2015/09/08

自転車通学 2015


いやはや。あっという間に最後のブログを書いてからどれくらいたつのやら。
こんなに時間があいてしまうのなら、ブログ再開なんて大旗を揚げなければよかったと何度思ったことか。

ここ2ヶ月ちょっと、またしてもドイツ語の学校に通っている。
「懲りずにまた」と思うなら思ってください。泣きながら、時にはぐずりながら、はたまた荒れ狂いながら、毎度毎度まったく懲りていません。
なぜならば。
それほど大変な学校に行くほうが、ドイツ語がわからずにドイツで暮らすよりも、ずっと楽だから。
「いつになったらすらすらとドイツ語が口に上るのか」と待っているよりも、こっちからアタックする方が私の性に合っているみたい。

さて、今回も自転車での通学。
3
年前のVolks Hoch Schuleはたったの15分ほどの距離だったところが、今回の学校は片道25分。15分と25分なんてそれほど変わらないでしょ、と思う方、毎日50分 自転車に乗ってみてください。あるいは、毎日50分、ジムの移動しない自転車・・・私にとっては無意味に見えるんだけど・・・に乗ってみて。結構な運動に なる。

まぁ、半日座りっぱなしで、家に帰って宿題やらなんやらでまたしても座りっぱなしの生活には、どこかにエクセサイズが必要なので、ジョギングという非生産的な行為を考えると・・・これは去年凝っていたけど・・・自転車通学というのは非常に非非生産的。

だが。
この町の通りは石畳が多い。ことに、町の雰囲気作りのためにDDR(旧東ドイツ)時代にいったんアスファルトにした通りまで、今になって石畳に舗装しなおしたりしてる。
確かに日本でもあるように、修理に修理を重ねたアスファルトよりも、石畳の通りのほうが格段に雰囲気はいい。
が。
これは自転車で走るとなんとも言えず走りにくい。でこぼこ、でこぼこと、小さな段差がひとつひとつ頭に響く。
こんなに行き帰りに頭をシェイクされたら、せっかく覚えた単語も全部混ざってしまうんじゃないかと思う。

しかも。
家と学校の間に高架がある。ちょうど中間にあたる辺りに駅があるので、線路を越えるための高架。
鉄道なだけに、回避するわけにもいかず、毎日えっちらほっちらと上っては降りている。朝、高架を上りきると、はぁ~、今日の一番の大仕事が終わった、と、真剣に思ってしまう。あ、ちなみに、行きののぼりの方が少しだけきついのです。

最初の1ヶ月。まだ授業に慣れないこともあって、この25分のせいでちょっとした登校拒否を起こしていた。
毎朝思う。
あぁ、あぁ、25分!

ところが最近、この25分が結構気持ちいい。
まぁ、夏だということもあって、寒くない。ここの夏は朝夕は冷えるのだけれど、自転車で10分も走れば体が温まって、学校に着くころには汗ばむほど。
もちろんこれからは徐々に寒くなっていくので、そうも言ってはいられないのだけれど。

そして、2ヶ月もたった今。
どこをどう走ればでこぼこが少ないのか、少しずつ把握してきている。
どこをどう走れば、自転車を止めずにすむのか。どこで自転車のギアを切り替えると楽なのか。
そして、なんと気持ちのいいことに、上手に車道を走れるようになってきた。

日本でも、小学校のころに習う。
自転車に乗るときの交通ルール。
ここドイツでは、車は右側通行。日本とは反対側だ。だから、自転車も基本的には道路全体の右側を走らないといけない。歩道に自転車用の通路があっても、道路全体の右側の歩道の自転車用通路を走る。もちろん左側しか走れないところもあるので、それは例外だけど。
 


そして、日本人の大人はほとんど忘れているかもしれないルール。
右に曲がるときには右腕を、左に曲がるときには左腕を水平とはいわないまでも横に差し出す。・・・あれ、右に曲がるときには左腕をひじを折って上にあげるんだっけ???・・・?

これまでは、どこかに一緒に出かけるときにWolleの後ろを走っているときにのみ、かっ飛ぶことのできた車道を一人でもかっ飛ばせるようになってきた。
そして、曲がるときには腕を差し出して。

これがなんとも気持ちいい。私今から曲がるわよ~~、ってなことだ。
もちろん左に曲がるときには、対向車線に注意しなくちゃいけないのだけれど、そのタイミングもうまくなってきてる。
そして、前までは後ろに車が付くことが気になってしまって車道がいやだったのだけど、いまや、後ろに車が並んでも平気で道路の真ん中で止まることができるほどのずうずうしさ振りを発揮している。
自転車は車ですからね。

さて。気持ちがいいの、なんのと言っていられるのも夏の間だけ。
ここでは9月にはいると急に朝夕がぐっと冷え込む。すでに数日前は、学校に向かいながら、て~ぶ~く~ろ~、と口の中でぶつぶつとつぶやいたほど。
これからあとほぼ3ヶ月。毎日自転車通学ができるのか。

ちなみに雨の日は近くに住んでいて、車で通っている友達に乗せていってもらっている。
10
月に書くこのページに、「えへへ。今は毎日自動車の後部座席通学です」なんて言っているかもしれない。

エクセサイズも含め、環境考慮も含め、できたら自転車通学を続けたいとは思うけれど、体が気温に対応しない可能性もあるので、今は何か豪語するとこは控える。

もうひとつ付け加えると、自転車通学しているのは14人のうち、私ともう一人だけ。そして、彼は私より確実に10分は学校に近いところに住んでいる。みんな、送り迎えつきか、自家用車を持っているか・・・。
うちの主人は厳しいんです・・・。

 

0 件のコメント: