タイに戻れなくなったら一大事だから。

手続きをすませて宿へ。


おっと。その前に。
エージェンシーと宿の間に、夜だけ中華系の屋台が並ぶところがある。
ここの辺のラーメンがすばらしくおいしい。
それがタイで限られた食生活をしているせいなのか、本当においしいのかは正直言ってさっぱりわからない、
でもおいしいければいいのだ。


しっかり縮れた、腰のある細麺が、何のだしか分からないスープに浸かっている。その上に、ちょっとお肉と、揚げワンタン、そして唐辛子かしし唐かなんかの、むしろメキシコでよく食べたようなピリッとしたピクルスがのっている。
メニューは2種類。スープの入っているのと、入っていないの。
入っていないといっても味はしっかりついている。しかも私にとって嬉しいことにスモールサイズもある。


そして、待っている間には、飲み物専門のほかの屋台のおじさんが「何か飲む?」なんて聞きにきてくれる。
一人できている人もたくさんいるので、そんな人が快く「ここあいてるよ」なんて、言ってくれたりして、もう、言う事なし。
お代は全部で3,5Rm(100円ちょっと位)。

おなかも気分もご機嫌で宿へ向かう。

ペナンにはじめて来たときから毎回泊まっているゴールデンプラザ。
リトルインディアのすみっこにある。
とっても素敵な宿とは逆立ちしたって言えないけれど、勝手を知っているというだけで十分快適。

フロントのおばさんの笑顔を私は一度も見たことがないけど、それでも嫌な思いをしたことは一度もない。
いつものようにドミトリーを頼んで、シーツと枕カバーをもらう。
ドミトリーに上がっていくと、あれ、真っ暗だ。
バルコニーでごそごそしてる影がある。
「こんばんは。電気つけていいですか?」って聞くと、ちょっとびっくりした様子。
「僕はここに1週間いるけど、電気ついてるの見たことないから、どこでつけるんだろうね」だって。
そして一緒にスイッチを探してくれながら、「日本人だね。でも英語をしゃべる。」と、一人でぶつぶつ。

早速出た!ドミによくいる、独り言のように話しかけてくれるヘンなおやじ。でも失礼じゃないだけまし。

適当にベッドを決めてバルコニーに出ると、早速おじさんは話し出す。
話によると、今日でおじさんはここに1週間いる。全部で22泊する。1週間いて、今日、もう一人のイギリス人の男の子と私が初めて同室。おじさんは疲れているので寝るといってすぐにベッドに引っ込んでしまった。

で、ということは私がここにいる3泊、このおじさんはいるって事よね。
仲良くしましょう。

私は、半日バスの中で寝ていたにもかかわらずすぐに寝た。
翌日、明け方ごろイギリス人の男の子が部屋を出て行くかすかな音が聞こえた。

2008/10/12

パーティータイム



久しぶりになんだか楽しいパーティーがありましたー。
パーティーの趣旨が特にあったわけじゃないんだけど、店が終わったあと、突然始まった。

私はOiとその前からゆっくり飲みながら、積もる話などしていて、パーティー開始時にはすでにご機嫌。
終わるころには、歩きながら寝そうな勢いだった。

Walteeが私と私のコンピューターをバンガローまで持っていってくれて、翌日はBrave&Gentleman Walteeと評されました。

ブラックティップデー

久しぶりにブラックティップシャークに会ってきました。

パロンベイにとまってランチを取って、さあ、2本目パロンの北か南か、どっちに行く?って話になって、じゃあ、今日はみんなで南に行こう。ということになった。
もちろんサメ狙い。
だけど、実はそれほど期待してたわけじゃない。
サメだっているときもあるし、いないときもある。

今日一緒に潜っているのは体験ダイバーのユースケさんとカズミさん、そしてイスラエル人のマイケルとDMTのヨハナ。
潜降したところから、浅目を泳いで5分もたたないうちに、おおおっ!!

一匹目のブラックティップシャークは私たちに気づいてか気づかずか、私たちの2メートルくらい先を左から右へすいーっと泳いでいった。
随分大きい。しかもおなかには赤ちゃんがいる様子。コバンザメもくっついている。

普段ブラックティップがそれほど近くまで泳いでくることはないんだけど、随分近くを泳いでくれたもんだ。

私の後ろを泳いでいたダイバーたちは、気づいたかな。
と、振り返るとてんでばらばらな方向を向いていた、、、、。
そうよね。
私、今のサメに一人で喜んで、後ろにサイン出してないもん。

でも、すると、今度は右から、そしてまた左からも、さっきのほど大きくはないけど2匹3匹。
私は叫びに叫んでサメのサインを出す。
私はBCDにアクセサリーをくっつけるのが好きじゃなくて、ラトルとかバンガーとか持っていないので、レギュレーターくわえたまま叫ぶ。
これが結構聞こえるみたいでたいていはみんなすぐ振り向く。

今度のサメはみんな見えたみたーい。

ところが今日はこれで終わらずに、あっちからもこっちからもうようよ出てくる。
ゆっくり進みながら、全部で何匹くらいみたんだろう。
ちびすけから大きいのまで、びっくりするほどの数のサメをみた。

途中ではっと気がついて、今日は体験ダイバーだからもしかしたら怖がってるんじゃないかと思って、気をつけて3人の顔を見ると、みんな目がきらきら。
そうだよね。そうだよね。

結局全部で何匹みたのかわからないけど、先シーズンのベストは優に越えている。

次回も待っててね、ブラックティップシャーク ;)

ただ今日残念なのは、カメラ持ってなかったこと、、、、。

2008/10/09

ジンベエエエエ


ビダナイでジンベエが出ましたー。
といっても、私はボートに乗ってなかったんだけど。
Champが撮ったビデオをアップロードしようとしたんだけどうまくいかなかったので、ダニエルの取った写真だけ。

今年はジンベエ当たり年なのか、数週間に一回は誰かしらが見てる。
私の順番はいつまわってくるかなー。

2008/10/08

フィッシング プーケット 2

フィッシングに出かける当日。
Ulliの用意してくれた大きなランチボックスを抱えてシャロン・ピアに行く。

ピーターとハリーはもう来ていて、後はもうひとりエディを待つ。

今日乗るボートはピーターがトーナメントにも使うボート。
Electric Blueよりもちょっとだけ大き目。でも形はほとんど同じで、私にとっては動きやすい。

私が、そしてWolleがとても興味があるのは、他のフィッシャーマンたちの釣りの仕方。
ボートがピアを出て、みんなが仕掛けの準備を始めるなり、私はうろちょろと3人のまわりで仕掛けを観察していた。
これは、これとどう違うの?
どうしてこんな形をしているの?
これは何に使うの?

Electric Blueでは見たことのないものもある。

見たことのない仕掛けの部品に
「なにこれ?」って聞くと、とうとうハリーに、
「トップシークレットだ。使うまでのお楽しみ。」
「写真はだめだよ;)」
といわれてしまった。

Wolleにたくさん写真を撮ってくるように指令されていた私は、ggggggggg。
それなら頭に入れるしかない。

とにかく今日みたいに3人も経験のたくさんあるフィッシャーマンの乗るボートに便乗できるのは、めったにないチャンスなんだから、全部覚えておきたい。

3人は3人とも自分の竿の仕掛けに夢中で、私が「何か手伝うことない??」って言っても、ほとんど相手にしてくれない。
仕掛けを選ぶことはできないけど、他はそれなりにできるんだけどなぁ、、、と思いながら、ベイト(えさにする魚)の仕掛けの作り方をじっくり見させてもらう。

3人ともちょっとづつ違う作り方。BlueやWolle の方法とも違う。
2人は目玉を抜くし、ひとりはくくる針金をすごく細いのを使う。
これが魚にどう違うんだろう、と思う。

ようは、水中で、ベイトが新鮮に見えて、長持ちすればいいんだけど、魚にとってはいったいどれが一番おいしそうに見えるんだろう。


とにかく今日は、特にハリーにとっては今シーズン初のフィッシングだし、みんな新しい仕掛けを試しているみたい。

私は普段プーケットからフィッシングには出かけないので、どのあたりに行くのかも興味がある。
向かっているのはラチャ方面。

魚がかかるのを待ちながら、水面を見ているのは本当に気持ちがいい。
わくわくもしているし、ルアーやラインを目で追っているのも楽しい。

3人はいくつもルアーを変えていたけれど、結局午前中はまったくだめ。

午後からラチャの先端からまたシャロンに戻る。
途中、ラチャ・ヤイとノイの間で、鳥がたくさん水面近くを飛んでいる。
そのあたりで、セイルフィッシュが跳んだ。
ボートはそのあたりをめがけて進み、そして、旋回を繰り返した。

すると、ボートから、私から5メートルくらいのところで、セイルフィッシュが大きくジャンプした。

青みを帯びた銀色の細長いからだが、水面からくねりながら跳び上がる。
2回。
3回。
そして、水面から体を出したまま、体をよじりながら数メートル進んだ。

ボートに歓声が上がる。
といっても、おじさんたちの歓声なので、キャーとかではないけど。


結局セイルフィッシュは釣れず、なんという名か知らないけど、私たちが”にせボニート”と読んでいるツナが4匹、マヒマヒが1匹。



魚は夜ピーターのお店で料理してもらって食べた。
ガーリックペッパーで味付けして炒めただけだけど、釣りたての魚は本当においしい。


Ulliのうちに帰ってから、私は忘れてしまう前に、Wolleに今日見たことを全部話した。明日になってしまったら何か忘れそうだったから。

フィッシング プーケット

遅い時間になってから、ピーターというおじさんの経営するフィッシャーマンズ・バーに出かけた。
シャロンのそのあたりは釣りの好きなおじさんたちが集まるバーがいくつもあって、ピーターのところは先シーズンから新しく開いた。

2年前くらいから、ブルーに連れられてその辺にはチョコチョコ行ってたんだけど、ピーターのところは初めて。

Wolleはよく顔を出していて、年齢がほかのおじさんと比べると、若いこともあってかわいがられてる。

カウンターで飲んでいるときに、どうやら翌日のつりのはなしになったみたい。私には、ドイツ語の会話が概要しかわからないので細かい話はわからないけれど。
どうやら「明日一緒にボートにのるか??」っていう話になったらしい。
Wolleは今、Electric Blueのドライドックのためにプーケットにいるんだから、当然乗れない。
で、これがまた、Wolle特有のずれと言うか、誰も予期してないことを言い出すというか。
「おおーー。いいチャンスだよ。君はラッキーだね、やすこ。明日つりに連れて行ってくれるってさ。」

急な話に私もびっくりだけど、Wolleのことを誘ったピーターもびっくりしてた。しかもよくわかってない私がうれしそうな顔をしてしまったもんだから。
私だって、Wolleが行かないことまで考えなかったから、「釣りに行く」って言うだけでうれしそうな顔になってしまった。

ピーターとしてはもはや、だめだとは言えない。
明日8時にシャロンのピアの入り口でね、っていう待ち合わせをして帰った。

ついでに、Ulliが「じゃあ、僕がみんなのランチボックスを用意するよ」って。

翌日の話は次回。

2008/10/06

バンガロー


ピピ島到着の翌日。
昨日とは違って青い空。

昨日はWolleのバンガローに荷物を運び込み、一緒に住むFloと早速飲み始めてしまった。
日本から持ってきた日本酒も1本あれれという間に空っぽ。
飲むときには、ピピ島に住むもうひとりの日本人インストラクター、服部さんも一緒に、って思っていたのに。手遅れ。

今日は私の住むところを探さなくちゃ。
島到着時はこれが一番の仕事なんだよね。値段と場所と条件を比べながら、歩いて探す。
でも今年はちょっとめどが立っている。ビューポイントリゾートの古いバンガローが長期で貸されている。そこ。
リゾートの中でも上のほうにあるから、毎日歩くのが少し大変かもしれないけど。

マネージャーに聞いてみると、後数日間修復中なので、その後から。

下見に行った私のバンガローは確かに古い。でも修理しているんだから問題ない。
階段はあがらなくちゃいけないし、古いけど、その代わりここからの眺めは他のバンガローには絶対に負けないと思う。
ロ・ダラムベイを一望できる。もちろんトンサイ側も少し。
目下に広がる風景に、階段の多さも忘れるほど。好め四季が毎日見られるなら、毎日あの会談を上りましょう。ということで、決定。

さて、バンガローに必要なものをプーケットでそろえなくちゃ。

ピピ島に戻ってきました!!

ピピに戻ってきた!!!

毎回驚くことだけど、たった6ヶ月の間に島中のあちこちが様変わりする。

今回はピアに入るときからすでに違う。
先シーズンピアを新しくし始めていたのだけど、いつになったら終わるのかな、なんて思っていたらなんと、思っていたよりも早く出来上がりそうな雰囲気。
ぱっと見た感じクラビのピアに似ている気もする。

とおりの位置はそれほど変わらないけど、チャオコのそばのとおりが店を全部壊して新設中。


さてさて、モスキートダイビングは、、、。



数ヶ月前から名、実ともにマネージャーになったKimがビッグショップ、スモールショップともに大改造。
津波前にあったリテールショップに劣らないほど量店舗に新しい機材が並んでいる。


私とWolleがフェリーを降りてとおりに入るとすでに、店の前でKimが両手を振って待っていた。
私たちの乗ったフェリーが一番到着が遅く、(チケットを買った時点で気がついたんだけど)今か今かと待っていたみたい。
こんな風に出迎えてもらうと帰ってきたなぁとおもう。

私たちが一服するまもなく、Kimは何をどう変えたのか説明。


先シーズン私が散々言っていたラッシュガードも入っているし、メンテナンスルームも新設してある。
よしよし。


スタッフは私が戻って、先シーズンとほぼ同じ。



Kim、Waltee、Champ、Ian、そしてトヨさん。トヨさんは今IDCに出かけている。
そして、Kimが他の店から引き抜いたDaniel。今フランスに戻っているFransiscoももうすぐ戻ってくる。
今年はこんなメンバーかな。

さてさてどんなシーズンになるでしょう・・・。

そうそう、今Dinoがピピに来ています。ちょっぴりだけ大きくなって、それほど人見知りがなくなったみたい。