2014/05/22

新幹線のトイレ

そろそろ「トイレの話」というラベルを作ってもいいかもしれない。またしてもトイレのネタ。


日本のトイレが他国を大きく引き離して近代化していることは有名だ。
便座の上げ下げ、ウォッシュレット、水を流すとき・・・すべてボタンひとつでコトが済む。あるいは私たち利用者の動きに反応して、すべてが自動に済む。


大きな駅やデパートのトイレなど、入り口から入って、用を足し、手を洗ってトイレの出口をくぐる間に、個室の扉と自分の体以外何も触ることがないほど、オートマチック化されているものまである。
なんというサービスかと呆れることもあるけれど、これなら雑菌をそれほど気にする必要もないと思うにつけ、ますます大したものだと、うなり声さえ出そうだ。


さて、今回は新幹線のトイレの話。


数年前の0系の廃止と共に、N700系が台頭している現在。
ご多聞にもれず列車内のトイレも進化している。
まぁ、とは言っても、これだけ頻繁に新幹線に乗っているのに、気づいたのはごく最近。


私たちが個室に入ったとき、便座はまるで男性が小用を足した後のように上がっている。
我が家に限ってこれは見慣れない状態であることのあってか、私にとっては非常に違和感がある。
そしてこんな状態の男女共用の公共トイレの便座を手で下げるのは、「勇気」に近いものが必要になる。


・・・と、左手の壁にボタンがふたつ。・・・厳密に言うと手をかざすセンサーがふたつ。
ひとつは使用後に水を流すためのもの。そしてもうひとつが・・・あった、あった。「便座をおろす」センサー。
いや、これは必須でしょ、こんなトイレの場合は。
・・・なんて思いながら、センサーを使い、私の御用を足し、便座のフタを閉める。


実は私、飛行機といい、最近の新幹線といい、水流を使って流すのではなく、吸い込まれるように便器を清掃するタイプのトイレが大の苦手。
フタを閉じて、耳を両手のひらでぎゅぅぅぅぅっと押さえて、「せぇ~~~のっ」でボタンを押してもまだ、私まで一緒に吸い込まれそうな気持ちがする。
要は怖いのだ。・・・だからといって、誰かにそこだけ手伝ってもらうわけにもいかず、そのために一緒にトイレに入ってもらうわけにもいかず・・・。
古いタイプの新幹線のトイレは、ゆる~~~~っと水が回転しながら流れ、全く問題なかったのに、進化した今のトイレは怖い。
と、いうことで、どうしても上ブタをおろさなければならない。
が、なぜかこのトイレにはシートを下ろすセンサーはついているのに上ブタを下げる機能はついていない様子。
・・・mmm・・・仕方ないから、指先だけを使って上ブタをおろす。
・・・なんだか、センサーがついているような近代型トイレの上ブタにしては、妙にちゃちな作りではあるが・・・。
そして、恐る恐る水を流すセンサーへ手をかざす。
ぼふっ、っというくもぐった破裂音と共に便器の中身が一瞬にして姿を消す。
よしっ!
今回も無事吸い込まれずにすんだ。


さて、トイレを 出ようとすると、
ゥゥゥゥウウィィンン・・・と、なにやら、無理やり機械を動かしているかのような苦しそうな音がして、便座と上ブタが自動的に持ち上がった。


おおっ!
使用後に勝手に便座が上がるのね。
なるほど。
さらに・・・自動で便座だけがあがるように設計されているから、上ブタは妙にちゃちなつくりなのね。


でも・・・なぜ「あがる」の??
普通使わないときってフタ閉めておいて、使うときにあけるんじゃないの???
使う人が用途に合わせてあければいいじゃない。




ちょっとだけ疑問を残しつつ、母の待つ座席へ戻る。そしてもちろんトイレの報告。
「フタがね、使い終わった後、勝手に『上がる』んだよ」と。
なにやら興味をそそられた様子の母は、自身も早速トイレへ。


数分して帰ってくると、
「ねぇ、あなた、使い終わって少しするとフタが動くって言うから、しばらく待ってたけど動かないのよ。もういいや、って思って、扉の鍵を開けたら動いたの。あれ、きっと、時間じゃなくて扉の鍵がスイッチよ!」
と、新たな発見付。


あ、なるほど。
でもさ、どうして「あがるのよ」。


数秒の沈黙。
そして母と目が合う。
「男性のためだ」


実は私も母も、男性で、洋式便器の縁を汚す男性がだ~~~~~~いっ嫌い。幸いなことにうちにはそういう男性はいない。
でも、これって、どの女性でも同じじゃないかな。自分が腰をおろすところに、一滴、数滴そんなものが落ちていたら、気持ちが悪いのを通り越す。

と、いう、この一滴の不愉快を回避するために、人がトイレに入ったときにはすでに便座があがっており、男性にとっては「上げる面倒」がないようにしてある。
だって、下がっていないからって、そのまま座る女性はおそらく皆無で、あがっていないからといってそのまま「汚す」男性は数割いると思うから。


おおっ!
なんという発見。
そして何という発想と、デザイン。

これは近代化したトイレがすごい、なんて驚いている場合じゃない。
近代化したトイレをさらに快適に使うための工夫があらかじめされているなんて、この新幹線のトイレをデザインした人に頭が下がってしまう。


そしてひとつ言えること。
このトイレをデザインしたのは絶対に絶対に女性だ。
この配慮。男性にはできない技かと思われる。
世の女性デザイナーよ、がんばれ。そして、女性により快適な社会を作るのだ~~。





2014/05/09

しりとり・・・・りんご・・・・ごりら・・?

4歳になった姪がいる。
3人兄弟の末っ子、上は3つずつ離れた姉と兄という、おそらく世界中で最強の味方を、生れ落ちた時から持つ。
4月生まれも手伝って、おしゃまなこと、この上ない。

さて、昨夜、私が台所で何かしていると、
「ぼ~ん~」
と、彼女。
この兄弟3人から私は「ぼん」と呼ばれている。ちなみに彼女たちは上から順に、ほのぼん、のちち、あやぼん・・・というのは私が勝手につけて、勝手に呼んでいるニックネーム。

お、この「ぼ~ん~」のアクセントは、何か欲しいものがあるときのアクセントだぞ。
私が台所にいるとき、小腹が空いたり、のどが乾くと、いつもとちょっとだけ違うものにありつきましょう、とあまえた声を出すことが多い。・・・・これは3人共に共通。


ぼ「なぁに?」
あ「ぼ~ん~。しりとりしよう」
あれ、口に入れるもののおねだりかと思いきや、しりとり?


あ「しりとりはね、りんご、っていったら、ごりらっていうの。それで、さいごに『ぅん~~』がついたらまけーーーなの。」


なるほど、多少の端折りはあるが、かなり明確なしりとりの定義。

あ「じゃあ、あやちゃんからね。り・ん・ごっ!」
ぼ「ごりら!」
あ「らっぱっ!」・・・・・おお、この順序は私が小さいときから変わってないのね。
ぼ「ぱ・・・ぱ・・・ぱ・・・・」
あ「(小さな声で)ぱんだがあるよぅ」
ぼ「え・・・じゃぁ、ぱんだ」


いくつか進むうちに、私が手加減をする必要はほとんどないことがわかる。
4歳は4歳なりに、語彙力がしっかりしていて、動物の名前、果物の名前なんかがぽんぽん飛び出してくる。大人よりも語彙数が少ない分、マッチさせるのが早いんだろうか。

しか~し。
とうとう、彼女も4歳がむき出しに・・・。


あ「かっぱ!」
ぼ「ぱ・・ぱ・・(また、『ぱ』だ)・・・パンツ!!」
あ「つ・・・・つ・・・・つ・・・・」


ぼ(うひゃひゃ、さっきも「つ」、また「つ」。・・・参ったか!)


あ「つ・・・・つたきりつづめ!!!」


つ、たきり・・・?
サ行がタ行になっちゃってるの??
いやいや、母音も違うし。さっき「しりとり」って作業をはっきり発音してたし・・・。


もしかして、あやぼん、「したきりすずめ」を本当に「つたきりつづめ」だと、思っているんじゃぁ・・・・。
あるいは平仮名の「し」と「つ」を覚え違えてる・・・とか・・・?


一瞬にして、ぐるりと頭の中がひっくり返ったものの、せっかく彼女がノリノリなのに、ここで水を差すのも申し訳ないと思い、そのまま続行。



最終的には上の二人も交えて、いい争いを交えながらのしりとりに。
まぁ、これは、しりとりに限らず、三人寄ればそれが何であれ、やたらと激しいものになるのは、私も弟を二人持つ身なので、よく知ってる。ことわざどおり、文殊の知恵、と続けられる日はまだまだ先である。


あやぼんは、上のふたりに負けず劣らず奮闘。
慌てると、ときどき「ぅんーー」が最後に来ちゃうものの、よくがんばった。


が。
よくがんばった、が、今度、ちゃんと「したきり・・・」と教えてあげねば・・・。
あんなに自信をもって「つたきりつづめっ!!」と、言ったばかりのときでなければ、とてつもなく頑固な彼女でも、聞いてくれるであろう・・・。

白紙のところに何かを教えるよりも、間違いを正してあげるほうが難しいよなぁ、って思うのは私だけでしょうか。

しりとり、って結構頭を使うし、なぜか子供はすごく楽しむし、すばらしいゲームだ。語彙力をあげたり、あるいは老人の脳の活性化にもってこいなんじゃないだろうか。
あやぼん、老人介護施設かなんかに二人で遊びにいこうか。




2014/05/04

お久しぶり、ジンベエ

今シーズン、このブログの更新を極端に怠った気がする。


主な理由はバンガローでの私のコンピューターのインターネット接続が異常に悪かったこと。
時間のかかるブログの更新は、人のコンピューターを使っているとなかなかできないもんである。
















インターネットがないとはいえ、ブログで何も言わないとはいえ、もちろん何もしてないわけではない。ちゃんと海にも行ってるし、パーティもしてる。少なくとも、よく使う店のスタッフに「僕がボートに乗るときは、いつも君も乗ってる」・・・と言われるくらいには。




























さて、前置きが長くなるのはいつものことだけれど、今回のトピックに入りましょう。
























すでに10日ほど前から、ピピ島の周辺でジンベエザメがウロウロしてる。








ピピ島では、「マンタ・ジンベエ」という二大人気大物のうち、ジンベエのほうが圧倒的に見る可能性が高い。






頻繁に、とまでは言わないまでも、シーズンに数回は誰かしらが見る。















が、今回のように何日もピピ島の周りをクルクルしてはいない。今回は特別。








一体何が特別なのかというと、水面。












正直言って、水中では見えないし、私のように生物に興味のあるダイバーばかりでもないから、気がつかない人がいたかもしれない。水面にまるで日本の赤潮かと思うほどに、いうなれば赤い浮遊物が水面を覆っているところが、先週辺りから時々あった。














私はいとも大雑把に、プランクトンである、と処理していたのだけれど、他のダイバーからの又聞きで、情報源もわからないけれど、どうやら何かの卵らしい。
何の卵なのかは育ててみなければわからないだろうけど。










ここのところうろちょろしてるジンベエはどうやらこの卵を狙って泳いでるらしい。
















先週から、せっかくジンベエが出てるというのに、クラビに行かなくちゃならなかったり、朝になってお客さんがキャンセルしたり、と、なかなか水中に入れずにいたんだけど、数日ぶりに海へ。






















・・・とはいえ、私が担当していたのは、英語が片言以下しか話せない中国人の体験ダイバーふたり・・・。
う~ん、ジンベエを水中で狙うには、まずこの二人を沈めないと・・・。






























スタッフにミッシーという、とてもスウィートな女の子がいる。
今までジンベエザメを見たことのない彼女は・・・ダイバーとして働いていると、何千本潜ってもジンベエ・マンタ等の大物に当たらない人は本当に当たらない・・・毎日4ダイブしてるのにまだ今回も見てない。












その日もボートに乗っていた。ダイブサイトの決定に際して私のところにやってきた。
私のお客さんを見て、そして・・・「中国人体験ダイバーふたり?・・・・・じゃぁ、ヒン・ビダ無理だ
ね・・・。」












ちなみにヒン・ビダとは。普段行くダイブサイトよりもちょっと距離のあるところ。前日にジンベエを見たのがこのダイブサイトに近い。だけど、ここはスキルの練習をさせるのが難しめのサイト。


















実は彼女の言葉を聞くまで、ジンベエのことなんてすっかり忘れていた。


なんせ英語ほとんどわかんない人にダイビングをする方法を説明してたところなんだから。しかも
二人のうち一人は全く理解しておらず、私の説明に興味がないことは明白。












うわぁ、今日ジンベエ狙いかぁ。
厳しいなぁ。








・・・というのがそのときの痛いほどの本音。








二人の男性体験ダイバーをぶら下げて、ジンベエを追いかけるほどスタミナに自信はない。














でも。それでも彼女がどれ位ジンベエを見たいのか思うと無下に「無理」とは言い切れない。
「ごめん。1本目だけ他行かせて。2本目は何とかするから。」
ということで1本目はあきらめてもらう。
















ちなみにこの1本目。私の体験ダイバーたち。3mに潜降し、二人とものスキルの練習を終えるのに
丸々50分かかった。一般には5分くらいなんだけど。
























さて、1本目のダイビングの後ボートに戻ると、ボートが指示もしてないのに航路を変え、とんでもない方向に動き出した。


「カピタン、パイティーナイ??」 (キャプテン、どこいくの??)
って、慌ててキャプテンルームに行くと、ジンベエが出ている場所をラジオで受信したとのこと。


よくみるとボートの進む先にすでに数隻のボートが・・・。




このキャプテン、本当にダイバー思いなんだよね~、いつも。
















1本目と2本目のダイビングの間に1時間くらいの休息がある。
その間に・・・とは言っても目指しているのはだいぶ先。もうこの時点で逆算すると、スケジュール大幅変更だ。










ラッキーなことに、向かう先は例のヒン・ビダの近く。


もう2本目にどこに行くかは決定だ。








私たちのボートはピピ島のダイビングボートの中では大型・・・それなのに、呆れるほどスピードが出ないことで知られている。


慌てて向かう先ではすでにダイバーやスノーケラーが各自のボートにもどり始めているころだった。・・・残念。






















さて2本目のダイブ。
私のダイバーたちは水面、水中で、私の言うことを聞かず・・・あるいは理解せず・・・危険なことを繰り返すため20分ほどでボートに戻る。








器材をばらし、他のダイバーたちを待つ。














残りはミッシーだけとなったころ、キャプテンが慌てたようにキャプテンルームを出てくる。


「あそこにジンベエ!!」








よくみると数十m先に次ぎ次ぎダイバーが水に飛び込んでいる。












たった今全器材の片づけが終わって、私自身も乾いた服に着替えたところなのに。










でも、ここはダイバーの条件反射のようなもので、しまったばかりのフィンとマスクを再度用意し、スノーケルもなしで海に飛び込む。


もちろんボートに戻っていたダイバーたち、スタッフたちも次々に飛び込む。










こういうときプロのダイバーの推進力は面白いほど速い。そして、普段そんなことをしているのなんて見たこともないのに、スキンダイブも驚くほどうまい。
























先にすでに泳いでいるスノーケラーたちのうしろから、最初に見えたのは尾びれ。
随分水面ぎりぎりを泳いでるもんだ。






まぁ、ジンベエは通常ダイビングの最後にする5mで3分間の安全停止のときが一番見る確率が高
いといわれる生物なので、不思議なわけではないけれど。












スノーケラーたちの外側から回ってジンベエの横に出ると・・・すごく若い子だ!4mくらいしかない。


でもひっさしぶり~~~~、このジンベエ柄。












しかもこれくらい小さな子だと、猛ダッシュをしなくても一緒に泳げる。






後ろをスノーケラーがついてくるのが気になるのか、追わずとも急旋回をしてこっちに正面から泳いできたりする。










ぶつからないように避けなくちゃいけないのは、結構大変。相手は避けようとしないんだから。
水面にいる私の真下に来たときには体を大の字にして水面に水平になってみたけど、一度は尾びれに当たった。














何度も目の前数十cmを行き来するジンベエ。








今日は両手ふさがりのダイビングを覚悟していたのでカメラも持ってきてない。スノーケルもなし。ウェイトもなし。




ということで、ダイブできないし、写真もとれなかったけど、こういうハッピーなアクシデントはいつでもウェルカムだ。














マクロ好きといわれる私だって、ダイバーとしては至福のとき。






















ところでミッシー。
スノーケリングをしている途中で、近くから彼女特有の笑い声と叫び声。




Yaaazz! Yaaaz! (私のニックネーム) I saw it!! I saw it!! It's there!!!


そんなに耳元で叫ばなくても、私も見てるじゃん、今。








彼女、器材の不備でタンクの空気がほとんどなく、しかも興奮しすぎて再潜降できず、スクーバスノーケリングになってたけど。










他の店で働いているけど仲がいい友達も同じ場に数人いた。
どの顔もキラキラしてる。






こういう大物は予期せずに見るほうがずっと興奮するんだけど、仲良しと一緒にこんなジンベエスノーケリングも同じくらい楽しい。











追記:
残念なことに、友達からもらった写真はあるんだけれど、なぜか、どうしても、どう時間をかけてもこのブログのページに反映されないので、あきらめました。












2014/05/03

2014年 日本です

半年振りに日本に戻ってきています。

この半年は、ブログの更新がなかなかできなくて、最初のうちは困ったなぁ、なんて思っていたら、いつの間にか怠惰になっていることに慣れてしまって、今日、これを書いているのも、帰国してから1週間もしてから・・・。いけませんなぁ。

さて、今回どれ位の期間日本にいるのかは未定。おそらく1ヶ月少々かと思う。

今回ブログの更新が滞った一番の理由はインターネットのへの接続の弱さ。数十分待てば、メールを開くことができることもあるけど・・・・なんていう環境でブログの更新は不可能。
でも、ネタは普段と同じだけある。
一応メモをしたり、ノートに下書きをしたりして書き溜めていた分もあるので、少しずつタイプしていこうかと思う。

そして、今でもなぜかうまくいかないのが写真のアップロード・・・・。
特にジンベエザメのネタの時には写真を入れたいのに、それすらうまくいかない・・・。

なぜ?
なぜ??
のブログ更新だけど、ぼちぼちいきます。