2014/07/28

1€コインと10円玉

ドイツの空港で毎回あわてる。

あれ?!私1€コイン持ってる??

世界中の空港でも、このシステムがどれくらい採用されているのかわからないけれど、少なくとも私が知っているのはドイツだけ。
荷物を載せて運ぶカートを使うのに、コインを入れないと他のカートとつながっている鎖が外れないのだ。

これは有料というわけではなく、使った後にカート置き場に戻して、前にあるカートにくっついてる鎖につなげば、最初に入れたコインは戻ってくる。

空港によっても多少の違いがあるけれど、たいていは1€コイン、あるいは2€コインを使うようになってる。


先日Wolleと一緒に空港で。
大荷物を二人で分けて持っても、もちろん持てないことはない。持てないほどのものを持っているわけはないのだから。
でも、バックパックを背負っているよりも、カートに乗せたほうが楽だよね。
ってことで、カートを・・・。

あっ。
私たち、この前ドイツをでるときに、最後のコインをぜ~~~~んぶかき集めて、それでも5セント足りなくて、おまけしてもらってソーセージ食べたじゃん・・・・。

「Yasko・・・1€コイン・・・ないよね・・・?」
「ないね・・・。」

レディス・ファーストの国で育っているWolleは、他の人よりは多少配慮が少ないとはいえ、さすがにこういうときは4つある荷物のうち、重いものを二つ持ってくれている。
私はこのままでも行けちゃうけど、ちょっとかわいそう・・・。

「ねぇ、他のコインで試してみようか」

ということで、お財布に入っていたコイン、10円玉を入れてみる。

・・・と。
ものは試しとは、まさにこのこと。

がちゃん!と音がして、カートが抜けたではないか!!


こんな発見に大喜びでカートを使わせてもらう。
有料ってわけじゃないから、カートが動きさえすれば、何の問題もない。

喜んで、時間があるついでに他の日本のコインも試してみる。
ちなみにこのときのカートには1€でも2€でも使えるように2箇所にコインを入れるところがあった。

100円玉、50円玉、5円玉。残念なことに貧乏な私たちは500円玉を持ち合わせておらず、この3つを試す。1円玉は明らかに大きさが違うのでスキップ。

しかし、どれもカートは動かない。
最初に試してみた10円玉だけが1€コインの穴にぴったり入る。ちなみに2€コインの穴では動かない。

おおおっっ!!
なんという発見。

みなさーん。
空港で1€コインがなくても、10円玉で代用が効きますよ~~~。

大きな声で言いたいくらいの大発見だ。
まぁ、世界中には10円玉を持ち歩いている人よりも、1€コインがポケットに入っている人のほうが俄然多いと思うけど。


この二つのコイン。比べてみると。


 触った感触もそうなんだけど、1€コインと比べると、10円玉のほうが多少薄い気がする。


でも、真上から見ると、同じ大きさに見える。


重ねてみると、ちょ~~~っぴり10円玉のほうが小さいような・・・。

・・・・が、とにかくカートはこの両コインを同じものと見なしてくれた。


この発見。
日本とドイツを行き来することの多い私には、まさに「大なる発見」。


日本でも自動販売機で問題になったことがある、タイの10バーツコインを500円玉として利用し、お釣りをもらうという、犯罪。
ドイツにもトルコのコインで代用が効くものがあるらしい。
でも、今回のは犯罪じゃないよね。形状を利用してるだけだから。


「Yasko、これは君のブログにかけるネタだ!」
ということで、早速の報告。

面白くて意外なことは、気づかないだけで、その辺にころころ転がっているのかもしれない。



2014/07/16

Luxembourg(ルクセンブルグ) ~共通言語~

今回の旅行にルクセンブルグを選んだ理由はいくつかある。

ひとつ。まだ行ったことがない国であること。
ひとつ。Wolleがそれほど興味を持っていないこと。・・・つまり彼と一緒だと、きっと選ばない。
ひとつ。英語が通じやすいところであること。
ひとつ。2泊で、しかも予算が限られていること。
ひとつ。うちから電車で簡単にいけちゃうところ。

と、まぁ、本当にいくつもある。
ベルギーなんかも考えてみたんだけど、2泊でベルギーのいいところが見られるとは思えない。ルクセンブルグなら、メインの「市内」が2泊で回れるんじゃないか、と。

ドイツに来てから3週間。久しぶりのドイツ語に耳がちょっとは慣れてきたけれど、この時期はまだまだドイツ語で生活したりパーティをしたりすることに疲れる時期。
そこで、ドイツ語を聞かないで住むところ、というのが条件に入っていた。


さて、ルクセンブルグに到着したのは 夜8時。
ホテルも予約してないし、地図も持っていない。
まずは駅で地図を手に入れて、今晩寝る部屋を探す。

1時間ほどで部屋は見つかり、早速出かける。
なんといってもこの日はワールドカップのドイツ・ブラジル戦が10時から始まる。
私の見つけた部屋にはテレビがないので、どこかバーにでも出かけなければ見られない。

ホテルと違ってバーを探すのに1時間かかるとは思えないけれど、早く行かなくちゃ。

駅周辺の通りをうろうろしていると、もちろんいくつかバーやカフェはある。クラブなんかもある。
知らないところで入るんだから、一応外から見てうるさくなさそうなところがいい。

すると、あった、あった。
ホテルから5分ほど歩いたところに、昼間はカフェとしてオープンしていそうなバー。
しかも、入り口の看板にも、中にもサッカーのユニフォームがかかってる。しかも中は静かだぞ。

ワールドカップこそしっかり見ているものの、もともとはそれほどサッカーの大ファンではない。Wolleが見てるから一緒に見ている、という程度のもの。
だから、大勢のサッカーファンが押し合いへ試合しているようなバーはできたら避けたかった。

中に入って、聞いてみる。
「サッカー、テレビで見れる?」
バーのカウンター内にいたお姉さんは、ちょっと不思議そうな顔をしている。
もう一度聞いてみる。
「Football?」

すると、お姉さん
「Oui!」

何?英語で聞いてるのに、不思議そうな顔をしてフランス語で返してくるとは・・・もしかして、ここは英語はだめ?
次に「Small beer」と頼むと、2回聞き返した後にやっとわかった様子。

あぁ、ドイツ語から逃げてきたら、今度はフランス語だ。
あれ、そういえば私、昔フランス語はなしてなかったっけ?

いやいや、そんなのはもう、遠い昔の話。
しかも、フランス語を話すことが定着する前に話すことをやめたので、今となっては片言すら出てこない。
ここで、「お、フランス語久しぶりじゃ~ん。」なんて思って、すらすらと口から出てくれば、泣きながら勉強した甲斐もあるというものだけれど、私の脳みそはそんなそぶりすら見せない。

カウンターの後ろの、しかも向こうのほうで、お姉さんが常連さんらしきお兄さんに「あなた英語はなす?」みたいなことを聞いているのが聞こえる。「ちょっとはね」と、お兄さん。
あぁ、簡単なことなら聞いて理解はまだできるんだ、なんて、ちょっとうれしくなってしまうところがなんとも情けない。

なんて、つまらないことを思いながら、ドイツ語で放映されているテレビを見ていると、おなかの大きなおじさんが二人・・・ひとりはドイツのナショナルチームのユニフォームを着てる・・・どかどかとバーに入ってきた。
おじさんたち、元気よく、「モゥイェン!!」

あぁ・・・ドイツ語方言か、ルクセンブルグ語か・・・。
ちょっと苦笑いだ。


さて、試合が始まる。
私は入り口近くのテレビで見ていたんだけど、どうやら奥に大きなテレビがある様子。
自分のビールを持って、さっき、ちょっと英語を話すと言っていたお兄さんに聞いてみる。
「奥のテレビのほうが大きいの?」
これも3回繰り返すまで「Yes」という言葉は返ってこなかったけど、せっかく見るなら大きなテレビのほうがいい。
奥に入っていくとお客さんはたったの二人。さっき、どやどやと入ってきたおじさん二人だ。

「ここ、空いてる?」
って、ドイツ語で聞いてみると、大きな声のドイツ語で、空いてるからすわれ、とのこと。

さて、おじさん二人と並ぶ。
すると、さっきのお兄さんもテレビの前に。そして、さっきまで入り口近くで私の脇に座っていたおじいちゃんもやってくる。そして、カウンターの中のお姉さんも・・・。
総勢6人。

気がつけば、全員ドイツ語を話しているではないか。

なんということ。
公用語がフランス語のルクセンブルグで、バーに集まった6人がドイツ語で話をしてるとは・・・。
確かにこの国はドイツの隣国だ。
でもね、私、ドイツ語から逃げようとしてこの国に来たんだけど・・・。
英語が通じやすいって、どこの情報ですか!!??

この日の試合。結局ドイツがブラジルに7対1というすばらしい数字で勝ち。
6人で踊るほど盛り上がったのは言うまでもない。
ビールとショットのおごりあい。そして、最後には「今度の日曜日の決勝の試合もここに来るから、君も絶対にくるんだ!」と、なんとうれしいお言葉・・・。来れないけど。



ハーフタイムのときに、サッカー以外の話をした。
ここで何してるんだ。観光か。何日ルクセンブルグにいるんだ。などなど。
結局翌日の観光情報はすべてここで仕入れた。
「明日も雨だからね、2階建ての観光バスがあるから、それに乗って一度一通り回ってみるといいよ」「チケットはね、どこどこで買えるよ」・・・等々。

6人全員で話をしているときにはドイツ語。
お兄さんとお姉さんで話をしているのはフランス語。
おじいちゃんと話すときには私以外の4人はルクセンブルグ語・・・だと思う。

誰も英語なんて話してない・・・。

共通の言語を持つということは大事なことなんだなぁ、と思う。
お兄さん曰く、イタリア語もポルトガル語も話す人がたくさんいるという。これは大々的な移民時期があったから。
確かに、私の泊まっているホテルのオーナーはイタリア語だった。がんばってフランス語を話してた感じで、英語はほとんどわかっていないようだった・・・。

なんてこった。
こんなに小さなひとつの国で、こんなにたくさんの言語が同時に使われているなんて。
島国日本と比べるとなんという違い。



この日に思ったこと。
言語っていうのは、自分が話すものが決まっているんじゃなくて、話をする相手やグループによって使い分けるものなんじゃないか、と。
ああ、私の彼がルクセンブルグ人じゃなくドイツ人でよかった、と思ったのは言うまでもない・・・。

Luxsembourg (ルクセンブルグ) ~世界遺産の町~

ルクセンブルグは「ルクセンブルク市:その古い街並みと要塞群」として世界遺産に登録されている。
詳しくはこちら →ルクセンブルグ(都市)

実際に町を歩いていると、山の谷間をうまく利用した要塞がここそこに見られる。

私がこの世界遺産についてあれこれ述べるよりも、その説明はほかのウェブサイトに任せることにして。

私が雨の中、歩き回ったところを少し紹介。

前回のトピックにも書いたように、市内を観光バスで回っているときに、アナウンスで「ここで降りると要塞の一部が見られます」なんていうのがあった。
地図で見てみると、そのバス停で降りて、谷に下り、また上がれば旧市街に出られる模様。

ものはためしだ、降りてみよう。

と、降りたところにあった要塞がこちら。
前にも書いたけれど、この要塞は「3つのどんぐり」という愛称があるらしい。確かにかわいいどんぐりの帽子のようにも見える。


 周辺の要塞の残り。

このどんぐりは博物館になっている。
中に入って、ここから旧市街へ抜けるにはどっちへ行ったらいいのか聞いてみる。

突然入った私にも親切に教えてくれるお兄さんとおじさん。
曰く、谷を降りるのに20分ほど、そこから旧市街に上がるのに30分ほど。だけど、道は舗装されていないところがあるから、雨の中あんまりおススメはできない、と。

確かに、運動靴でもない私の靴で、ぬかるみを歩くのはためらわれる。
だけど!
だけど、こんなところで一方通行のバスを降りてしまったんだから、行っちゃおうじゃないか。
雨の日に「雨だから」といっていたら、何もできない!

と、いうことで、強行突破。
なんて、書いてみたけど、実際にはお兄さんとおじさんの親切な情報は杞憂だった。

ほかにも遠足のようなグループもいたし。

確かにぬかるんでいるところもあった。
でも、それ以上に、緑に囲まれた要塞の一部を歩いたり、谷を見下ろしたり、谷底の川に沿って歩いたり、と、そんなことが、ぬれた靴の気持ち悪さを吹き飛ばしてくれた。







これこそ、まさに、晴れた日に歩きたいところ。
 正直に言うと、私にとっては、旧市街を歩き回るよりも楽しかった。
こんなところがあるってわかっていたら、スニーカーで来たのに・・・。

この町は、小さな町なのに、景色がダイナミックに見える。
この、町の真ん中を通る谷間が景色を雄大にしているんじゃないかと思う。

次回は、絶対に絶対に、天気のいい日に・・・。
 

Luxembourg (ルクセンブルグ) ~雨の市内~

ルクセンブルク市内に2泊することになったので、中丸1日市内だけを回ることに・・・。 
前日の夜、ホテルの近くのバーで聞いた情報を頼りに観光。

でも、この日は丸1日雨・・・。
かさをさしながら歩くと、どうも下ばかり見ていていけない。
空を含んだ景色よりも、石畳を視界に入れて歩いている時間のほうが長い観光というのも、なんだか味気ないけど、天気ばかりは誰に苦情を言うこともできず・・・。

翌日が雨だとわかっていたので、バーで出会ったお兄さんが、市内をバスで最初にぐるっと回ってみるのが一番いいよ、なんてアドバイスしてくれた。
せっかくの1日が雨なんて残念だね、っていいながら。

観光用に2種類、市内を回る方法がある。
ひとつは2階建てバス。
24時間有効のチケットは14ユーロ。何度でも乗り降りできることを考えると、それほど悪くない値段のような気がする。
止まる箇所は9箇所。市内を旧市街から新市街、そして駅をぐるっと回ってくれるんだけど、なんせ一方通行。行きたい場所の順番をうまく選ばないと、直線距離はそれほど遠くなくてもぐるっと一蹴しなくちゃいけなくなる。
1番から9番まである停留所には20分おきにバスが来るって書いてあるけど、実際には20分しか待たないでバスが来ることのほうが少なかったような気がする。
こういうのって、市内の混み具合なんかにもよるだろうし、時間帯にもよるんだと思う。ちなみに市内1周約1時間。
ざっと市内を見回すのにちょうどいい。

車内には無料でイヤホンが受け取れ、各座席で8言語で各所の説明を聞くことができる。
うれしいことに、なぜか日本語も・・・。町で日本人は見かけなかったけど。

 もうひとつはこれ。
なんだか子供向けのようなキシャポッポ。
私自身が乗ってないから、どこを走るのかいまひとつわからない。しかも、路上を走っているのは一度も見かけなかった・・・ということは、2階建てバスとは路線が違うのかもしれない。
値段は大人一人9ユーロ、子供5ユーロ。
こっちのトレインには観光説明に日本語はないそうです。

どちらにチケットも旧市街入り口の広場にあるワゴンで買うことができる。
ここだけでなく、旧市街のインフォメーションセンター、あるいは車内でも直接チケットを買うことができる。
チケットは購入時間から24時間有効。
・・・ということは、夕方から使い出しても、翌日の夕方まで使えるということ。ただし、バスの走っている時間帯は朝から夕方まで。さすがに夜はカバーしてない。・・・あ、でも、どこかで、「ナイトバス」っていう看板を見た。市内インフォメーションセンターに行けば、そのバスの情報も手に入ると思う。


 各バスのルートやしないの説明が書いてあるパンフレットが車内やチケット売り場で手に入る。
これを見て、バスを乗り降りすれば、自分が今どの変にいるのか一目瞭然。




 人の乗り降りが多いのは、旧市街入り口の広場と、駅前。
私は駅前から乗ったけど、ここが9つある停留所の9番目。
駅の正面入り口を出て、右にあるバスターミナルの向かいにある旅行代理店の目の前に、よく見るとうえの写真のような看板が出てる。

当然といえば当然だけど、雨だというのに私のような観光客がたくさんいるいる・・・。まぁ、旅行中の天気は選べないから、私も含めて、仕方ないんだけど。
2階建て観光バスは2階部分が普段は屋根がない状態になっている。晴れた日にそこに乗ったらさぞかし気持ちよかろうと思うけれど、この日はバスによって、プラスチックのカバーがかぶっているバスと、そうでないバスがあった。
混み合っているのに、2階に座れないとなると、1階はさらに混みあう。


夏のせいか、子供たちの遠足のようなグループもたくさんいて、正直に言えば、もう少しゆったりできるといいなぁ、って気もした。

車内のアナウンスは、市内の各所の説明。
何か有名なところを通るたびにアナウンスが始まる。

たとえば、この要塞。
3つのどんぐりっていわれてるらしい。
 あるいはこれ。
建築物や建築家にはまったく持って疎いので、聞いた名前も忘れてしまったけど、新しいフィルハーモニーの劇場だそうだ。
有名な建築家のデザインだそうだ。中の音響効果なども最新、だとか。
時間があったら中まで拝見してみたいところだけど、今回はちょっと無理~。
こういうところに行くには、ちゃんと予定していかないといけないね。・・・そういえば、以前、ドレスデンでオペラハウスの公演に急遽行こうとして断られたことがある・・・。

 新市街の各所にある彫刻類。
大きなものや、有名な作家のものは丁寧に説明してくれる・・・名前は聞いてもわからない人ばっかりだけど。
 これはバスの2階最前席からみた新市街の入り口。
写真の正面に見える二つの塔のような建物が新市街の入り口になっている・・・らしい。


ここで、いくつかバス内からの写真を・・・。















もちろんルクセンブルグ市内のメインは旧市街。
こまこまとよく似た狭い通りが立て横に走る。

 その中に広場が二つ。
広場の周辺にはお土産やさんやレストラン、カフェなどが並ぶ。



この旧市街や、市内を自転車で回ることもできるはず。
市内の各所にこんな風にレンタル用の自転車が設置してある。

これはドイツの町にも時々あるシステム。
決まった自転車置き場から、自転車を借りて、ほかのこういう自転車置き場に乗り捨てができるもの。晴れていたら、こんな風に市内を楽しむこともできたのに、と思うと、やっぱり残念。

旧市街は古いヨーロッパの雰囲気をそのまま残し、かつ新しい店が軒を連ねる。
晴れた日にウィンドウショッピングをしたり、カフェで休憩したりしながら散歩をしたらさぞかし気持ちよかろうと思う。

まぁ、雨だから歩いても疲れず、おなかがすかないというわけでもなく、もちろんレストラン兼オープンカフェのようなところでおなかを満たす。


これはルクセンブルグの典型的な食事のひとつ。
塩漬けにした豚肉をローストしたものに、見たこともない豆・・・しいて言うならソラマメを3分の1くらいにしたもの・・・の煮物。
ソースはしっかり味があるのに、塩気が強すぎずお肉と豆になんともマッチしている。
 でも、量が多すぎて、私には全部食べきれない。

そんなこんな市内観光。
雨で途中で挫折するんじゃないかと思いきや、うろうろしているうちにあっという間に時間が経った。
もちろん、いくつも入った素敵な店で、気に入ったものもいくつか・・・お土産と称して、おそらくは私が使うもの・・・。

もしも次回があるなら、晴れた日に同じ通りを歩きたいな。

2014/07/15

Luxsembourg (ルクセンブルグ) ~初めての国情報~

急遽2,3日一人で出かけることになった。
どこに行こうか迷った末、近場で英語が通じやすそうな国、ルクセンブルグに出かけてみることに。


通貨:ユーロ 
ルクセンブルグはユーロ圏内でも大切な国。もちろんつっかはユーロです。


言語:ルクセンブルグ語・フランス語
ルクセンブルグ語はフランス語とドイツ語の強い方言が混じったような言語。知らないで聞いていると、フランス語かドイツ語の方言のようにも聞こえる。
公用語にフランス語も。町の看板や標識はほとんどフランス語。
公共機関では確実に英語が通じる。
ただし、地元のバーなどに行くと、英語が通じないこともある。

この2言語のほか、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語なども通りで耳にすることが多い。
70年代以前に栄えていた鉄鋼業のため、第一次にイタリア人が、その後ポルトガル人がたくさん移住してきた時期があるため、どちらの国の人もたくさん住んでいる。

現在、ルクセンブルグに住んでいる人の二人に一人は違う国のパスポートを持っているという。


気候:ヨーロッパの真ん中の国。フランスやドイツの気候とよく似ている。
夏も比較的涼しく、長袖が必要。


物価:金融関係の会社が多い国のせいもあるのか、それほど安いとはいえない。近隣諸国と似ている。

治安:比較的よいといえる。
通りすがりの人に道などを尋ねても、フレンドリーな態度で接してくれる。公共機関でも無愛想な態度は見られない。


世界遺産に登録されているせいもあってか、市内には観光用のバスなどが整っており、比較的観光しやすい。

市内には2箇所ツーリストインフォメーションセンターがある。ひとつはルクセンブルグ駅内。もうひとつは旧市街の中。
旧市街のインフォメーションセンターは地図ではわかりにくいところにあるが、近くまで行って歩いている人に聞けば誰でも知っている。広場の一角にある。

インフォメーションセンターでは、市内の地図も手に入る。もちろん英語可。

山の塩・海の塩

ドイツで私の住む町から列車で30分弱くらい南に下ると、車窓から、白く大きな山のようなものが見える。まるで工事現場の砂や砂利の小山が巨大化したかの様。

初めて見たとき炭鉱かと思った。・・・とは言っても、私は炭鉱なんてよく見たことないんだけど・・・。






何度目かに見たとき、たまたま一緒に乗っていたWolleに言ってみた。
「こんなところに炭鉱があるんだね」と。

別になんでもない会話のつもりだったのが意外や意外。
この白っぽい山から塩を取っているのだという。

え??塩??
日本で一般に食用にされる塩は、海から採れるもの、とほぼ相場が決まっている。
どこどこの塩がいいとか、あそこの塩が有名とかいう地名がつく塩はこぞって海辺の名前がついている。

でも時々岩塩と呼ばれる、きれいな塩の結晶を見かけることもある。これが海からではなく、陸で採れる塩だろう。
詳しくはこちらへ → 岩塩


さて、ドイツでは塩といえば陸から採れるもの。
日本のように島国なら、山を掘るよりも海から塩を取ったほうが早いのだろうが、ドイツで海といえば、国の北のほうにあるバルト海と、そこからデンマークをはさんだ北海のみ。
陸で塩が採れるならもちろんそれだって使うはず。
日本でも時々見かける、パッケージにも山の絵がついているものだ。


話は変わるが、ドイツのスーパーマーケットで見かける塩のパッケージも、日本と同じく何種類もある。
ドイツ語で塩のことをSalzというけれど、ただSalzと書いてあるのもからMeersalz、Jodesalzなどなど・・・。
Meerは海。だから、これは海から採れた塩のこと。
じゃぁ、それ以外によく見かけて、しかもちょっとだけただのSalzよりも値段の高い、Jodesalzって書いてあるのは何?

日本の塩だって 値段の高い塩のほうが栄養分が多いとか、ミネラルが多いとかそれなりの理由があるはず。
もちろんJodesalzだって理由はある。

Jode・・・つまりヨード。ミネラルの一種だ。
詳しくはこちらへ→ ヨウ素

これは同じ町に住む唯一の日本人女性に聞いたこと。
海から採れる塩には、海水にもともと含まれているヨードが入っている。しかも、日本人は海草を食べるから、人間の体に必要な栄養素のひとつであるヨードを、普段から十分に摂取しているらしい。
・・・一方ドイツ人は海草、あるいは海から採れる物を食事で摂取することが少ないので、少し気をつけて摂取する必要がある、と。

・・・ということで、ミネラルの摂取に積極的な人は、わざわざヨードを加えてあるJodesalzを使う・・・らしい。

そんなことを聞く前に、違いが気になってわざわざJodesalzを買ってみたことがある。
ただのSalzが真っ白なのに対して、Jodesalzは薄く黄色味がかっている。この黄色がヨードなんだろうか。

塩なんて、摂取の方法よりも、むしろどう減量させるか、というところに重きを置いていることが多い。それでも、使う塩の種類によって摂取できる栄養素が違うということになれば、多少は使う塩の種類も気になる。
同じ塩なら、ただ塩辛いものよりもミネラルを含んでいるものを摂取しようかという気にもなる。

でも、ただでさえ栄養過多気味に見える私たちのおなか・・・。
これ以上、いや、必要以上に栄養素の摂取に心がける必要はないのかな??




2014/07/02

ちょっとだけ、エクセサイズ

ドイツに来て丸々2週間。
サッカーのワールドカップもあり、毎日夕方から夜中までどこかしらのテレビに張り付いている。普段は何かしら予定を作って出かけている週末もサッカーのために直前まで未定の状態にしている。・・・予定ができたとしても、どこで誰と試合を見るか、ということが違うだけで、試合を見ることには変わりない。

ということで、夜はとても忙しい。
あっちのバーに行ったり、こっちの友達の家のテレビの前に陣取ったり、はたまた試合中のハーフタイムにダッシュで家に帰って続きを見たり・・・。


数日前、試合が延長戦に入ったのを見ていたとき。・・・・数日前だけじゃないけど。なんせ今回は延長戦がやたらと多い気がする・・・・。
プレーヤーたちがだんだん疲れてきているのが、サッカーをよく知らない私にでさえわかる。普段90分のゲームに慣れていたら、それ以上数十分延長して走り回るのは、さぞかし難儀だろうと思う。

だけど。
よく考えてみたら、あのプレーヤーたちは全員、少なくとも90分はほぼ全力で、走ったり、止まったり、また走ったりしている。
今の私。全速力で「走り回る」ことすら大変・・・もとい、不可能なのでは・・・?

もとより、走ること・・・特に「速く」走ることは苦手中の苦手。
中学校の体育大会のリレーの練習中、同じチームの子に「ねぇ、真剣に走ってよ」なんて言われたこともあるくらい。もちろん私はチームのために必死で走っていたんだけど・・・。

まぁ、この年になって、90分も理由もなく走り回る必要もないから、そんなことまでできなくてもいいんだけど、せめて、仕事をしていない間にスタミナが落ちてしまうのを防ぎたい。
なんせ、半年ごとに仕事をする、しないが分かれているため、仕事が終わるころの体力と、仕事を始めるころの体力があきれるほど違う。体重ももちろん違う・・・およそ7・8Kg ほど・・・。

現在7月頭。
仕事を終えてからほぼ2ヶ月。
いい具合に体重は増えているけれど、このまま安穏としていると、瞬く間に必要以上の体重を抱え込みそうでもある。


と、いうことで、タイトルどおりちょっとだけエクセサイズをしてみることにした。
今のところ、家事以外に何もしていないので、エクセサイズに1時間くらい時間をとることはできる。まぁ、家事は家事で一日中忙しいんだけど、毎日じゃなければ1時間くらいは・・・。

まず、ジーンズで走ることもできないので、動きやすそうな生地のパンツを買ってきた。
これで、多少は長続きするかも・・・何も準備しないよりは・・・。

10年近く前に参考にしたジョギングのプログラムをパソコンの中から探してきて・・・。


ラッキーなことに、うちから歩いて10分くらいのところに、湖というには小さい、池というには大きいような水場がある。
その周りはもちろん遊歩道になっている。一日中どの時間帯に出かけていっても、散歩をする人、釣りをする人などがちらほら。
この池、1周1,75Km。ちょうどいい大きさ。

初日、半分歩きながら、半分走りながら1時間。
ストレッチをいい加減にしたせいか、翌日腿が見事に筋肉痛。
中1日置いて今日また出かけてきた・・・走ってきた、というには、まだまだおこがましいレベル。
それでも、この肌寒い時期に汗をかき、体を動かすこと自体が妙に気持ちいい。

毎日朝から家の中にいて、出かけるのは買い物とバーに行くときくらい・・・という2週間で、ごろごろするのに慣れてしまった私の体。
少しは動くことを思い出してもらいましょう。

そして、そして、11月に仕事に戻るころに、スタミナも落ちておらず、体重も増えすぎてウェットスーツがきついということもなく、ということになっていたい・・・。

少なくとも、今日で3日坊主まであと1日に近づいた。少なくともあと1日・・・・・できたら、この夏ずっと、このエクセサイズ続けられるといいなぁ。


うらやましいって思うこと

人のことを「うらやましい」と思うことが以前よりも増えてきた。


もともと私は周りの人をあまりうらやましがらないらしく、何度かそれについて友達から指摘を受けたことがある。「自慢しがいのない人だね」って。

そう言われるから、自分でも「そうなのね。私はあんまり人をうらやまない人なのね」と、思い込むようになっていたと思う。

ところが、最近、自分自身でも情けなくなるくらい人のことがうらやましいときがある。
どんなときかって・・・。
一言で言えるような言えないような・・・。

今では、Facebookなど、ソーシャルネットワークのおかげで・・・なのか「せいで・・・」なのか・・・・周りの人たちのしていることが写真や魅力的な言葉で常に伝わってくる。
「今ドコドコにいる」
「今日のダイブでナニナニをみたぞ~」
などなど・・・。

これがなんともうらやましく感じるのだ。

きっと、自分の耳で直接その人からその話を聞いたんだったらもう少し違うのかもしれない。
・・・が、ソーシャルネットワークを通じての話だと、なんだか自分だけがつまはじきにされているような気が・・・・しなくもない・・・。なぜだろう。実際にはほかの友達だって、私と同じ立場なのに・・・。


ひとつ気づいたことがある。
この、私の心理状態。「誰かをうらやましく思う」状態。
これは私が1年のうち半年いるピピ島では起こらない。

なぜか・・・・というと、おそらく簡単な答え。
自分が楽しむことに忙しいから。

自分が楽しいことに忙しくしているときには、どれだけ誰がどこに行っていようが、水中で何を見ようが、ち~~~~~っともうらやましく感じない。
あれ、感じる暇がないってことかな・・・・。
いやいや。
これは単に自分が楽しんで満足しているから、人のことがうらやましくないのだ。

じゃぁ、それ以外のところでも自分が楽しめることを探せばいい。

特にドイツにいるとき。
誰とでも会話が弾むほど語学が堪能でない、というのが一番の原因なのだろうが、いかんせん私一人で可能なことが極端に少ない。

ドイツでも何か夢中になれるものを探さないと、そのうち腐って腐って、誰かさんに当たりたくなってくる・・・はず。
そして、友達の話を聞いて、読んで、「いいな、いいな~」なんて、面白くないことを思ってしまう。


せっかくKindleを手に入れたので本をたくさん読む。
・・・・あんまり日本語に漬かりきっていると、実生活でドイツ語が出てきにくくなる。

庭のプールで毎日泳ぐ・・・には、天候が寒すぎる。

好きな料理を好きなだけ作る・・・・と、二人で1ヶ月もしないうちにころころになってしまう。


・・・・・・・と、なんだかんだと、なかなか好きなことを思うようにする、ということは難しいもんである。


今現在、6ヶ月タイ、残りを日本とドイツという、数ヵ月後との移動のせいもあって、思うように時間が使えないというのも理由のひとつだけれど、なにか、自分だけでも楽しめるものを探したい。
陶芸?染色?
もともと何か作るということが好きな私。
少しずつこの国がわかってくれば、この国でできる、自分の好きなことが見つかるでしょう。

まずは、何もしないでごろごろしているうちに太らないように気をつけないと。

2014/07/01

サクランボの季節


ドイツの家の庭に、サクランボの木が2本ある。
普段は、1本はお義父さんが、もう1本は義兄がサクランボを「管理」している。

ところが先日、お義父さんが調子が悪くなり、庭仕事ができなくなった。
こういうときは、普段庭仕事にまったく手を貸さないWolleにお手伝いが回ってくる。

 「サクランボが 木になりすぎちゃってるの。採っておいてくれる?」
と、ある日義母からお願い。

仕事から帰ってきた後にはことさら重いWolleのおしりもこういうときにはさすがに動く。

庭のサクランボの木には、身がなりはじめると同時に網がかけてある。・・・というのも、せっかく熟すのを待っている間に、鳥に食べられてしまわないように。

この網の中まで登って、バケツを手にしながら、摘んでいく。
低いところになっているものは、網の間から手を入れて採る。
 






毎日少なくともこれくらいは採れる。
これだけ見るとそうでもないけど、これが毎日となると、かなりの量である。

義母はこれでケーキを焼いたり、コンポートを作ったりして、ほぼ毎日サクランボの何かが食卓に乗る。
ちなみに私の苦手な料理で、ポテトにサクランボのソースをかけて食べる料理がある。
私にとってはどちらかというまでもなく、あきらかに「おやつ」の味なんだけれど、これは列記としたドイツ料理だそうだ。


この採れたてのサクランボ。
色もつやも形も、すべてが「今食べて!」と主張しているかのようにおいしそうに見える。

そして、ざっと水洗いしただけで食べるその味は、スーパーマーケットで買ってくるサクランボとは絶対的に違う。
プチッと皮を噛むと、みずみずしいサクランボの汁が口の中にいっぱいになり、あま~くて、少しすっぱいにおいが鼻と口全体を覆う。果肉は柔らか過ぎず、かといってガリッというわけでもなく。

ひとつ口に入れると、次から次へと欲しくなる。


ところが、そんなときに天気が悪く、雨でも降ると・・・下の写真のようにサクランボの表面が裂けてしまうらしい。
天候が安定せず、雨の多いこの季節。ちょっとタイミングを逃すとツルツルじゃないサクランボがたくさん採れてしまう。
ケーキやコンポートにするにはそれほど問題なさそうだけど。


こんなサクランボを、食後のフルーツとは言わず、いつでもいくつでもほおばれるというのは、なんと贅沢だろう。


でもね、サクランボをたくさん食べて、かつ水道水をそのままたくさん飲むとおなかを壊すらしい。
それを聞いてから、食べ過ぎに注意するようになった私。
だって、おなかを壊したら、あしたサクランボが食べられないから・・・。