2011/11/14

私の主治医

タイのピピ島にいるとき、そんなときだってやっぱり調子が悪くなったりする。
風邪をこじらせたり、おなかを壊したり・・・。

ちょっとおなかが壊れるくらいなら、ちょっと辛いものを控えるとか冷たいものを飲まないとか、どうにかしようがある。
でも、これは絶対に菌だ、って言うときなんか、症状に合わせた薬がほしい。

ピピ島にも「Phi Phi Hospital」という立派な病院はある。
が、あまり信用できる病院ではない。何でもかんでも抗生物質を出してみたり、痛み止めしかくれなかったり・・・。
ここに長いこといる人たちの間では、「握手するのに500バーツ」とジョークになるほど。長いことよくわからないまま待たされた末、診察室に入ると、まず握手。簡単に話を聞いてくれて、いつももらえるのは痛み止めと抗生物質。薬代を除いた診察料金が500バーツ。

それでもありがたいことに、こんな病院にいくよりも信用もできる薬剤師さんがいる。

記憶では2000年くらいの時にはもうすでにこの小さな島で1軒目か2軒目くらいの薬局だった。
彼の名はドクター・モトキ。日本人みたいな名前だから覚えやすい。今では街中に「One stop pharmacy」という名で店を出している。・・・そういえば昔は薬局に名前なんてなかった。

彼のほかに奥さんなのか、家族なのかもう一人薬に詳しい女性もいる。アシスタントみたいな人もいる。

困ったときにはいつも駆けつけている。
症状と経過を話すと、最適なもの、あるいは値段に違いのある同種の薬を出してくれる。
私にとってうれしいのは、必要ないギリギリのところまで抗生物質を出さないでくれること。私は抗生物質をとるとちょっと調子が悪くなるから特にうれしい。
薬が必要ないときには、薬なしでどうすればいいのか、までちゃんと教えてくれる。
島のマイ・ドクターだ。

タイの薬は強い。しかも日本では認可の下りていないような薬もある。だから、一概に痛み止めといっても強いものからマイルドなものまで様々。
そんなところにいて、こういう人がいてくれるのは本当に助かるのだ。

2011/11/13

タイのビザ申請手順

タイのビザをビエンチャンで申請。
ここ数年タイの周辺国ではビザの取得が厳しくなってきている。
ピピ島から出かけて、ビザを取得するのに一番近いのはマレーシアのペナン島だ。ここが私にとって問題なのは、ダブルエントリービザがおりないこと。
この「ダブルエントリービザ」を取るためにわざわざラオスのビエンチャンまで出かける。
ただしダブルエントリーを申請したからといって、必ずおりるとは限らない。あくまでも大使館の判断だ。・・・なにで判断しているのかは不明だけど。

さて申請。
大使館は朝9時から開いている。午前9時から正午の間に申請をする。すると、翌日の午後1時から3時の間にパスポートを受け取ることができる。
必要なものは、パスポート、写真2枚、申請書、パスポートのコピー(写真のページと、入国スタンプのページ)。
パスポートのコピーは大使館で10バーツで取れる。申請書もカウンターの脇にある。

二つあるカウンターには列ができてる。その行列に目を奪われてそのまま並んじゃいけない。
銀行なんかにある番号札みたいなのを持ってないと、列に並んでカウンターまで行ってもフリダシニモドル、だ。・・・ちなみに私はしっかり戻りました。

どうして列も札もあるのかわからない。おそらく大使館としては札だけで行きたいところを旅行者が勝手に列を作る。カウンターのスタッフも差し出された申請書類を受け取らなければ番号札だけで整理できるものを出された書類を番号の順番を無視して受け取ってしまう。
この妙なシステム・・・。
番号札を持って列に並べば、番号が早かろうが遅かろうが関係ない。
ただひとつ。大切なのは番号札を持っていること。
これが申請料を払うときに使われるからだと思う。

カウンターでどのビザがほしいのか言うと番号札に書き込んでくれ、それを隣の建物の中で払う。
ここではさすがに順番があるらしく、列になってはいない。
ただのんびりと働くカウンター内のスタッフを眺めながら待つ。

シングルエントリーは1000バーツ、ダブルエントリーは2000バーツ。
ダブルを申請しても、パスポートを受け取ったらシングルしか下りてなかった、なんてこともままある。ダブルはおりなかったということだけど、もちろんその差額は返ってこない。
申請するカウンターの近くにはっきりとNO REFUNDABLE-返金しませんと書いてある。

していることはシンプルなことだけど、これだけするのに1時間半。

翌日、パスポートを受け取る。
1時になる前から大使館の門の前には長蛇の列。よく見ると前日に申請するときに一緒に並んでいた顔がたくさんある。

門に入ったら、申請書を出すときに取った番号札を取りにまた列。それを支払いしたカウンターで番号を呼ばれるのを待つ。

ビザの申請。
書類を提出して受け取るだけが、何も知らないで行くと余計に時間がかかる。公の書類は概して時間のかかるもの。特に海外で何か申請するのは要領がわからないとどきどきもする。
でも、それもまた旅の一部として考えたら、楽しいことのひとつかもしれない。

ビエンチャン

今年もまたビザランのシーズン。
現在タイの周辺でダブルエントリービザがおりるのはビエンチャンのみ。と、いうことで、今年もラオスへ行くことになった。

数週間前から続いて、一向に水の引かないバンコクを経由するのを避けて、プーケットからタイ北部のウドンターニへ飛ぶ。
いづれにしてもバンコクから夜行バスでラオスへ入るのは疲れて面倒だな、と思っていたのでむしろ好都合。
おそらくプーケット、ウドンターニ間はAir Asiaの新しい路線なんだろうと思う。去年まではバンコク経由でウドンターニへ飛んでいる人もいたから。

おととし、去年とバンコクまで飛んで、そこからバスでビエンチャンへ。もちろん一般論でバスのほうが安いから。
でもよく考えたら、空港ーバスターミナル間のタクシー代。乗り継ぎの悪い時間に到着するためのホテル代等を考えると飛行機に乗ってしまって短時間で済ませたほうが安上がりに近い。しかも楽。


ラオスの国境を越えるころは暗くなっていた。
そういえば去年はフィリピン人のビザランツアーに便乗していたので、何も考えずにバスを乗り降りしていた。今回は自分で探さないと。

私はコンタクトをしていても暗いところだとものが見にくい。英語で言っても通じないことはわかっているので「ビエンチャンに行きたい。バスはどこ?」などと片言のタイ語。エントリーフィー(入国料)を集めているおばちゃんに聞いてみる。
おばちゃんは私の顔を見もせずにあさっての方向を指差す。毎日何十回も同じ質問をされるんだろうな、なんて勝手に想像する。
「あっち」っていう方向はわかるけど、あっちの10m先なのか100m先なのかまったく不明。でも「あっち」なんだよね。
とにかく「あっち」へ向かう。
迎えの車、ツアーバス、トゥクトゥクの待つ群れの向こうに、なにやら看板と建物に明かりが。
もしかしたらツアーオフィスかもなんて都合のいいことを考えながら近寄っていくと・・・。なんだ、食堂だ。
でも旅行者にバス乗り場を聞くよりもましだと思い、掃除をしているお姉さんに聞いてみる。「ビエンチャンに行きたいの。バスはどこ?」すると後ろからチケットの束らしきものをみぎったおじさんが出てくる。
もう一度同じことを言うと、店の前から出発しかけていたバス・・・幼稚園バスくらいの大きさの・・・を大声で呼び止めてくれた。
え?そんなにいいタイミングでバスあり??
むしろ胡散臭いぞ。
「「本当にビエンチャン?」「ビエンチャンのどこ?」
いくつか言ってみたけれど、いいから乗っていけという感じ。
ま、ビエンチャンのどこに着いても、そこからまた移動すれば言いと思い、25バーツだということに喜んでバスに乗る。

バスの中を見渡すと・・・どうやら完全にローカルのバスらしい。きっとビエンチャンの中心街か、拠点になるところにつくだろう。と思っていると案の定バスターミナルに到着。
その辺にいたモーターバイクタクシーのドライバーに「タイ大使館あたりの宿に連れてって」といってみる。
こんな複雑なことまでタイ語で言えないからもちろん英語。ドライバーには通じないみたいだけど、野次馬のおじさんの一人が訳してくれる。

バイクで大使館へ。
ところが大使館の前まで来ると、一番近く、いや目の前にある大きなホテルを指差すではないか。
いやいやおじさん。私こんなにいいホテル泊まれないよ。今手前にあったゲストハウスの看板まで戻ろうよ。
あれこれ言っていると道路の反対側にいた警官がやってくる。
どこから来たの?
お!英語ではないか
日本。
どこに行きたいの?
・・・・今探してるんですけど・・・。
ホテルの名前は?
・・・・だから今・・・。

あれ?なんだか話が食い違ってないかい?
あ、この人たち、私がホテルに帰れなくなって迷ってると思ってる。
違う違う。私迷子じゃないよ。
なんて言ったって通じない。
困った末、近くにあったラオス・シンガポールビジネスカレッジという看板の下がった建物にいた人に訳してもらう。
英語はまったく通じないけど人のよさそうなおじさんは、手を振って歩き出す私を不安そうにしばらく見つめていた。


こういうハチャメチャは久しぶりだ。英語ほとんどなしでバックパッカーをしていたころを思い出す。
今となってはこういうの、たまにで十分だけど。
そんなこんなだったけど、その日はちゃんとベッドの上で寝ました。

2011/11/08

バンコクの洪水

バンコクで大きな被害が出ている洪水。
すでに町に水が入ってから2週間は経とうというのに、一向に水の引く気配がない。
毎日テレビのニュースでひっきりなしにバンコクの様子を放映している。でもそろそろ、「いったいどうなってるの」ってみんなが思い始めてるはず。
どうして水が引かないんでしょう。

ところで、私がいるピピ島。タイの南部にある。どちらかというまでもなく、バンコクよりもマレーシアに近い。
10日ほど前、プーケットに買い物に出かけた。
仕事に必要なDVDを買いに行くのが主な目的だったんだけど、もちろんそれと一緒に生活雑貨なんかもまとめ買い。
ピピ島では必要最低限よりちょっとプラスくらいのものはいつでも手に入る。値段は島という環境もあり、本土よりも少しだけ高い・・・と、言っても数バーツくらい。

だけど、日本米はプーケットまで行かないとない。せっかく家で炊くんなら、タイ米よりも日本米、と思って、いつも用意しておく。
のだけれど。
今回はどこのスーパーマーケットにも「お米」というものがまったくなかった。小さなローカルマーケットでタイ米は見つけたけれど、大きな店にはない。
もちろん日本米だけじゃなくてタイ米もない。

そういえば、その数日前からピピ島にミネラルウォーターがなくなった。
普段料理に使ったりお茶を飲んだりするのにはミネラルウォーターじゃなくて、もっと割安の何も入ってない水を使ってる。
その安い普通の水はあるんだけど、ミネラルウォーターがない。欧米人の人はミネラルウォーターをこだわって飲んだりしてるから、きっと困ってるだろうなぁ、なんて思う。私も普段ダイビングに行くときにはそれを買っていたんだけど、最近はポラリス(タイの代表的なドリンクウォーター。ミネラルは入ってない)だ。


周りの話を聞くと、どうやら野菜や卵の値段も少し上がってるらしい。
私は毎回野菜も卵も1食分くらいしか買わないから、どれくらい値上がりしてるのかちょっとわからない。

とにかく、バンコクに送れるものはびっしとして送ってしまっているし、バンコクから来るはずのものはこない、ということらしい。

それにしてもいつになったら水が引くんだろう。
この暑い気候で汚水の中で暮らすのは、想像以上のものだと思う。

雨が降ってもこうして困ることがあり、雨が降らなくても水不足で困り。
適度、がどれくらい大事なのか、こういうときに改めて思う。

2011/11/06

ピピ島に戻ってます。

またしてもずいぶんとブログを書くのをサボってしまいました。
3週間くらい前からタイのピピ島に戻ってきています。

時々ダイビング。時々パーティ。そして、時々何もしない。
そんな風に毎日過ごしています。
今はまだ、シーズンが始まったばかり。こうしていられるのもあと少しと思えば、毎日のんびりするのも楽しいです。

ここにいない間に増えた体重も、少しは取り戻さねば・・・。