2009/04/30

久しぶりに石けん

今回日本に帰ってきてから、石けんを作ってない。

前回、やったらめったら作りすぎてしまって、石けん部屋には今でもぞろぞろと石けんが並んでる。

家族が使ってはいるんだけど、毎日使ったって早々減るものではなし、私以外の人が見てもわかるようにラベルが貼られて並んでる。

実はこうして、熟成させているのだ。

手作りの石けんは添加物が入っていないので、使う材料によっては酸化しやすいものがある。一方、うまく材料を選ぶと、2年3年も経ったほうが格段に使いやすい、しかもマイルドな石けんになったりもする。
前回はそれを狙って酸化しにくい材料のみで石けんを作った。
だから、時間がたてば経つほど使い心地がよくなるはずなのだ。・・・とはいっても保管状態と年数にもよるけど。

今一体どうなっているんだ、と、一つ一つの石けんに興味しんしんなのでちょっとづつもちろん使ってはいるんだけど、まだもうちょっと待ったほうがいいかなぁ。


時間が経つと、「より」使い心地がいいだけで、今でも悪いわけではないので気持ちよく使っている。
でも、この先もっといい石けんになることを思うと「むふふ」だ。

なんていってて、使い心地が良くなるころには数も減ってたりするんだけど・・・。

2009/04/28

花粉症

日本に帰ってからはや1ヶ月。
先日ブログにも書いたように、相変わらず顔がかさかさしてる。

と、ある人が、「それ花粉症だよ。」
えぇっ??
花粉症って顔にも出るの?

何の花粉かわからないけど、花粉症の類、ようは植物のアレルギーで肌に出る症状とそっくりらしい。

そういえば、庭をいじりだしてからひどくなってる。
草むしりなんかすると、草によっては腕がかゆくなることがあるのは気がついていたけど、よく考えたら顔だって腕と同じくらい草に近いところにあるんだから、さもありなん。

顔のほうが腕よりも肌が敏感だから、そのときだけでは収まらずに残っている、ということか・・・。


花粉症かぁ・・・。
クリームじゃなかったんだね。

でも。ってことは乾燥を防いでるだけじゃ治らないってことなのね。
もっと深刻かも。

でもとりあえずできることは乾燥を防ぐことくらいかなぁ。
ここのところはクリームも使わず、自分で作った保湿オイルを使っているので、余計なものが入っていないせいか、ちょっと前ほどの敏感すぎるような症状はなくなってきたんだけど。

花粉症って一度なると毎年なるっていうじゃん。
来年からはこのシーズンに日本にいないほうがいいのかなぁ。

2009/04/25

保湿パック

どうも最近、と、いうか、日本に帰ってきてから、顔がかさかさする。
今まで湿度の多いところにいたせいで、肌が適応できない模様。

しかも、それとわかっていたので、柄にもなく顔を洗った後なんかにクリームを塗ってみたのが余計に悪かったのかもしれない。クリームが合わないのか、突然塗られたクリームに肌がびっくりしたのかわからないけど、とにかくかさかさ、がさがさしてる。

保湿しなくちゃ。
と、例年にもないことを思い立つ。
今まで、こんな風になってもそのうち治るよ、なんて思って放置してたんだけど、いつもよりも長くかさかさしてるような気がして、保湿パックをすることにした。

ヨーグルトとはちみつ、小麦粉を混ぜてパックの生地を作る。お風呂でのんびりしてるときにでもすれば効果はあるはず。


昨夜、いつもなら「おじいちゃんとはいるぅ~~~。」なんて言って、誰かしら選んでお風呂に入るほのぼんが、眠たいせいかぐずって入らない。
そこでどうにかして彼女をお風呂に入れたい私たち。
「ぼんと一緒にお風呂でほっぺピカピカにする?」
なんていったら、あたらし物好きのほのぼんはすんなりとうなずく。

実はほのぼん。寒い冬に外で遊びすぎたせいか、ずっとほっぺがかさかさ。いや、かさかさを通り過ぎて時々ごわごわになってる。みんなでクリームをつけさせようとはするものの、なかなか言うことを聞いてくれないで困っていた。
ちょっと前に私が作った黄色いクリームならつけてくれることもあるみたいだけど、実はちょっぴり失敗作で、マンゴバターを入れすぎて硬い。


そこで二人で小鉢に作った保湿パックを持ってお風呂へ。

体を洗って、湯船の中へ入り、早速保湿パックを顔に。
「ぼんが先にして」
なんだよー、びびりやのほのぼん。新物好きのくせに新しいものを怖がるー。

私はとろとろとしたパックをほっぺに、おでこに塗りたくる。
さして硬いものでもないので、ヨーグルトといっても顔がペッタリと白くなるわけでもない。
それでも、ほのぼんにとっては、ぼんの顔が白くなったらしく、見ているだけで楽しそう。
「ぼんの顔がしろくなった~。」
じゃ、次はほのぼんね。

恐る恐る。最初は人差し指で。ちょこんと指先につけたヨーグルトをほっぺにつける。
こらこら。
そんなんじゃ白くならないぞ。
指もっと使って。

最初のひと塗りが冷たくて気持ちよかったのか、きゅってした顔をしながらぺたぺたと沢山つけ始める。
小さなほっぺを、小さな手でくりくりとこする。

二人で白くも、白くもない顔を見合わせて笑っているところへママが写真を撮りに来る。
「いえぇ~ぃ」
だが湯けむりのせいで写真は失敗。うぅ~ん。あれがうまく撮れてたら、このページに二人のヌードを載せられたんだが・・・。

最後にしっかりお湯で顔を洗って、出来上がり。
「つるつるになった?」
ほのぼんは自分のほっぺを触ってにんまり。
早くみんなに見せなくちゃ。

お風呂に迎えに来たママに「みてーーー!!」。
「いつもみたいじゃないよ。がさがさじゃないよ!!」
と、報告。

よっぽどみんなにほっぺのことを言われていたらしく、自分でもクリームをつけるのは嫌でも気にしていたんだろうと思う。
うれしそうに自分のほっぺをなでながらお風呂を出る。

お風呂を出て、ほのぼんのほっぺを触ってみると。
ほんとだ。むちむちして、つるつる。
まぁ、むちむちは年齢のせいだろうけど、本当に気持ちのいいほっぺになった。

私は、というと。
もともと強くもない肌が荒れていたところに一度保湿パックをしたくらいではほのぼんのようにつるつるになりはせず・・・。
きっと、ほのぼんの肌のほうが健康的なのでパックも効いたんだと思うけど。

でも、何もしないでいたときよりは格段にかさかさ感が減った。
今までそれほど気にもしたことなかったけど、こういうことって年齢とともに大事になるのね。
これからは時々してみることにしましょう。

2009/04/23

今日の収穫

今、うちの雑然とした庭には、ありとあらゆる緑がやわらかく生えている。

春先はとうに過ぎているので、芽吹いている、というでもなく、夏にもなっていないので繁っているわけでもない。

ニラが生え出し、今日のお昼に食べた。
切っても切ってもすぐに生えてくるので、夏の間中ニラをスーパーで買う必要もない。

去年鉢で枯れたカモミールを母が地に植えなおしたら、今年は庭の隅っこのそこかしこに花が咲き始めている。

毎年私が日本に帰ってくるころには、花も終わりの時期に入っているラベンダーが、今咲き始め。

蓬もちょっと前から伸びだしている。私が帰国する直前には、母が草もちを作ったそうだ。・・・どうして私の帰国が待てなかったんだ!!

大葉はまだ少し時期が早いみたいで、まだどこから生えてくるかわからない状態。でもすぐに、邪魔なほど生えてくるはず。

ドクダミは小さくて、裏がきれいな臙脂色の葉を出している。これもそのうち、庭の一角を我が物顔で覆うはず。

先日祖母とお茶を作った柿の木も気持ちのいいほどの黄緑色の葉を出している。この前枝打ちしたときよりも葉が大きくなってきている。

さてさて。今日は何を採ろうかな、と、ざると鋏を持って外へ出る。
ラベンダーは早くしないと花が咲ききっちゃうだろうから、まずラベンダー。
蓬も育ちすぎると葉が硬くなっちゃうのでそれも。

ドクダミは、ちょっと前に伸びだしているのを採って、すでにローション用に漬けた。
本当は花の咲き始めがいいらしいけど、こんなにいい色艶をした葉が何にも悪いわけはないような気がする。そのまま食べたって体の毒素でも排出してくれそうだけど、ドクダミを食べるって話は聞いたことないから、食べるのはよしておく。

カモミールは花をドライハーブにするので、花を見るたびに少しずつ摘んでおかないといけない。
花の頭だけを摘むというのは、なんとも心苦しいもので、しかも咲ききっていないほうがいいって言うんだから、なおさら摘むときに罪悪感を感じる。
でも摘む。

今日の収穫。
ラベンダーと蓬。そして可憐なカモミールの花。

うちには軒下なんていう素敵なところはないので、いつも小さな濡れ縁で干す。
ラベンダーはドライハーブにして、どうしようか。いつも買ってきて髪の毛用のコンディショナーを作っているけど、今回は自分で干したドライハーブで作ってみようか。
蓬は、これもお茶かな。
それともローションを作ってみようか・・・。今まで蓬のローションって作ったことない。

なんて、一人でゆらゆらと小さな夢は広がる。春ですな。


よく、「日本にいるときは働いてるの?」って聞かれるけど、いえいえ。こういうことをして遊んでいるんです。
我ながら、よくもまぁ、こんな、してもしなくてもいいようなことをしてるなぁ、とも思う。
でも楽しいんだからいい。
自然派だとか、健康だとかそういう言い方もあるのかもしれないけど、私にとっては作ることが楽しみなわけで、柿の葉茶を作って飲んで、夜しこたまビールを飲んでるんだから、口が裂けたって健康志向などとはいえない。

でも、自分で作るお茶はおいしいぞ。

祖母とお茶

先日90にもなる祖母が、埼玉からはるばる遊びに来た。
呆れるほどに元気だ。

でも、自分のテリトリーでないところに何日もいるのは、やっぱり飽きるらしい。
そこで、たまたま母が枝打ちをした柿ノ木の枝にある葉を使ってお茶を作ることにした。まだ若芽で、お茶を作るのに最高の葉ではないといわれる時期だけど、祖母の退屈を紛らわせるのにはちょうどいい。

「一緒にやる?」なんて誘ってみると、祖母は飛びつかんばかりに乗ってきた。
しかも、自分のうちにも柿の木があるのに、今までそんなことをしたことがないらしい。ただ、昔、緑茶は作っていたらしいので・・・どこでお茶の葉を手に入れていたのかは疑問だけど・・・お茶の作り方は知っている。
枝打ちした枝から、葉をもぎる。



まだ小さな黄緑色の葉をもぎるのは、もう少し季節が過ぎて濃い緑色の葉を取るよりも簡単。

祖母とおばと私の3人で葉を集めると、竹ざるにいっぱいになる。

今度はそれを洗って蒸す。
3,4分蒸すだけ。蒸した後は、黄緑色の葉が和の色の鶸色とでも言うのだろうか、黄緑色と黄土色の間のような、落ち着いた色になる。

この後、荒熱を取って、軽くもみ、ざるに入れて干す。
というのが私が今までしていた方法。

ところが祖母に言わせると、この「もみ」が大切だという。
軽くもむんじゃなくて、こすり合わせるようにしっかりもむ。
軽くもんだだけでも簡単に出てくる粘りが、さらに出てくる。
それを少しばらしてざるへ。

もんだせいで、葉と葉が丸まってくっついているので、からからになるまでに少々時間がかかる。

祖母は、乾燥の度合いが気になるらしく、数時間おきに葉をひっくり返したりしてる。
「ここでしっかり乾燥させないと、中でカビが生えちゃうんだよ」

結局、祖母が帰るまでに完全には乾燥しなかった。
でも、何か一緒にしたことが楽しかったらしく、自分のうちの柿の木の枝うちをするときに、自分もお茶を作ると言い出している。


埼玉へ祖母とおばを送り届けて、帰ってくると・・・。
父が開口一番。
「風で縁側のざるが飛んじゃって、お茶がこんなに少しになっちゃったんだよ~。」

あ。
本当だ。1/4くらいに減ってる。
でも、残ったお茶はからからに乾いて、ころころしてる。

早速飲んでみた。

今まで自分ひとりで作っていた柿の葉ちゃよりも色も味も濃い。
mmmmm。
これはあのモミモミが利いているんだろうか。
甘みもあって、今までの私の柿の葉茶よりも格段においしい。

やっぱり年をとってる分だけいろんなこと知ってるのかなぁ。
普段はそんな風に見えないんだけど・・・。
年の功、年の功。

2009/04/21

筆ペン

私はとてつもなく字が下手だ。

小さなころから、なんて書いてあるのか読めない、なんていう周りからの不平は絶えず・・・。周りが読めないならまだしも、学生のころなんかは自分でも読むのに時間がかかった。

学生のころ、私のテスト解答用紙を丸写しした友達がA評価をもらい、私がBだったことがある。
戻ってきた解答用紙を見比べても、ほぼ同じことが書いてある。
友達同士で検討した結果、これは私のほうの解答用紙があまりにも汚いので、私がカンニングして、あわてて字を書いたため読みにくいのだ、と教授が判断したんじゃないかということになった。

そんな話が残るほどの私の字も、最近ではパソコンという便利なものが世に幅を利かせているため、それほど目立つこともなくなっている。

だけど、やっぱり、時々は字を、自分の手で書かなくてはならないこともある。
封書の宛名、メモ、はがき、サイン等々。


私の名前は画数が多い。
漢字で書くと、字が下手なことと相まって毎回違う人が書いたように見える。

自分の名前くらいきれいに書けなくてどうする。

なんてことを聞いたことも読んだこともあるけど、もともと字が下手なんだからきれいに書くったって、いや、書きたくったって書けないんだから仕方がない。

丁寧に書けばいいんだよ、なんて言われて、丁寧に書くように心がけたところ、そうすること自体にも慣れていないので、余計に不自然な字になり、まるでロボットが書いたような字になってしまう。・・・・もしかしたら、最近のロボットは私の想像を超えて、自然な字を書くのかもしれないけど・・・。


海外旅行を始めたころ、サインをするたびに困った。
トラベラーズ・チェックのサインを何度も書き直しさせられるのだ。

もう!!!
パスポート見れば私だってわかるでしょ!!
って、いいたいところだけど、トラベラーズチェックには写真がついているわけでもないので、仕方ない。

そんなことも重なり、あるときから私のパスポートのサインはひらがなだ。
最近パスポートを作り直したとき、サインは漢字でお願いします、って言われたけど、もう10年来サインにひらがなをつかっている、というと、特例でひらがなでもいいといわれた。
漢字よりもひらがなのほうが早く書けるし、少しくらい違っても外国人にはわからないというのが理由だ。


と、長々と私の下手な字のことを書いてみたけれど、・・・・・これもパソコンを通してだから、私以外の人も読めるんだろうが、手書きのブログだったら、誰にも読めない日記になってしまうところだ。他の人に読まれたくない日記をつけるには、この上ない私の字だけど・・・。

さて、自他共に認められている私の字の下手さだけど、自分ではそれなりに気になる。開き直るのにも程遠いほどの下手さなのだから。
字が上手になりたいなぁ、なんても思う。

そこでひらめいたことがある。
普段多少字が下手でも・・・いや、多少じゃないんだが・・・筆で何かを書いたときにはそこそこ見られる、となれば、それはそれでいいんじゃないか、と。
そうしたら、宛名なんかは筆で書けるわけだし。
持ちなれていれば、筆で書く字は味のある字になると、聞いたこともある。

よし。
何か書くとき、それがつまらないメモでも筆で書くことにしよう。
と、言うことで、やっとタイトルの「筆ペン」が出てくる。
筆で書くといっても、常に墨と筆を用意しておくのも面倒なので、筆ペンを使うことにする。

少し前からこの習慣を決めたんだけど、このほんの少しの間にすでに気づいたことがある。
すべて筆ペンで書くって、結構面倒なのだ。

小さなメモ用紙に、小さな字でメモを取るなんてこともできない。慣れないせいか、字が小さく書けないのだ。しかも、後になるにつれ、どんどん字が大きくなる。
買い物に行くときのメモですら、今まで1枚で済んでいたメモが3枚も4枚も必要。

しかもすばやく書けない。
すばやく書こうとするとすべての字がつながって、読めないどころか、何のメモだったのかすらわからなくなる。しかも紙は真っ黒。

もちろん墨がボールペンのインクのようにすぐに乾くわけではないので、指につく。指を紙に擦り付けて、さらに紙が汚れる。

せっかくだから縦書きにしよう、なんて、また余計なことを思いついたものだから、持ち歩いているノートも使いにくい。あっち向いたりこっち向いたりしてる。

と、今のところいいことなしだ。

小学校のころ少しお習字をしたことがある程度で、書き方も知らないのにこんなことをしているのは、本当はバカバカしいことなんじゃないか、なんてちょっと思ったりもする。

でも、もう少し続けてみようかな、とも思う。
少なくとも飽きるまで。
いや、あきらめるまで、かな。

2009/04/17

ブレスレット その後

以前、書いたことのあるブレスレットがとうとう切れた。

津波の被災後、プーケットの空港でお坊さんにもらったもの。
ずいぶん長いこと、切れそうになってた。

「切れそうなんだよねー。」
って、誰かに言ったとき、切れそうなところを瞬間接着剤で止めれば?って言われたりもしてたんだけど、そんな、無理やりとどめるよりも、自然に任せようかな、なんて思ってそのまましてた。

そうしたらやっぱり切れた。
当たり前なんだけど。

切れた瞬間、「しく」って感じて、「あ。」って思った。

これが切れるころには、私の気持ちが穏やかになってるかもしれない、なんて思ってそうしていた。
実際、今私の気持ちが穏やかになっているかと聞かれれば、YesともNoともいえる。

あの日のことを、忘れたわけじゃない。
あんなに沢山の命が一瞬にしてこの地から消えてしまった日を、その場にいた私としては忘れることができるわけもなく、かといって、私の命がここにある限り、何よりも大きな日ですとも言えない。

それでも、あのときお坊さんが私のために祈ってくれ、マーティンに渡してくれたこのブレスレットは、あの日から4年以上経つ今まで、私の腕にいつもついてた。
それがすとんとなくなってしまった今、腕時計をするにも、シャツに手を通すにも、手を洗うにも、ここ何年かしていた動作が必要なくなり、なんだかさみしい。

2009/04/16

お花畑 ~なずなの里~

埼玉から祖母とおばが遊びに来ている。
祖母は先日90歳をむかえ・・・たのにもかかわらず、足も口もいまだ達者で、東京駅まではおじが見送りに来たものの、私が近くの新幹線の駅まで迎えに行けば、愛知県まで来てしまう。

祖母、来愛知県の翌日は少し風があるものの上天気となったので、家族8人総出でお出かけとなった。

行き先は三重県の長島、なずなの里。
公園中が一年中何かしらの花が咲いているように作られていて、特に春はチューリップがきれいなところ。でも、もしかしたらもうチューリップはおしまいになってるかもね・・・。

なんていうのは杞憂でした。




2009/04/14

源氏物語

もう大分前だけど瀬戸内寂聴が翻訳した、源氏物語がうちにある。
母が買って、私は日本にいないことをいいことになんとなく素通りしていた。

10巻あるとなると、なかなか読み始められないというのも言い訳のひとつだったのだけど、今回なんとなく手に取りやすい場所に移動していたせいか、1巻を開いた。

実は、私、日本文学科とは名ばかりで、自分の専門外であることをいいことに、今まで一度も読み通したことがない。いやいや、本当にお恥ずかしい告白。
光の君が若いころの辺り、まぁ、よくて須磨の辺りまでしか読んだことがないような気がする。・・・・それすらあやういかも。

言い訳がもうひとつ。
なんだか、私は谷崎潤一郎がそれほど好きではなくて・・・もしかしたら細雪も途中までしか読んでないかも・・・大学時代に一般的だったその人の訳となれば、なんとなーーーく回避していたようにも思う。
って、言ったって、原文で読めばいいものを。時間がかかるというのももうひとつの理由。
mmmmm。
言い訳ばかりだね。


さて、現在十巻中第三巻。

ところがこれが、一巻から面白いのなんのって。
訳者が変わったからだろうか。瀬戸内寂聴だって、それほど好きな作家なわけではないのに。
それとも、前よりもこういうものに興味を持っているのだろうか。

詠歌が趣味なんていうわりには、平安時代の和歌がそれほどすきでもなく、どちらというまでもなく万葉集にのみ情熱を燃やしてきた。
その素朴さと、人間くささがぷんぷんするような歌が好きで、どうも平安の、あの香り立つような行間がどうも好きになれない。なんて言っても、実はその行間の教養部分が読み取れないって言う話だ。

とはいえ、源氏物語の端々に詠まれる歌は、作者が結局は紫式部であろうと、それなりの歌で、その部分だけは訳を読むよりもそのまま読んだほうがずっとしっくり来る、様な気がする。

現在、光の君は宮中から追放され、泣く泣く紫の上を置いて須磨に旅立ち・・・なんてところまで来た。
なよなよで、エロエロの光の君はこれから明石の君に出会うところ。
さてさてどうなるのやら。

十巻もある本て言うのは、面白ければ面白いほど先を読み進めるのが惜しくなり、時間をかけてゆっくり読みたいんだけど、4月中に読み終われるんだろうか。
間に数ヶ月あいたら、面白かったものも面白みが半減してしまう。かといって、箱に入っているような本の残りをドイツに持っていくのは馬鹿馬鹿しく・・・。


急ぎながらゆっくり読むって言うのも難しいのね、これが。

2009/04/13

イースター・エッグ

そういえばおととい辺りイースターだったらしい。

私には何のことやらさっぱりわからないお祭りだけど、毎年Wolleが大きなパーティーを開く話を聞くので、いつなのか毎年大体把握することになる。

昨日、Wolleとスカイプで話をしてるとき、「今マヤ(姪っ子)がイースター・エッグを見つけるのに走り回ってるよ」なんて言ってた。
そうそう。子供にとってイースターはその卵探しがお楽しみらしいんだ。
きれいに色を塗った卵を大人が隠す。庭でも、家の中でもOK。それを宝探しみたいに探すらしい。探し当てたところで、それはただのゆで卵なんだけど、子供にとってはお祭り騒ぎになるみたい。

そうだ。
ほのぼんにもしてあげよう。

ということで、朝早速ゆで卵を作る。
今朝は、昨夜置いていった車を取りにママとこのうちに来るはず。

なんて思っていたら、私が準備の整う前から来てしまった。
ほのぼんにとっては卵を探せ、って言ってもよくわからないはずだから、自分で卵に絵を描いてもらうことにした。
そうしたら、探しやすいし、もっと楽しい。

残念なことにうちの卵はみな茶色なんだけど、ひとつに書いて見せたら、他の卵に一生懸命お顔をかいていた。全部で4つ。
ひとつは、のちちの襲撃にあい、てっぺんがクシャっとつぶれた。のちち自身も卵がつぶれたことがショックだったらしく、卵にしきりに怒ってる。・・・ゆで卵でよかった・・・。

さて、ほのぼんがおじいちゃんと潮干狩りに出かけてる間に、卵を隠す。
1つはのちちの豆っこい靴の中。
1つはほのぼんの好きな紫色のパンジーの根元。
1つは庭にあるお砂場の中。
もうひとつは庭に転がってる植木鉢の上。

ちゃんと見つけられるんだろうか・・・。

潮干狩りから帰ってきたほのぼんは、早速「卵どこー??」。
最初のヒントは「お庭に3つ。おうちの中にひとつ。」

ほのぼんはいそいそとお庭へ。
どこから探し始めていいのやら困ってるらしく、私の顔をちらちら見ながら「どこかなぁ。」。
まぁ、どうしたって、それほど広い庭でもないので最初のひとつはすぐに見つかる。植木鉢の上。
次にヒント。「あれっ?さっきは閉まってたお砂場のふたが開いてるねぇ。」で、ふたつ。
パンジーの中は少し時間がかかった。
ヒント。「ほのぼんの好きな色のパンジーはどこかなぁ。」
「ピンクと紫が好き!!」
でもピンクのパンジーなんてないじゃん。
あ、そうか、ってことで紫のパンジーをひとつひとつ覗き込んでる。

あったーーーーっ!!

ゆで卵なんて大して珍しくもないものなのに、大事そうに両手で握ってる。
いいなぁ、こんなことで楽しそうで。

最後のひとつはおうちの中。
「今歩いてきたところで、のちちが先に見つけちゃうかもしれないよ」って、居間に入ってから言ったのがヒント。
玄関をうろちょろして、ちょっぴり静かになったと思ったら、にやーっとしながら卵を持って戻ってきた。
「くつのなかにあったぁ。」

かくして、ほのぼんのイースターエッグは4つとも無事に発見された。

ほのぼんには、どうして今日こんなことしたのかさっぱりわかってないと思うけど、楽しそうだったからいいよね。
来年は私がここにいるかどうかわからないから、できるかどうかわからないけど、いたら、また卵探ししようかな。

2009/04/11

ドイツ行き

5月の最初の週当たりにドイツに移動しようということになった。
ドイツ語の学校が始まるのはもう少し遅くなりそうなんだけど。

Wolleの幼馴染が今ノルウェイで仕事をしている。その彼が5月中旬くらいにノルウェイを出てスウェーデンで働くことになった。
去年Wolleが彼を訪ねたとき、すごく素敵なところだったらしい。
物価の高いノルウェイに行くには、だれか近い知人がいたほうが行きやすい。彼が出る前にノルウェイにもう一度行こう、というのがWolleの魂胆らしい。
スウェーデンなら私も友達が沢山いるから、いつでもいけるけど、ノルウェイ人の友達で国に住んでる人はいない。私にとってもちょうどいいチャンス。

と、いうことで5月の第1週目辺りのチケットを探し始めた。

私にとってチケット探しは苦痛以外の何者でもない。
あっちを調べ、こっちを調べ、比較して・・・。っていうのが本当に嫌い。
特に、行き先がドイツの、しかもベルリンがベストだから、パリやロンドンと比べても比較的フライトが少ない。しかもできたら名古屋発。
なんていってると、一番欲しいフライトはものすごい金額になる。まぁ、アジア内で飛ぶのと違うから、料金が高くなるのは仕方ないんだけど、それにしても・・・。

ぴょこんと安くて便利なフライトがインターネットで出てこないかなぁ。

2009/04/09

音楽

最近ちょっとだけ、前よりも音楽に敏感になっている。
音楽って、どこにいても結構耳に入ってくるものだけど、突然耳がぴんっと立つことがある。

あ、これ、ビデオに使えるかも・・・。
って。

祖母の家で勝手にテレビがついていたとき、音楽が急に気になってテレビに目を移したらCMだった。私が水中に使う音楽とよく似ていて、でもちょっとだけニュアンスが違う。
曲名が出てないかと思ってみてたけど出てなかった。

で、後からインターネットで調べたら、どうも日本人の人の新曲みたい。って、ことはまだフリーダウンロードできないんだよね。
しかももしかしたら、後半は日本語の歌詞が入ってるのかも。入っていてもいいんだけど。

音楽を集めるのが意外と大変。毎回同じ音楽を使うんじゃ飽きちゃうし、新しい曲を探してる。
いい曲ないかなぁ。

ほのぼんのケーキ

ほのぼんの誕生日は3月頭。
誕生日にスポンジケーキを買ってきて、デコレーションを自分でした写真を見せてもらった。
ほのぼん自身はイチゴが嫌いなのに、イチゴをふんだんに使ったデコレーションケーキがとても気に入ったらしい。
で、この前、今度ぼん(わたし)がスポンジケーキを焼くから、デコレーションをほのぼんがするという約束をしてしまった。

で、きょう、なぜかすっぽりと午後の時間が空いたので、スポンジケーキを焼いた。
スポンジを2枚に切って、クリームを泡立てて待っていると・・・来た来た。

ケーキとクリームを見て、テーブルにすっ飛んできたのはのちち。なにやら口の中でごにょごにょいってるけど何を言っているのかは不明。
ほのぼんがべちょべちょとクリームをスポンジに塗り始めると、のちちは人差し指をクリームに突っ込んでなめ始める。
おなかすいてるの?
ケーキがクリームに覆われるころには、のちちの口とは言わず、まぶたから鼻までクリームがくっついてる。
あぁっっ。こらっ。そのまま鼻をほじるんじゃないっ。
って、いってるときにはもう遅くて、もちろんクリームは鼻先から鼻の穴へ押し込まれる。

もういいよ。好きなだけ舐めて。あなたたちのケーキだから。
イチゴがケーキの上に乗るころには、側面のクリームは穴だらけの筋だらけ。
調子に乗ってほのぼんものちちのまねをしてクリームを舐めてる。

そんなときにアラザンを出した父が悪い。
ほのぼんの目がきらりんと光る。そうだよね。アラザンって、きらきらしてて魅力的だ。私だって小さいころ、好きだった。
私がアラザンをケーキにかけるよう教える間もなく、二人はべたべたなままの指でアラザンをつかむ。もちろんアラザンはケーキよりも先に彼らの指にくっつく。
と、今度は二人で争うようにアラザンを口に運び始めた。指から離れないんだから、そうするしかないよね。床に撒かれるよりはずっと素敵だ。
おりこうさん、おりこうさん。

彼らの目を盗んで、私がケーキを他の場所へ移動したことにも、気づいたのかきづかないのか。彼らはアラザンで満足し、そのままお遊びへ突入。
いうまでもなくおもちゃはべたべた攻撃を受けていた。

さて、ケーキを食べる段階になったら。
のちちはイチゴ大好き男なのでママのケーキのイチゴをバクバク。
ほのぼんはクリームだけをベロベロ。
え・・・。スポンジ食べないの?
2段になってるスポンジもぱっくり開けて、イチゴを取り除いてベロベロ。イチゴもスポンジも食べない。
かくして、きれいな6等分に切られたケーキは破壊され、お皿の上に何が乗っているのかわからないほどになった。

せっかくデコレーションしたケーキの写真を撮るのは忘れ、ほのぼんの破壊したケーキは写真を撮る気もなくすようなものになり・・・。
カメラ持ってたんだけどねぇ。

大阪 ~面白い話~

母の仕入れに便乗して、大阪に出かけた。

東京は祖母も近くにいるし、友達もいるし、時々出かけるけど、大阪は1年ぶりくらい。
そして今日は父も一緒。

母が用事を済ませる間に、父と吉本新喜劇を見に行くことになった。
吉本っていったらTV世界に全く疎い私でも知ってる。「面白いから見に行ってみるといいよ」って時々聞いてはいたけど、実際に行くのは初めて。
新幹線で新大阪に着いて、地下鉄御堂筋線にのり、難波へ。そして駅から劇場へ。
結構簡単にいけることに喜びながらチケットを買う。
隣のお店でビール2本とたこ焼きを買って、いざ。
ちょうど昼の部が始まる直前に席に着く。ぎりぎりにチケット買ったのに、なぜか席は前から3列目のど真ん中。団体さんでもキャンセルしたんだろうか。

私たちが席につくころはちょうど前座の若いコンビがなにやら紹介してる。目の前のステージを見上げるのに、首が痛くなったりしないかしら、って思うほど近く、私たちが聞いている声はマイクを通さずに肉声で聞こえる。
なんだかビギナーズラックみたいな席だ。

前座の後は、今度デビューするとか言う女の子が一曲歌い、気がつくと幕が開いている。
新喜劇だ。
突然ばたばたと始まり、気がつくと周りで笑い声が聞こえてる。おばさんの格好をしたおじさんなんかも出てきて、舞台はにぎやかだ。

でも、今ひとつ乗れない・・・。
話にはついていってるんだけど、今ひとつ何がおもしろいのかわからないなぁ・・・。
なんて思ってるうちに、気がついたら、クスクス笑い始めて、ついには周りで最初から笑ってる人たちと同じくらい笑ってた。
新喜劇の出演者は、きっと毎回同じようなキャラクターが売りの人ばかりなんだろう。もしも、私がその人たちを舞台、あるいはTVで頻繁に見ていたらもっと面白かったのかもしれない。
せりふを言い出すと延々長いひと。立っているだけでろくに話さないのに観客が笑っている役者さん。これは少し上級者向けなのかな・・・。

その後は漫才。
若手から始まり、ベテランまで。15分ずつ回転していく。

名前を知っている人は最初のうちは皆無。でも、面白いものは面白い。面白くないものは面白くない。
面白くないのは、自分たちのことばかり話しているコンビ、かな。自分たちのこと、って言うのも抽象的な言い方だけど、自分たちがどれくらいウケているのか、稼ぎが少ないのか、がんばっているのか・・・。そんな話をここに聞きに来たわけじゃない。
面白いのは、誰にでも・・・要は一般常識程度のことだと思うんだけど、その中から、小さな話を面白おかしく話す人たち。

この「面白おかしく話す」って言うところをみんな聞きにいているんだから、そこが重要なんだと思うんだけど。それが、話し手の面白さによって、ウケル、ウケナイが出て来るんだと思う。
こんな理論まがいのことを言わなくても、そんなことは芸人さんたちはとっくの昔にわかっているんだと思うけどさ。
要は、面白みの足りない人たちは何かを「面白おかしく話す」って言うところにかけているだけだと思う。
きっと、自分の芸がウケルか、ウケナイかを延々話しているだけでも、面白い話をする人が話せばすごくおもしろいんだと思う。

舞台だと、要はTVじゃないと、落語は適当なときがあるよ。って、聞いたことがあるけど、トリの桂文珍は面白かった。
間の取り方、人に注意を向けさせる声の大きさ、話の強弱。
人の笑いの長さまで見ながら話を進めているような気がする。

もういつだったか覚えてないくらい大昔、教育実習に行ったことがある。
そのときに、私の担当をしてくださった国語の先生が、「人前で話す職業に就くなら、落語を聴きなさい」って言ってくれた。落語ぉ??なんて、そのときには思ったけど、今なら、なるほど、とうなずける。

漫才も、話し手が二人になっただけで、基本は同じなのかもしれない。
間みたいなものが、漫才で言ったら「息が合う」っていうことになるんだと思うけど。

とにかく面白かった。
今回日本にいる間に、もう1回行きたいなぁ、なんて思ってスケジュールの載っているパンフレットをもらってきてしまった。

2009/04/08

東京 ~駅のホーム~

花見の後に、子連れチームは帰路につき、相変わらずシングルを守り通してる私ともう一人でもう一軒飲みに行く。二人とも帰りに便利な池袋。私は埼玉の祖母のところに帰ることになってる。
最後に東京に来たのは、半年ちょっと前。そのときにはなかった感触が沢山ある。そういえば前回はWolleと一緒だったからちょっと違うのかもしれないけど。
ホームで。少し酔っているせいもあったのかもしれない。

でもどうしてこんなに沢山の音が耳に入るの?
アナウンス。むこうのホームからもアナウンス。
隣のホームに入る電車の音。カタン。カタン。カタン。
「本日はJR東日本をご利用いただきましてありがとうございます。・・・・」
それと重なってまたカタン、コトン。
そして直後に生のアナウンス。「本日はJR東日本をご利用いただき・・・・。」機械音のアナウンスと同じことを繰り返す。続いて「・・・4両目と5両目は・・・」

ふらふらしそうなほど次々と音が耳にねじ込まれる。
周りから肉声も聞こえる。
ホームの端に座り込んでる青年。「だったらダイエットすればいいじゃん・・・」携帯電話が彼の耳に押し付けられてる。

カツン・・・かツン・・・かツン。私の前を女の子が通る。そして背後からは指定席を取る機械の声。「行き先を指定してください。」

東京の駅で、人はホームに立ち、乗り換え、電車を待つ。

この辺りに住むころ、アナウンスも、ホームに立つこともこれほど苦にはならなかった。
今久しぶりに駅に立ち、私の耳も頭もパンクしそう。
音にあふれた駅は、人にもあふれている。
こうして毎日東京の駅は明けていくんだ。

お花見


私が日本にいることを知った大学のときの友達が、仲間内でお花見があるって教えてくれた。

4年ぶりにお花見。
場所は大学の裏手にある靖国神社。
あの辺りは、他にも武道館、外堀公園などなど花見の場所には事欠かない。
私は7年間、一般には4年間毎日通ったところとなれば、それほど遠く感じずに足を伸ばす。

電話では「ああ、靖国ね」なんて気軽に言ったけど、いざ市谷の駅に降りてみると、あれ、どの道をどれくらい行けば靖国神社に着くんだっけ、なんて迷ってしまうほど、実は年月は経っている。

卒業式にみんなで写真撮った像の前に来い。
そんなこと全く覚えてないけど、とにかく神社内の像へ。いたいた。

花見の席へ行くと、懐かしい顔、顔。
思ってたよりも集まってるじゃん。しかも何人かは子連れ。子供全部で4人。みんなお昼寝もできないのに、パパ、ママのためにがんばってるぞ。家族サービスかな。

いいかげん34にもなるのに朝から場所取りをさせられてた後輩。卒業以来会ってなかった後輩もいる。
大学だから、先輩、後輩って言っても年は同じくらいで、何かというと集まるメンバーは私の大切な仲間だ。

私のくる前からもうしばらく飲んでいるみんなで、再度乾杯。
こういう席では、何が話題って言うわけでもなく、誰と誰が話してるわけでもなく宴会がすすんでいくのがいい。
そういえば、こういう「宴会」は久しぶりだし。

誰ともなく買い足してくるビールもどんどんなくなっていく。
話題も、子供の話から、今住んでるところ、学生のころの面白かった話、果ては私の本の話まで。しかも一人が本を持ってきてた。なにこれ。ここで音読でもするの?そんな、キツイ言葉も、この仲間だから言えるようなもの。

早起きしてくれた後輩のおかげで、日の当たる、しかも桜を見るのにベストに近い場所で、ほろ酔いになりながら楽しんだ。
毎年お花見は寒いことを忘れて、日中の気温にあわせて服を着てくる。学生のころは、毎回近くのコンビにまで使い捨てカイロを買いに走った。
さすがに10数年も同じことを繰り返してるだけあって、うすでの毛布やカイロ、ティッシュペーパーの箱まで用意されていた。でも、今年はおチビさんたちもいるので、肌寒くなってきたころに解散。
うぅーん。我らながら、年を食ったもんだ。4時に宴会お開きとは・・・。
こういうことになるってわかってたから、日曜日でもよかったのね。
どうして飲み会が日曜なんだろう、って不思議に思ってたんだけどさ。

その後は、もちろんシングル組みで飲みにいく。っていっても、二人だけど。さみしいねぇ。
でもそれはそれで、ゆっくり話ができてうれしい。

公然と昼間から日の下で飲めるのはお花見時期の特権だから、なんだかいつもしている飲み会よりも楽しいに決まってる。
でもそれが気の置けない仲間と、となれば楽しみは倍増どころか、5倍増位する。

来年もまた来れるんだろうか。それとも次はいつになるんだろうか。
来年も参加できるといいなぁ。

2009/04/03

いっただきまーす その4

今日、掘りたての筍と、旬のアサリを山のようにいただいた。

早速今日の夕食のメニューを考える。
掘りたての筍っていったら、筍ご飯。そして、やっぱりわかたけ煮。そして、アサリは、おみおつけと酒蒸し。


今日のレシピ


筍ご飯

材料:筍
   にんじん・・・1本ーーー小さく短冊切り
   油揚げ・・・1枚
   鶏肉・・・モモ1/2枚
   ちくわ・・・1本
   干しシイタケ・・・4枚ーーー薄切り
   お米・・・3合

①お米を研ぎ、ざるにあけておく。
②具を細かめに切る。どれも同じくらいの大きさに。
③具を砂糖大3、しょうゆ大3で煮る。
④煮た具をざるにあけ、煮汁でご飯を炊く。
⑤ご飯が炊き上がったら具を戻して混ぜる。



わかたけ煮

材料:筍・・・一口大に薄めに切る。
   わかめ・・・水で塩を洗い、水にさらしておく。

①昆布と鰹節で濃い目のだしをとる。
②しょうゆと塩でだしに味をつける。
③茹で上がっているたけのこを入れ、1,2分煮たところにわかめを入れ、さらに1分ほど似て火を切る。


※筍の灰汁抜き
生の筍は米の研ぎ汁、ぬかなどで茹でて灰汁抜きをする。
①たわしなどを使って、洗いながら泥を落とす。
②根がついている部分は切り落とす。
③筍の先端部分の皮を切り落とす。
④皮の上から、筍本体に刺さらない程度に切れ目を一箇所入れる。・・・③④をしないと茹でるときに仲間でしっかりとゆだらない。
⑤鍋に水、たけのこ、ぬかを入れ茹でる。(米の研ぎ汁で茹でてもよい。)
⑥竹串がすんなり刺されば出来上がり。
⑦皮をむいて下のほうの根になりそうな部分を(硬いので)切り落とす。



アサリの酒蒸し

材料:アサリ・・・大き目が食べやすい
   酒・・・カップ1
   にんにく・しょうが・・・各1片・・・みじん切り
   サラダ油・・・少々

①深めのフライパンにサラダ油を入れ、にんにく、しょうがを香りが出るまでいためる。
②砂抜きをして、洗ったアサリをフライパンへ入れ炒める。
③酒を回しいれ、ふたをする。
④アサリが開いたら出来上がり。
※好みであさつきの小口切りをそえる。



アサリの酒蒸しのスープが残っていたので、翌日お昼にそのスープでパスタを作った。
ボンゴレビアンゴ風パスタ。

どんなものでも新鮮だとおいしい。しかもそれが旬のものとなればなおさら。

2009/04/01

車から月が見えた。
日本に帰ってきて5日間、全く月を見ていなかったことに気がついた。

ピピにいる間は、ダイビングや釣りが回りにあるせいで、月の満ち欠けを毎日見てすごす。今の月が満ちていくのか、欠けていくのか。あと何日くらいで満月なのか。そんなことをしょっちゅう考えてるから、当たり前のように月を見ていたけど、日本に帰ってきて、寒いせいと、屋内にいることが多いせいでなかなか月を見る機会がない。

久しぶりに夜車で外に出て、月を見たら、なんだかちょっぴり久しぶりに会う友達にあったような気分だった。
でも、その月が満ちていくのか欠けていくのかわからなくてちょっと不安になった。

今どっちなの?