2014/06/02

姪っ子と石鹸を作る

私には小学4年生になる姪がいる。
彼女が生まれるころから、私は石鹸を自分で作るようになった。
そのころは、今と違って、新しい石鹸のレシピを作って試すことに夢中で、私は迷わず、彼女のためだけのレシピを作った。その石鹸の名前は、ズバリ彼女の名前そのものだ。
スウィートアーモンドオイル、ホホバオイルなど、敏感肌や赤ちゃんの肌にも優しいオイルを惜しみなく使ったレシピだ。

あれから、すでに10年近くが経つ。

彼女は、生まれたときからずっと私の作った石鹸だけを使って全身を洗っている。
去年、お友達のところにお泊りに行くまで、世の中に石鹸のないお風呂が存在することすら知らず、液体が出るポンプが3つ並ぶお風呂を見たこともなかった。

その3つのポンプを私に説明するとき、彼女は「体をあらうの」「髪をあらうの」と「髪をさらさらにするの」という言葉を使った。
シャンプー、ボディシャンプー、トリートメント・・・彼女はそんな言葉を聞いたことも、使ったこともない。
お泊りに行った先で、彼女は「自分の伯母が石鹸を作るため、自分はこれらを知らない」という旨をはっきりと、笑って説明したらしい。なんとうれしく、誇らしいことか。

さて、彼女も4年生。
夏休みの自由研究には少々早いが、今回私が日本にいる間に、一緒に石鹸をつくってみるという話になっていた。

それが昨日。


なんでもかんでも新しいもの、新しいことが大好きな彼女。学校が終わると、うきうきで用意をして来た。
マスクに、花粉症用めがね、ゴム手袋・・・結構怪しい。

苛性ソーダなんて、聞いたことも見たこともないものを「気をつけて使いなさい」なんて言われて、顔はちょっぴり真剣。



開始したのは15:30ごろ。石鹸の生地を最終的に型に入れたのは21:00・・・。
もちろんその間中何かしていたわけではなく、時間の間隔をおいてかき混ぜてはいたけれど。


型に入れ終わったころには、彼女はもう眠くて眠くて・・・。




私にとって、かわいいかわいい姪。
ここのところ、きちんとした話もできるようになって、一緒に何かをすることがとても楽しい。


この石鹸作り。
なにか二人でできることを、と思って試しにしてみたけれど、期待していた以上に楽しかった。そして、もちろん、彼女が発する仲間意識があがったような気がする。








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