そろそろ「トイレの話」というラベルを作ってもいいかもしれない。またしてもトイレのネタ。
日本のトイレが他国を大きく引き離して近代化していることは有名だ。
便座の上げ下げ、ウォッシュレット、水を流すとき・・・すべてボタンひとつでコトが済む。あるいは私たち利用者の動きに反応して、すべてが自動に済む。
大きな駅やデパートのトイレなど、入り口から入って、用を足し、手を洗ってトイレの出口をくぐる間に、個室の扉と自分の体以外何も触ることがないほど、オートマチック化されているものまである。
なんというサービスかと呆れることもあるけれど、これなら雑菌をそれほど気にする必要もないと思うにつけ、ますます大したものだと、うなり声さえ出そうだ。
さて、今回は新幹線のトイレの話。
数年前の0系の廃止と共に、N700系が台頭している現在。
ご多聞にもれず列車内のトイレも進化している。
まぁ、とは言っても、これだけ頻繁に新幹線に乗っているのに、気づいたのはごく最近。
私たちが個室に入ったとき、便座はまるで男性が小用を足した後のように上がっている。
我が家に限ってこれは見慣れない状態であることのあってか、私にとっては非常に違和感がある。
そしてこんな状態の男女共用の公共トイレの便座を手で下げるのは、「勇気」に近いものが必要になる。
・・・と、左手の壁にボタンがふたつ。・・・厳密に言うと手をかざすセンサーがふたつ。
ひとつは使用後に水を流すためのもの。そしてもうひとつが・・・あった、あった。「便座をおろす」センサー。
いや、これは必須でしょ、こんなトイレの場合は。
・・・なんて思いながら、センサーを使い、私の御用を足し、便座のフタを閉める。
実は私、飛行機といい、最近の新幹線といい、水流を使って流すのではなく、吸い込まれるように便器を清掃するタイプのトイレが大の苦手。
フタを閉じて、耳を両手のひらでぎゅぅぅぅぅっと押さえて、「せぇ~~~のっ」でボタンを押してもまだ、私まで一緒に吸い込まれそうな気持ちがする。
要は怖いのだ。・・・だからといって、誰かにそこだけ手伝ってもらうわけにもいかず、そのために一緒にトイレに入ってもらうわけにもいかず・・・。
古いタイプの新幹線のトイレは、ゆる~~~~っと水が回転しながら流れ、全く問題なかったのに、進化した今のトイレは怖い。
と、いうことで、どうしても上ブタをおろさなければならない。
が、なぜかこのトイレにはシートを下ろすセンサーはついているのに上ブタを下げる機能はついていない様子。
・・・mmm・・・仕方ないから、指先だけを使って上ブタをおろす。
・・・なんだか、センサーがついているような近代型トイレの上ブタにしては、妙にちゃちな作りではあるが・・・。
そして、恐る恐る水を流すセンサーへ手をかざす。
ぼふっ、っというくもぐった破裂音と共に便器の中身が一瞬にして姿を消す。
よしっ!
今回も無事吸い込まれずにすんだ。
さて、トイレを 出ようとすると、
ゥゥゥゥウウィィンン・・・と、なにやら、無理やり機械を動かしているかのような苦しそうな音がして、便座と上ブタが自動的に持ち上がった。
おおっ!
使用後に勝手に便座が上がるのね。
なるほど。
さらに・・・自動で便座だけがあがるように設計されているから、上ブタは妙にちゃちなつくりなのね。
でも・・・なぜ「あがる」の??
普通使わないときってフタ閉めておいて、使うときにあけるんじゃないの???
使う人が用途に合わせてあければいいじゃない。
ちょっとだけ疑問を残しつつ、母の待つ座席へ戻る。そしてもちろんトイレの報告。
「フタがね、使い終わった後、勝手に『上がる』んだよ」と。
なにやら興味をそそられた様子の母は、自身も早速トイレへ。
数分して帰ってくると、
「ねぇ、あなた、使い終わって少しするとフタが動くって言うから、しばらく待ってたけど動かないのよ。もういいや、って思って、扉の鍵を開けたら動いたの。あれ、きっと、時間じゃなくて扉の鍵がスイッチよ!」
と、新たな発見付。
あ、なるほど。
でもさ、どうして「あがるのよ」。
数秒の沈黙。
そして母と目が合う。
「男性のためだ」
実は私も母も、男性で、洋式便器の縁を汚す男性がだ~~~~~~いっ嫌い。幸いなことにうちにはそういう男性はいない。
でも、これって、どの女性でも同じじゃないかな。自分が腰をおろすところに、一滴、数滴そんなものが落ちていたら、気持ちが悪いのを通り越す。
と、いう、この一滴の不愉快を回避するために、人がトイレに入ったときにはすでに便座があがっており、男性にとっては「上げる面倒」がないようにしてある。
だって、下がっていないからって、そのまま座る女性はおそらく皆無で、あがっていないからといってそのまま「汚す」男性は数割いると思うから。
おおっ!
なんという発見。
そして何という発想と、デザイン。
これは近代化したトイレがすごい、なんて驚いている場合じゃない。
近代化したトイレをさらに快適に使うための工夫があらかじめされているなんて、この新幹線のトイレをデザインした人に頭が下がってしまう。
そしてひとつ言えること。
このトイレをデザインしたのは絶対に絶対に女性だ。
この配慮。男性にはできない技かと思われる。
世の女性デザイナーよ、がんばれ。そして、女性により快適な社会を作るのだ~~。
日本のトイレが他国を大きく引き離して近代化していることは有名だ。
便座の上げ下げ、ウォッシュレット、水を流すとき・・・すべてボタンひとつでコトが済む。あるいは私たち利用者の動きに反応して、すべてが自動に済む。
大きな駅やデパートのトイレなど、入り口から入って、用を足し、手を洗ってトイレの出口をくぐる間に、個室の扉と自分の体以外何も触ることがないほど、オートマチック化されているものまである。
なんというサービスかと呆れることもあるけれど、これなら雑菌をそれほど気にする必要もないと思うにつけ、ますます大したものだと、うなり声さえ出そうだ。
さて、今回は新幹線のトイレの話。
数年前の0系の廃止と共に、N700系が台頭している現在。
ご多聞にもれず列車内のトイレも進化している。
まぁ、とは言っても、これだけ頻繁に新幹線に乗っているのに、気づいたのはごく最近。
私たちが個室に入ったとき、便座はまるで男性が小用を足した後のように上がっている。
我が家に限ってこれは見慣れない状態であることのあってか、私にとっては非常に違和感がある。
そしてこんな状態の男女共用の公共トイレの便座を手で下げるのは、「勇気」に近いものが必要になる。
・・・と、左手の壁にボタンがふたつ。・・・厳密に言うと手をかざすセンサーがふたつ。
ひとつは使用後に水を流すためのもの。そしてもうひとつが・・・あった、あった。「便座をおろす」センサー。
いや、これは必須でしょ、こんなトイレの場合は。
・・・なんて思いながら、センサーを使い、私の御用を足し、便座のフタを閉める。
実は私、飛行機といい、最近の新幹線といい、水流を使って流すのではなく、吸い込まれるように便器を清掃するタイプのトイレが大の苦手。
フタを閉じて、耳を両手のひらでぎゅぅぅぅぅっと押さえて、「せぇ~~~のっ」でボタンを押してもまだ、私まで一緒に吸い込まれそうな気持ちがする。
要は怖いのだ。・・・だからといって、誰かにそこだけ手伝ってもらうわけにもいかず、そのために一緒にトイレに入ってもらうわけにもいかず・・・。
古いタイプの新幹線のトイレは、ゆる~~~~っと水が回転しながら流れ、全く問題なかったのに、進化した今のトイレは怖い。
と、いうことで、どうしても上ブタをおろさなければならない。
が、なぜかこのトイレにはシートを下ろすセンサーはついているのに上ブタを下げる機能はついていない様子。
・・・mmm・・・仕方ないから、指先だけを使って上ブタをおろす。
・・・なんだか、センサーがついているような近代型トイレの上ブタにしては、妙にちゃちな作りではあるが・・・。
そして、恐る恐る水を流すセンサーへ手をかざす。
ぼふっ、っというくもぐった破裂音と共に便器の中身が一瞬にして姿を消す。
よしっ!
今回も無事吸い込まれずにすんだ。
さて、トイレを 出ようとすると、
ゥゥゥゥウウィィンン・・・と、なにやら、無理やり機械を動かしているかのような苦しそうな音がして、便座と上ブタが自動的に持ち上がった。
おおっ!
使用後に勝手に便座が上がるのね。
なるほど。
さらに・・・自動で便座だけがあがるように設計されているから、上ブタは妙にちゃちなつくりなのね。
でも・・・なぜ「あがる」の??
普通使わないときってフタ閉めておいて、使うときにあけるんじゃないの???
使う人が用途に合わせてあければいいじゃない。
ちょっとだけ疑問を残しつつ、母の待つ座席へ戻る。そしてもちろんトイレの報告。
「フタがね、使い終わった後、勝手に『上がる』んだよ」と。
なにやら興味をそそられた様子の母は、自身も早速トイレへ。
数分して帰ってくると、
「ねぇ、あなた、使い終わって少しするとフタが動くって言うから、しばらく待ってたけど動かないのよ。もういいや、って思って、扉の鍵を開けたら動いたの。あれ、きっと、時間じゃなくて扉の鍵がスイッチよ!」
と、新たな発見付。
あ、なるほど。
でもさ、どうして「あがるのよ」。
数秒の沈黙。
そして母と目が合う。
「男性のためだ」
実は私も母も、男性で、洋式便器の縁を汚す男性がだ~~~~~~いっ嫌い。幸いなことにうちにはそういう男性はいない。
でも、これって、どの女性でも同じじゃないかな。自分が腰をおろすところに、一滴、数滴そんなものが落ちていたら、気持ちが悪いのを通り越す。
と、いう、この一滴の不愉快を回避するために、人がトイレに入ったときにはすでに便座があがっており、男性にとっては「上げる面倒」がないようにしてある。
だって、下がっていないからって、そのまま座る女性はおそらく皆無で、あがっていないからといってそのまま「汚す」男性は数割いると思うから。
おおっ!
なんという発見。
そして何という発想と、デザイン。
これは近代化したトイレがすごい、なんて驚いている場合じゃない。
近代化したトイレをさらに快適に使うための工夫があらかじめされているなんて、この新幹線のトイレをデザインした人に頭が下がってしまう。
そしてひとつ言えること。
このトイレをデザインしたのは絶対に絶対に女性だ。
この配慮。男性にはできない技かと思われる。
世の女性デザイナーよ、がんばれ。そして、女性により快適な社会を作るのだ~~。
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