今シーズン、このブログの更新を極端に怠った気がする。
主な理由はバンガローでの私のコンピューターのインターネット接続が異常に悪かったこと。
時間のかかるブログの更新は、人のコンピューターを使っているとなかなかできないもんである。
インターネットがないとはいえ、ブログで何も言わないとはいえ、もちろん何もしてないわけではない。ちゃんと海にも行ってるし、パーティもしてる。少なくとも、よく使う店のスタッフに「僕がボートに乗るときは、いつも君も乗ってる」・・・と言われるくらいには。
さて、前置きが長くなるのはいつものことだけれど、今回のトピックに入りましょう。
すでに10日ほど前から、ピピ島の周辺でジンベエザメがウロウロしてる。
ピピ島では、「マンタ・ジンベエ」という二大人気大物のうち、ジンベエのほうが圧倒的に見る可能性が高い。
頻繁に、とまでは言わないまでも、シーズンに数回は誰かしらが見る。
が、今回のように何日もピピ島の周りをクルクルしてはいない。今回は特別。
一体何が特別なのかというと、水面。
正直言って、水中では見えないし、私のように生物に興味のあるダイバーばかりでもないから、気がつかない人がいたかもしれない。水面にまるで日本の赤潮かと思うほどに、いうなれば赤い浮遊物が水面を覆っているところが、先週辺りから時々あった。
私はいとも大雑把に、プランクトンである、と処理していたのだけれど、他のダイバーからの又聞きで、情報源もわからないけれど、どうやら何かの卵らしい。
何の卵なのかは育ててみなければわからないだろうけど。
ここのところうろちょろしてるジンベエはどうやらこの卵を狙って泳いでるらしい。
先週から、せっかくジンベエが出てるというのに、クラビに行かなくちゃならなかったり、朝になってお客さんがキャンセルしたり、と、なかなか水中に入れずにいたんだけど、数日ぶりに海へ。
・・・とはいえ、私が担当していたのは、英語が片言以下しか話せない中国人の体験ダイバーふたり・・・。
う~ん、ジンベエを水中で狙うには、まずこの二人を沈めないと・・・。
スタッフにミッシーという、とてもスウィートな女の子がいる。
今までジンベエザメを見たことのない彼女は・・・ダイバーとして働いていると、何千本潜ってもジンベエ・マンタ等の大物に当たらない人は本当に当たらない・・・毎日4ダイブしてるのにまだ今回も見てない。
その日もボートに乗っていた。ダイブサイトの決定に際して私のところにやってきた。
私のお客さんを見て、そして・・・「中国人体験ダイバーふたり?・・・・・じゃぁ、ヒン・ビダ無理だ
ね・・・。」
ちなみにヒン・ビダとは。普段行くダイブサイトよりもちょっと距離のあるところ。前日にジンベエを見たのがこのダイブサイトに近い。だけど、ここはスキルの練習をさせるのが難しめのサイト。
実は彼女の言葉を聞くまで、ジンベエのことなんてすっかり忘れていた。
なんせ英語ほとんどわかんない人にダイビングをする方法を説明してたところなんだから。しかも
二人のうち一人は全く理解しておらず、私の説明に興味がないことは明白。
うわぁ、今日ジンベエ狙いかぁ。
厳しいなぁ。
・・・というのがそのときの痛いほどの本音。
二人の男性体験ダイバーをぶら下げて、ジンベエを追いかけるほどスタミナに自信はない。
でも。それでも彼女がどれ位ジンベエを見たいのか思うと無下に「無理」とは言い切れない。
「ごめん。1本目だけ他行かせて。2本目は何とかするから。」
ということで1本目はあきらめてもらう。
ちなみにこの1本目。私の体験ダイバーたち。3mに潜降し、二人とものスキルの練習を終えるのに
丸々50分かかった。一般には5分くらいなんだけど。
さて、1本目のダイビングの後ボートに戻ると、ボートが指示もしてないのに航路を変え、とんでもない方向に動き出した。
「カピタン、パイティーナイ??」 (キャプテン、どこいくの??)
って、慌ててキャプテンルームに行くと、ジンベエが出ている場所をラジオで受信したとのこと。
よくみるとボートの進む先にすでに数隻のボートが・・・。
このキャプテン、本当にダイバー思いなんだよね~、いつも。
1本目と2本目のダイビングの間に1時間くらいの休息がある。
その間に・・・とは言っても目指しているのはだいぶ先。もうこの時点で逆算すると、スケジュール大幅変更だ。
ラッキーなことに、向かう先は例のヒン・ビダの近く。
もう2本目にどこに行くかは決定だ。
私たちのボートはピピ島のダイビングボートの中では大型・・・それなのに、呆れるほどスピードが出ないことで知られている。
慌てて向かう先ではすでにダイバーやスノーケラーが各自のボートにもどり始めているころだった。・・・残念。
さて2本目のダイブ。
私のダイバーたちは水面、水中で、私の言うことを聞かず・・・あるいは理解せず・・・危険なことを繰り返すため20分ほどでボートに戻る。
器材をばらし、他のダイバーたちを待つ。
残りはミッシーだけとなったころ、キャプテンが慌てたようにキャプテンルームを出てくる。
「あそこにジンベエ!!」
よくみると数十m先に次ぎ次ぎダイバーが水に飛び込んでいる。
たった今全器材の片づけが終わって、私自身も乾いた服に着替えたところなのに。
でも、ここはダイバーの条件反射のようなもので、しまったばかりのフィンとマスクを再度用意し、スノーケルもなしで海に飛び込む。
もちろんボートに戻っていたダイバーたち、スタッフたちも次々に飛び込む。
こういうときプロのダイバーの推進力は面白いほど速い。そして、普段そんなことをしているのなんて見たこともないのに、スキンダイブも驚くほどうまい。
先にすでに泳いでいるスノーケラーたちのうしろから、最初に見えたのは尾びれ。
随分水面ぎりぎりを泳いでるもんだ。
まぁ、ジンベエは通常ダイビングの最後にする5mで3分間の安全停止のときが一番見る確率が高
いといわれる生物なので、不思議なわけではないけれど。
スノーケラーたちの外側から回ってジンベエの横に出ると・・・すごく若い子だ!4mくらいしかない。
でもひっさしぶり~~~~、このジンベエ柄。
しかもこれくらい小さな子だと、猛ダッシュをしなくても一緒に泳げる。
後ろをスノーケラーがついてくるのが気になるのか、追わずとも急旋回をしてこっちに正面から泳いできたりする。
ぶつからないように避けなくちゃいけないのは、結構大変。相手は避けようとしないんだから。
水面にいる私の真下に来たときには体を大の字にして水面に水平になってみたけど、一度は尾びれに当たった。
何度も目の前数十cmを行き来するジンベエ。
今日は両手ふさがりのダイビングを覚悟していたのでカメラも持ってきてない。スノーケルもなし。ウェイトもなし。
ということで、ダイブできないし、写真もとれなかったけど、こういうハッピーなアクシデントはいつでもウェルカムだ。
マクロ好きといわれる私だって、ダイバーとしては至福のとき。
ところでミッシー。
スノーケリングをしている途中で、近くから彼女特有の笑い声と叫び声。
Yaaazz! Yaaaz! (私のニックネーム) I saw it!! I saw it!! It's there!!!
そんなに耳元で叫ばなくても、私も見てるじゃん、今。
彼女、器材の不備でタンクの空気がほとんどなく、しかも興奮しすぎて再潜降できず、スクーバスノーケリングになってたけど。
他の店で働いているけど仲がいい友達も同じ場に数人いた。
どの顔もキラキラしてる。
こういう大物は予期せずに見るほうがずっと興奮するんだけど、仲良しと一緒にこんなジンベエスノーケリングも同じくらい楽しい。
追記:
残念なことに、友達からもらった写真はあるんだけれど、なぜか、どうしても、どう時間をかけてもこのブログのページに反映されないので、あきらめました。
主な理由はバンガローでの私のコンピューターのインターネット接続が異常に悪かったこと。
時間のかかるブログの更新は、人のコンピューターを使っているとなかなかできないもんである。
インターネットがないとはいえ、ブログで何も言わないとはいえ、もちろん何もしてないわけではない。ちゃんと海にも行ってるし、パーティもしてる。少なくとも、よく使う店のスタッフに「僕がボートに乗るときは、いつも君も乗ってる」・・・と言われるくらいには。
さて、前置きが長くなるのはいつものことだけれど、今回のトピックに入りましょう。
すでに10日ほど前から、ピピ島の周辺でジンベエザメがウロウロしてる。
ピピ島では、「マンタ・ジンベエ」という二大人気大物のうち、ジンベエのほうが圧倒的に見る可能性が高い。
頻繁に、とまでは言わないまでも、シーズンに数回は誰かしらが見る。
が、今回のように何日もピピ島の周りをクルクルしてはいない。今回は特別。
一体何が特別なのかというと、水面。
正直言って、水中では見えないし、私のように生物に興味のあるダイバーばかりでもないから、気がつかない人がいたかもしれない。水面にまるで日本の赤潮かと思うほどに、いうなれば赤い浮遊物が水面を覆っているところが、先週辺りから時々あった。
私はいとも大雑把に、プランクトンである、と処理していたのだけれど、他のダイバーからの又聞きで、情報源もわからないけれど、どうやら何かの卵らしい。
何の卵なのかは育ててみなければわからないだろうけど。
ここのところうろちょろしてるジンベエはどうやらこの卵を狙って泳いでるらしい。
先週から、せっかくジンベエが出てるというのに、クラビに行かなくちゃならなかったり、朝になってお客さんがキャンセルしたり、と、なかなか水中に入れずにいたんだけど、数日ぶりに海へ。
・・・とはいえ、私が担当していたのは、英語が片言以下しか話せない中国人の体験ダイバーふたり・・・。
う~ん、ジンベエを水中で狙うには、まずこの二人を沈めないと・・・。
スタッフにミッシーという、とてもスウィートな女の子がいる。
今までジンベエザメを見たことのない彼女は・・・ダイバーとして働いていると、何千本潜ってもジンベエ・マンタ等の大物に当たらない人は本当に当たらない・・・毎日4ダイブしてるのにまだ今回も見てない。
その日もボートに乗っていた。ダイブサイトの決定に際して私のところにやってきた。
私のお客さんを見て、そして・・・「中国人体験ダイバーふたり?・・・・・じゃぁ、ヒン・ビダ無理だ
ね・・・。」
ちなみにヒン・ビダとは。普段行くダイブサイトよりもちょっと距離のあるところ。前日にジンベエを見たのがこのダイブサイトに近い。だけど、ここはスキルの練習をさせるのが難しめのサイト。
実は彼女の言葉を聞くまで、ジンベエのことなんてすっかり忘れていた。
なんせ英語ほとんどわかんない人にダイビングをする方法を説明してたところなんだから。しかも
二人のうち一人は全く理解しておらず、私の説明に興味がないことは明白。
うわぁ、今日ジンベエ狙いかぁ。
厳しいなぁ。
・・・というのがそのときの痛いほどの本音。
二人の男性体験ダイバーをぶら下げて、ジンベエを追いかけるほどスタミナに自信はない。
でも。それでも彼女がどれ位ジンベエを見たいのか思うと無下に「無理」とは言い切れない。
「ごめん。1本目だけ他行かせて。2本目は何とかするから。」
ということで1本目はあきらめてもらう。
ちなみにこの1本目。私の体験ダイバーたち。3mに潜降し、二人とものスキルの練習を終えるのに
丸々50分かかった。一般には5分くらいなんだけど。
さて、1本目のダイビングの後ボートに戻ると、ボートが指示もしてないのに航路を変え、とんでもない方向に動き出した。
「カピタン、パイティーナイ??」 (キャプテン、どこいくの??)
って、慌ててキャプテンルームに行くと、ジンベエが出ている場所をラジオで受信したとのこと。
よくみるとボートの進む先にすでに数隻のボートが・・・。
このキャプテン、本当にダイバー思いなんだよね~、いつも。
1本目と2本目のダイビングの間に1時間くらいの休息がある。
その間に・・・とは言っても目指しているのはだいぶ先。もうこの時点で逆算すると、スケジュール大幅変更だ。
ラッキーなことに、向かう先は例のヒン・ビダの近く。
もう2本目にどこに行くかは決定だ。
私たちのボートはピピ島のダイビングボートの中では大型・・・それなのに、呆れるほどスピードが出ないことで知られている。
慌てて向かう先ではすでにダイバーやスノーケラーが各自のボートにもどり始めているころだった。・・・残念。
さて2本目のダイブ。
私のダイバーたちは水面、水中で、私の言うことを聞かず・・・あるいは理解せず・・・危険なことを繰り返すため20分ほどでボートに戻る。
器材をばらし、他のダイバーたちを待つ。
残りはミッシーだけとなったころ、キャプテンが慌てたようにキャプテンルームを出てくる。
「あそこにジンベエ!!」
よくみると数十m先に次ぎ次ぎダイバーが水に飛び込んでいる。
たった今全器材の片づけが終わって、私自身も乾いた服に着替えたところなのに。
でも、ここはダイバーの条件反射のようなもので、しまったばかりのフィンとマスクを再度用意し、スノーケルもなしで海に飛び込む。
もちろんボートに戻っていたダイバーたち、スタッフたちも次々に飛び込む。
こういうときプロのダイバーの推進力は面白いほど速い。そして、普段そんなことをしているのなんて見たこともないのに、スキンダイブも驚くほどうまい。
先にすでに泳いでいるスノーケラーたちのうしろから、最初に見えたのは尾びれ。
随分水面ぎりぎりを泳いでるもんだ。
まぁ、ジンベエは通常ダイビングの最後にする5mで3分間の安全停止のときが一番見る確率が高
いといわれる生物なので、不思議なわけではないけれど。
スノーケラーたちの外側から回ってジンベエの横に出ると・・・すごく若い子だ!4mくらいしかない。
でもひっさしぶり~~~~、このジンベエ柄。
しかもこれくらい小さな子だと、猛ダッシュをしなくても一緒に泳げる。
後ろをスノーケラーがついてくるのが気になるのか、追わずとも急旋回をしてこっちに正面から泳いできたりする。
ぶつからないように避けなくちゃいけないのは、結構大変。相手は避けようとしないんだから。
水面にいる私の真下に来たときには体を大の字にして水面に水平になってみたけど、一度は尾びれに当たった。
何度も目の前数十cmを行き来するジンベエ。
今日は両手ふさがりのダイビングを覚悟していたのでカメラも持ってきてない。スノーケルもなし。ウェイトもなし。
ということで、ダイブできないし、写真もとれなかったけど、こういうハッピーなアクシデントはいつでもウェルカムだ。
マクロ好きといわれる私だって、ダイバーとしては至福のとき。
ところでミッシー。
スノーケリングをしている途中で、近くから彼女特有の笑い声と叫び声。
Yaaazz! Yaaaz! (私のニックネーム) I saw it!! I saw it!! It's there!!!
そんなに耳元で叫ばなくても、私も見てるじゃん、今。
彼女、器材の不備でタンクの空気がほとんどなく、しかも興奮しすぎて再潜降できず、スクーバスノーケリングになってたけど。
他の店で働いているけど仲がいい友達も同じ場に数人いた。
どの顔もキラキラしてる。
こういう大物は予期せずに見るほうがずっと興奮するんだけど、仲良しと一緒にこんなジンベエスノーケリングも同じくらい楽しい。
追記:
残念なことに、友達からもらった写真はあるんだけれど、なぜか、どうしても、どう時間をかけてもこのブログのページに反映されないので、あきらめました。
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