11月だから、まだ勝手に秋だと思っていた。
今日は土曜日。週末は好きなだけ寝ると決めている私が目を覚ましたのは10時。
ベッドのすぐ上にある窓を見上げると・・・あれ、凍ってるよ。まだ早朝なのかとちょっと混乱する。でも時計を見れば10時・・・。
ベッドから起きだして庭に面する窓を見てびっくり。
あれあれ、もうこんな時間なのにまだ庭が全部凍ってる。
一瞬だけ、雪が降ったのかと思った。
雪じゃないことはわかっても、なんだかワクワクしてしまって、さっそく着替えて庭に降りてみる。
日本の冬をもう長いこと味わっていないけど、まるで日本の真冬の雪の日の朝みたい。空気が乾燥しているのを肌で感じる。
隣の家より遠いところは霧がかかっていて見えない。
蜘蛛の巣まで凍ってる。
おととい庭のお風呂に入って脱ぎ捨てたままになっていた水着も立てられるほどにこちこち。
こんなに凍り付いた風景に囲まれたのは久しぶり。
芝生の上を歩くと、靴底を通して凍った地面の形が足に直接伝わる。地面もカチコチ。靴も冷たいせいか、あるいはそれほどに凍り付いているせいか、芝生の上に足跡さえ残らない。
まだかろうじて咲いていたキク科の花も凍ってる。
指で花弁を触れば、わずかに溶ける感触はあるけれど、溶けきる前に指が冷たくなってしまう。
昨夜私がベッドに入って今朝目を覚ますまでに、いつの間にか秋から冬に季節が変わってしまった。
寒いのに、なんだか気持ちよくてうろうろしているとお義父さんが窓から私を見つけて出てきた。
ポンプやホースが凍ってるから、水を出そうとしちゃだめだよ、と。
庭のお風呂の水は14度だけど、ほかの部分が凍ってるかもしれないから、一度ポンプを回す前に火をたけよ、と。
はぁ。
日本の雪国で冬に水道が凍るという話を、耳では聞いたことがあるけれど、こんな感じなのかな。
寒いけど、なんだかうれしくて家の中に入りたくなくて、しなくてもいいのに落ち葉を集めてみたりする。何が、というわけじゃないけど、なんだかすごく楽しい。
こういう気温になると鳥の餌が自然の中になくなる。
と、いうことで、冬には庭に下の写真のようなものを立てる。これは毎日鳥の餌をやるための巣箱のようなもの。
初めてこれを見た時には、子供が学校の宿題か課題で作ったものが置いてあるのかと思った。ところがこれはわざわざ作って冬の間鳥に餌をやるために立てるらしい。こういうちょっとしたことを鳥のためにするなんていう感覚を私は持っていないので、なんだか感心してしまうのと同時にちょっぴり自然に近いところにいるような気分になってうれしい。
こんな冷たい日に庭で火を焚いたら気持ちいいんじゃないかと思ってみたり、いくら火があっても長時間外にいられないなぁ、なんて思ったり。
寒がりで、寒いのが人一倍嫌いな私でも、これくらい寒くなってしまうとウキウキしてしまうのなぜだろう。
あと数日間のドイツ。そう思うとこの寒さにもちょっぴり胸の躍る。
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