2008/10/17

ペナン行き

ビザランをするのに、島が比較的暇になるフルムーン近くを選んだ。
聞くところによると、ビザの取得は去年よりもゆるくなっているらしい。去年ペナンに行ったから、今年は違うところに出たほうがいいかな、と思ってコタバルあたりを考えていたんだけど、それを聞いてやっぱり楽なペナンにすることにした。

初日モーニングフェリーでクラビへ。
クラビからミニバスに乗り換え。

ミニバスというと、いつも憂鬱になるのが席。
バスはいわゆる大型バンなんだけど、普通に考えるとどう見ても運転席+10人乗り。でもたいていお客は11人。そしてたいてい、一番からだの小さい私は、運転席と助手席の間に入れられる。
でもそこって、二つの席の間のクッションで、席としてのくぼみがあるわけじゃない。もちろんヘッドリストも無い。
これって席じゃないじゃん!!!
って、いつも思うんだけど、グループを見回して、私以外にそこに入りそうな人はたいていいない。

1~2時間ならいい。あるいは仲良しが隣に座っていてくれればいい。
一人でそこで、何かにつかまりながら6~8時間っていうのはヒジョーにつらい。

ところが今回はなぜか後部へ回され、ラクチンにいられた。
もしかしたら、安くバスに乗っているタイ人が多かったからかなぁ。

ハジャイでミニバスを乗り換え、マレーシアボーダーへ。
午後8時、マレー時間9時、問題なくペナン、ジョージタウンへ。

チュリアストリートで下ろしてもらうと、まずはビザを頼みにトラベルエージェンシーへ。
ビザが取れないとなると本当に困ってしまうので、私はいつも、値段は気持ち高めだけど、より安全な中華系のエージェンシーに頼む。
安い方だって大丈夫っていう人はもちろんいるけど、万が一タイに戻れなくなったら一大事だから。

手続きをすませて宿へ。


おっと。その前に。
エージェンシーと宿の間に、夜だけ中華系の屋台が並ぶところがある。
ここの辺のラーメンがすばらしくおいしい。
それがタイで限られた食生活をしているせいなのか、本当においしいのかは正直言ってさっぱりわからない、
でもおいしいければいいのだ。


しっかり縮れた、腰のある細麺が、何のだしか分からないスープに浸かっている。その上に、ちょっとお肉と、揚げワンタン、そして唐辛子かしし唐かなんかの、むしろメキシコでよく食べたようなピリッとしたピクルスがのっている。
メニューは2種類。スープの入っているのと、入っていないの。
入っていないといっても味はしっかりついている。しかも私にとって嬉しいことにスモールサイズもある。


そして、待っている間には、飲み物専門のほかの屋台のおじさんが「何か飲む?」なんて聞きにきてくれる。
一人できている人もたくさんいるので、そんな人が快く「ここあいてるよ」なんて、言ってくれたりして、もう、言う事なし。
お代は全部で3,5Rm(100円ちょっと位)。

おなかも気分もご機嫌で宿へ向かう。

ペナンにはじめて来たときから毎回泊まっているゴールデンプラザ。
リトルインディアのすみっこにある。
とっても素敵な宿とは逆立ちしたって言えないけれど、勝手を知っているというだけで十分快適。

フロントのおばさんの笑顔を私は一度も見たことがないけど、それでも嫌な思いをしたことは一度もない。
いつものようにドミトリーを頼んで、シーツと枕カバーをもらう。
ドミトリーに上がっていくと、あれ、真っ暗だ。
バルコニーでごそごそしてる影がある。
「こんばんは。電気つけていいですか?」って聞くと、ちょっとびっくりした様子。
「僕はここに1週間いるけど、電気ついてるの見たことないから、どこでつけるんだろうね」だって。
そして一緒にスイッチを探してくれながら、「日本人だね。でも英語をしゃべる。」と、一人でぶつぶつ。

早速出た!ドミによくいる、独り言のように話しかけてくれるヘンなおやじ。でも失礼じゃないだけまし。

適当にベッドを決めてバルコニーに出ると、早速おじさんは話し出す。
話によると、今日でおじさんはここに1週間いる。全部で22泊する。1週間いて、今日、もう一人のイギリス人の男の子と私が初めて同室。おじさんは疲れているので寝るといってすぐにベッドに引っ込んでしまった。

で、ということは私がここにいる3泊、このおじさんはいるって事よね。
仲良くしましょう。

私は、半日バスの中で寝ていたにもかかわらずすぐに寝た。
翌日、明け方ごろイギリス人の男の子が部屋を出て行くかすかな音が聞こえた。

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