2013/03/28

店の看板


ピピ島はこんなに小さな島なのに、このトンサイエリアだけで20軒弱のダイブショップが存在する。
これはこの島のサイズを知っている人が聞いたらとんでもなく多い、と感じるはず。

そして、今年私はその連なる店のひとつHippo Diversにいる。

どの店先にもスタッフの趣向を凝らした看板が並ぶ。
もちろんうちの店にも。

 
Life is better...when you are wetter!
私たちダイバーは当然いつもびしょぬれだから・・・?まぁ、ようは一緒にダイビングしましょう、なんていう文句。
でも、この看板スタッフには人気。
 
日本語の看板は私の。
時々上下逆に置かれてることがあるけど・・・うちのスタッフ誰も日本語読めないので、上下もわかりません・・・。
 
 
Dude...って、友達なんかに呼びかけで使う言葉。なんだかすごくリラックスしてて、私はこの看板好きだなぁ。
 
 
ここ数年は特に、写真を使ったような本格的な看板も増えたんだけど、いまだにこの島では手書きの看板が多い。
店のスタッフの中で、絵が上手、とかサイン描くのが上手な人が必ずひとり二人はいて、その人たちが中心になって描く。
 
この前私が作った看板。
ダイブフラッグにしたら目立つかと思って、赤地に白の斜め線を大きく入れて、そこにAfternoon Diveって入れてみた。
そうしたら・・・赤を塗る面積が多すぎて、「お前がこの看板塗り終わるのはきっと明日の午後だろうし、10本くらいペンを無駄にする気だろう。」ってマネージャーに言われた、ははは・・・。
その日に塗り終わらなかった部分は翌朝ほかのスタッフがぬりぬりしてた。
 
 
看板って、店の前に出すものだから、店のインパクトや雰囲気にかかわる。
うちの店ではできるだけ、言語数を押し出さないような方針でいる。

それなのになぜ私の看板が日本語なのか、というと・・・。数少ない日本人にここで足を止めてもらいましょう、という算段・・・うまくいってるのかどうかわかんないけど・・・。
 
ひとつの看板をみんなであれこれ言いながら書くのも楽しい。
デザインはこの人が出して、絵はこの人が描いて、文句はこの人のアイデア、なんてなると、ひとつの看板を3人4人でかき上げることになる。
どうでもいいようなことだけど、こんなことだけで単純な私たちはチームワークを強めていってるような気もする。
そして、しっかりとスタッフのカラーがでる。
さて、日本語の看板の話。
私が店にいないときに日本人の人が店に入ってきたら、私に電話がつながるようになってる。
日本人のお客さんが突然私を訪ねてくるときは、みんなこの看板を見て入ってきてる。だから当然
「Where is Yasko」って声をかけてくる。

ここ2ヶ月くらいほかのスタッフから、私はどこでどうやってお客さんをつかまえてつれてきてるのか、っていう質問が出てくるようになった。
「どうしてみんな君のことをすでに知ってるの?君は有名人なの?」
 
初めてこの質問が来たときには大笑いだった。
どうしてみんな私の名前を知ってるのかって・・・だって、店頭にでかでかと書いてあるからだよ。
しかも、「ほかのスタッフに聞け」って書いてあるから、みんなそうしてる。
 
 
シーズンも終盤に入ってきた。
後もう少し、この看板にがんばってもらいましょう。
 
                                       

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