今年もまたビザランのシーズン。
現在タイの周辺でダブルエントリービザがおりるのはビエンチャンのみ。と、いうことで、今年もラオスへ行くことになった。
数週間前から続いて、一向に水の引かないバンコクを経由するのを避けて、プーケットからタイ北部のウドンターニへ飛ぶ。
いづれにしてもバンコクから夜行バスでラオスへ入るのは疲れて面倒だな、と思っていたのでむしろ好都合。
おそらくプーケット、ウドンターニ間はAir Asiaの新しい路線なんだろうと思う。去年まではバンコク経由でウドンターニへ飛んでいる人もいたから。
おととし、去年とバンコクまで飛んで、そこからバスでビエンチャンへ。もちろん一般論でバスのほうが安いから。
でもよく考えたら、空港ーバスターミナル間のタクシー代。乗り継ぎの悪い時間に到着するためのホテル代等を考えると飛行機に乗ってしまって短時間で済ませたほうが安上がりに近い。しかも楽。
ラオスの国境を越えるころは暗くなっていた。
そういえば去年はフィリピン人のビザランツアーに便乗していたので、何も考えずにバスを乗り降りしていた。今回は自分で探さないと。
私はコンタクトをしていても暗いところだとものが見にくい。英語で言っても通じないことはわかっているので「ビエンチャンに行きたい。バスはどこ?」などと片言のタイ語。エントリーフィー(入国料)を集めているおばちゃんに聞いてみる。
おばちゃんは私の顔を見もせずにあさっての方向を指差す。毎日何十回も同じ質問をされるんだろうな、なんて勝手に想像する。
「あっち」っていう方向はわかるけど、あっちの10m先なのか100m先なのかまったく不明。でも「あっち」なんだよね。
とにかく「あっち」へ向かう。
迎えの車、ツアーバス、トゥクトゥクの待つ群れの向こうに、なにやら看板と建物に明かりが。
もしかしたらツアーオフィスかもなんて都合のいいことを考えながら近寄っていくと・・・。なんだ、食堂だ。
でも旅行者にバス乗り場を聞くよりもましだと思い、掃除をしているお姉さんに聞いてみる。「ビエンチャンに行きたいの。バスはどこ?」すると後ろからチケットの束らしきものをみぎったおじさんが出てくる。
もう一度同じことを言うと、店の前から出発しかけていたバス・・・幼稚園バスくらいの大きさの・・・を大声で呼び止めてくれた。
え?そんなにいいタイミングでバスあり??
むしろ胡散臭いぞ。
「「本当にビエンチャン?」「ビエンチャンのどこ?」
いくつか言ってみたけれど、いいから乗っていけという感じ。
ま、ビエンチャンのどこに着いても、そこからまた移動すれば言いと思い、25バーツだということに喜んでバスに乗る。
バスの中を見渡すと・・・どうやら完全にローカルのバスらしい。きっとビエンチャンの中心街か、拠点になるところにつくだろう。と思っていると案の定バスターミナルに到着。
その辺にいたモーターバイクタクシーのドライバーに「タイ大使館あたりの宿に連れてって」といってみる。
こんな複雑なことまでタイ語で言えないからもちろん英語。ドライバーには通じないみたいだけど、野次馬のおじさんの一人が訳してくれる。
バイクで大使館へ。
ところが大使館の前まで来ると、一番近く、いや目の前にある大きなホテルを指差すではないか。
いやいやおじさん。私こんなにいいホテル泊まれないよ。今手前にあったゲストハウスの看板まで戻ろうよ。
あれこれ言っていると道路の反対側にいた警官がやってくる。
どこから来たの?
お!英語ではないか
日本。
どこに行きたいの?
・・・・今探してるんですけど・・・。
ホテルの名前は?
・・・・だから今・・・。
あれ?なんだか話が食い違ってないかい?
あ、この人たち、私がホテルに帰れなくなって迷ってると思ってる。
違う違う。私迷子じゃないよ。
なんて言ったって通じない。
困った末、近くにあったラオス・シンガポールビジネスカレッジという看板の下がった建物にいた人に訳してもらう。
英語はまったく通じないけど人のよさそうなおじさんは、手を振って歩き出す私を不安そうにしばらく見つめていた。
こういうハチャメチャは久しぶりだ。英語ほとんどなしでバックパッカーをしていたころを思い出す。
今となってはこういうの、たまにで十分だけど。
そんなこんなだったけど、その日はちゃんとベッドの上で寝ました。
0 件のコメント:
コメントを投稿