ドイツの家の庭に、サクランボの木が2本ある。
普段は、1本はお義父さんが、もう1本は義兄がサクランボを「管理」している。
ところが先日、お義父さんが調子が悪くなり、庭仕事ができなくなった。
こういうときは、普段庭仕事にまったく手を貸さないWolleにお手伝いが回ってくる。
「サクランボが 木になりすぎちゃってるの。採っておいてくれる?」
と、ある日義母からお願い。
仕事から帰ってきた後にはことさら重いWolleのおしりもこういうときにはさすがに動く。
庭のサクランボの木には、身がなりはじめると同時に網がかけてある。・・・というのも、せっかく熟すのを待っている間に、鳥に食べられてしまわないように。
この網の中まで登って、バケツを手にしながら、摘んでいく。
低いところになっているものは、網の間から手を入れて採る。
毎日少なくともこれくらいは採れる。
これだけ見るとそうでもないけど、これが毎日となると、かなりの量である。
義母はこれでケーキを焼いたり、コンポートを作ったりして、ほぼ毎日サクランボの何かが食卓に乗る。
ちなみに私の苦手な料理で、ポテトにサクランボのソースをかけて食べる料理がある。
私にとってはどちらかというまでもなく、あきらかに「おやつ」の味なんだけれど、これは列記としたドイツ料理だそうだ。
この採れたてのサクランボ。
色もつやも形も、すべてが「今食べて!」と主張しているかのようにおいしそうに見える。
そして、ざっと水洗いしただけで食べるその味は、スーパーマーケットで買ってくるサクランボとは絶対的に違う。
プチッと皮を噛むと、みずみずしいサクランボの汁が口の中にいっぱいになり、あま~くて、少しすっぱいにおいが鼻と口全体を覆う。果肉は柔らか過ぎず、かといってガリッというわけでもなく。
ひとつ口に入れると、次から次へと欲しくなる。
ところが、そんなときに天気が悪く、雨でも降ると・・・下の写真のようにサクランボの表面が裂けてしまうらしい。
天候が安定せず、雨の多いこの季節。ちょっとタイミングを逃すとツルツルじゃないサクランボがたくさん採れてしまう。
ケーキやコンポートにするにはそれほど問題なさそうだけど。
こんなサクランボを、食後のフルーツとは言わず、いつでもいくつでもほおばれるというのは、なんと贅沢だろう。
でもね、サクランボをたくさん食べて、かつ水道水をそのままたくさん飲むとおなかを壊すらしい。
それを聞いてから、食べ過ぎに注意するようになった私。
だって、おなかを壊したら、あしたサクランボが食べられないから・・・。
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