2012/02/21

二月の雨

ここピピ島では、ここ数年2月に雨が降っていない。
それが、おとといから夜になるとスコールが降る。

もともとスコールというと短時間で終わるもの。以前は雨季乾季問わず、雨が降るといったらそういう類のものだった。
それがここのところ、雨が長く降り続けることが多い。
長いときには2、3時間も土砂降りが続く。

もちろんそれほど完全でない下水道はあふれ、通りによってはくるぶしくらいまで水につからなければ歩けない場所も出てくる。
そして、ゴミ袋が手に入るときには、頭を出す穴を作って、ゴミ袋をかぶって帰る。

こういう雨は、数日間は同じ時間帯に降ることが多い。
今回の雨は夜降るから、私たちダイバーにとってはほとんど支障はない。
とはいえ、雨がダイバーに与える支障なんて、ボートに上がってきてから太陽がなくて寒い、ということくらいだけれど・・・。どうせダイビングすれば濡れるんだから。

夜雨で昼間晴れ。
悪い話でもない。
昼間の気温が雨で下がり、翌日も少しは涼しい。埃っぽいとおりも落ち着いてる。さらに、乾季も後半に入ったこの時期にはシャワーに海水が混じってくるのが常だけれど、雨水のおかげで塩味のしないシャワーが浴びられる。

それでも、毎晩雨だと、やっぱり「またかぁ」っていう気分にはなる。
そろそろ止まってくれてもいいかな。


2012/02/18

ウミウシ

今日のダイブ。
ピピ島の中でも少しにぎやかなエリアから離れたビーチにあるダイブショップからファンダイバー4人のガイドを頼まれた。

普段大きなボートで出かけるダイブサイトにロングテールボート(タイのローカルボート)で出かける。

2本目のダイブで、ごそっとウミウシがかたまってるところがあった。

まずは最初の2枚の写真。


この2匹、どちらも2cmくらい。
小さなソフトコーラルにくっついてた。

さらに下の左の写真。

この写真には2匹しか写ってないけど、全部で4匹。
最初に見た2匹のウミウシから30cmも離れてないところにあった岩にくっついてた。

私にとっては大喜びの遭遇なんだけど、今日一緒に潜ったダイビングを始めたばかりの4人にはちっとも魅力的でなかったと見える。あるいは小さすぎてよくわからなかったとか・・・?

その後にカメが2匹泳ぎまわってくれたので、ダイバーたちはハッピーだったけど、私はこのウミウシでハッピーなダイブだった。

いつもこんなにうれしいものがみつかるといいんだけどなぁ・・・。

出産ブーム

最近仲良しが立て続けに出産。

一人は大学のころからの親友。
昨日メールが来て、1月に出産したよ、だって。どうやら最後に会ったときにすでに妊娠していたようなんだけど、そのときは本人も知らなかったみたい。

もう一人は、10年位前に同時期にダイブマスターのコースをとっていた 韓国人の女の子。今はロンドンに住んでる。彼女も、出産後に連絡が来た。

この島でも2年位前から住んでる外国人の間に子供ができるケースが多い。

でも、急に出産したよ、って聞くとやっぱりびっくりする。
妊娠期間って9ヶ月。そんなに長い間連絡とってなかったっけなぁ、なんて。


ところで、昨日の出産ニュースを聞いて思った。
誰が結婚した、とか子供が産まれたとか、時々おめでたいニュースが入ってくるけど、私はまだその手のおめでたいニュースを自ら流したことがないなぁ、って。
気がついたら、いつの間にか、学生のころの仲良しはみんな結婚して、子供がいる。

あれよ、あれよという間に時間が経って、1年が経って。それを繰り返しているうちに、世間で言う「おばさん」の年齢になってきた。
こういうニュースを聞くたびにもしかしたらうちの父母は「うちの娘は・・・。」ってため息をついてるんじゃないだろうか。

じゃ、私もそろそろ出産しようかな。なんて思ってみても、妊娠もしてないのに出産ができるわけもなく、一人で笑い話みたいに終わる。

まぁ、でも、いつか。
その「いつか」がいつ来るのか楽しみに待ちましょう。

2012/02/15

2週間マネージャー

今日から2週間、ピピ島で日本人が経営しているダイブショップを任されました。

ショップといっても小規模なので、オーナー兼インストラクター兼タンクボーイの日本人が日本に一時帰国する間、店番をして、ダイビングに行く、というごく簡単な仕事。
もちろん、私はフリーランスのインストラクター、ビデオグラファーなので、他の店から仕事が入ればそっちを優先していいことになってる。

同じダイブショップでも、どの店も、その店ごとに違うシステムで店を経営しているので、昨日まで2日くらいかけて店の流れや、ここの店のコンプレーッサーの使い方を習っておいた。

とはいえ、いざ一人になってみると、わからないことが細々と出てくる。
オーナーは出かけるときに「信用してるから頼んでるんだから、2週間自分の好きなようにしていいよ。」なんて言ってくれたけど、今日の時点で好きにしたことといえば、掃除くらい。
男性が一人で構えている店は、しっかりと掃除のしがいがある・・・。

大体、私がフリーランサーになってからこの店は夕方から「パブ」と化している。
「Yaskoあの店でぶらぶらしてるぞ~。」ってなもんで、夕方になると休憩中のインストラクターやら、よその店のマネージャーやら、果てはダイビングに行かない日本人旅行者までビールを飲みに来る。

そんな店番をしていたら、よその店から明日の仕事が入った。
そして、今から今晩のビールを買出しに行ってきます。

2週間、楽しみでもあり。ちょい不安でもあり・・・。

身だしなみ

友人に会いにクアラルンプールに行ってきた。
出かける用意をしているときに、ふと気づく。「あれ、クアラルンプールって都会だよね。」・・・。

ピピ島に暮らしていて、服装にこだわる必要がほとんどない。
もちろんそれなりに服は着ているけれど、多少シミがあろうが穴が開いていようが、古かろうがそれほど頓着していないというのが正直なところ。
たいていはショップのTシャツを着ているからなおさら。

時々プーケットに出かけるときは日本から着てきたときの格好、長ズボンをはいたりもするけど、私のここに所有する服でキチンとした格好はせいぜいそこまで。

ところが今回はクアラルンプール。マレーシアの首都だ。
プーケットは多少大きな街ではあってもリゾート地だからビーチサンダルもそれほど目立ちはしないけど、クアラルンプールはただの都会だ。

「ねぇ、クアラルンプールにビーチサンダルで歩いてても大丈夫?」
って、Wolleに聞いてみる。
数秒の沈黙の後に「大丈夫じゃないかな・・・。」だって。でもその後にもう一言「でもボクはクアラルンプールに泊まったことはないからよくわかんないけど・・。」

「じゃぁ、このTシャツは?」・・・ショップのTシャツだ。「・・・いいんじゃない?」
いじってるパソコンから顔も上げずに「わかんないけどさ。」だって。

クアラルンプールで「一人で」ウロウロするなら多少妙な格好をしていてもいい。でも今回は友達に会いに行くんだから、彼が一緒にいて恥ずかしいような格好は避けたい気もする。

などと、ごたごた言ってみたところで、選べる服の種類が増えるわけでもない。結局は1本だけ持っている長ズボンにティーシャツ。ビーチサンダルにドライバックでクアラルンプールに行ってきました。

ちなみに友達は何も言わなかった。荷物の少なさに関しては驚いてたけど。
あるいは、彼は私がビーチサンダル以外のものをはいているところを見たことがないから、ツインタワーにビーチサンダルという組み合わせに違和感がなかっただけかも・・・。

2012/02/14

パンケーキ顔


この前いつもの飲み仲間でいつものバーを占領しているとき。
「君の顔はパンケーキみたいだな。」
って、一人が言い出した。
え??パンケーキ?
パンケーキって、日本で言ったらホットケーキのこと。
私の顔、パンケーキみたい??

私があんまりにも驚いた顔をしたんだろうか。隣にいたもう一人が、
「ちっちゃいバニラアイスクリームが真ん中に乗ってるから、大丈夫だよ。」
え??バニラアイスクリーム??鼻のこと??しかもわざわざ小さいって・・・。
なんでそれで大丈夫なのよ??

彼らの国では小さな鼻は、大きいよりもいいとされてるから、ちっちゃなバニラアイスクリーム、っていうのは、どうにかパンケーキ顔を救おうとしたものらしいけど・・・。
要するにアイスクリームが真ん中に乗ったホットケーキみたいな顔だと・・・。

確かに凹凸もないし、ホットケーキって言われてもそのとおりなんだけど。

「なによ、それ~。」なんて言い返してたら、言い出した本人、ちょっと言い過ぎたと思ったのか
「君がパンケーキなら、ボクの頭はジャガイモだって言い返してもいいよ。」
だって・・・。確かに彼の頭は欧米人にしては鉢の大きな頭で、しかもスキンヘッドだからなおさら目立つ。

でもそんなことを言い出すって事は、やっぱり「パンケーキ顔」って、いい表現ではないってことだよね。
まぁ、表現がよかろうが悪かろうが、そんなことはどっちでもいいんだけど、何しろ顔を指して「パンケーキ」なんていわれたのは初めてだったから、びっくりした後は大笑いしてしまった。

凹凸の多い顔を持っている人から見たら、そういう風に見えるのね。今まで、そう言わなかっただけでそんな風に思っていた人もいたのかなぁ。
でも、こういう顔も悪くないよ。右目と左目、同時にかけるし、顔を洗うのもきっとその人たちより楽だよ。
なんて、全然魅力的には聞こえないと思うけどさ。