日本は左側通行である。そしてドイツは右側通行である。
ドイツに来て間もないころ、これに慣れるのにずいぶんと時間がかかった。私が約半年過ごすタイも日本と同じ左側通行。そして私がタイで住んでいるのは車のない島。車に久しぶりになれるのだってちょい時間がかかるのにこれが反対側通行となると・・・。
道路を渡るときに「右見て、左見て、もう一回右見て」の癖がなおらずに、右見て左見て、もう一回右見て、それから最後に左を見て、なんてことを道路を渡るたびにしていると、このブログのどこかにも書いた記憶がある。
さて、ドイツでは自転車も厳密には右側通行を守らなければいけない。
自転車用の道路が車道についているところ歩道についているところ、場所によって違う。けれど、それが歩道についていたとしても、自転車は道路の右側の歩道を走らなくてはいけない。
まぁ、歩道なんだから、どこまで厳密に守らなければいけないのか、というのは個人によって見解が違ってくるはず。
ただ、たった数十メートルだから、と思って反対側を走っていたりすると、まぁまず対向車・・・自転車だけど・・・が来た場合にはにらまれる。そこにお年寄りの特におじいさんがいたりすると、怒鳴られる。ストレスの塊に目鼻がついたような人になるとののしられる。
ただ、一生懸命右側通行を守っていても、若者が逆走してくることはままある。
こうなると、厳守のような、どっちでもいいような・・・。
が、ここは、私は外国人。
私が左側の歩道を走っているのと、ドイツ人の若者が左側を走っているのではわけが違ってきてしまう。悲しいかな、外国人。「外国人のマナーが悪い」「外国人だからルールを知らない」と、常に「外国人だから・・・」と言うのが付きまとってくる。
ただでさえ自分の生まれ育った国よりも住みやすいとは決して言えない外国で、必要以上に自分の生活を複雑にする必要はない。
知っているルールは守りましょう。
ただし、一人でいるときは!
なぁに。隣にWolleがいるときは、彼が守らないルールは守らなくてもどうにかなる。車が来ない時間帯の信号で青信号を待つ必要もないし、ちょろっと左側の歩道だって走っちゃうし。
ただ。Wolleでも時々お年寄りには怒鳴られるらしい。・・・40も半ばの大の男が自転車のルールなんかで路上で怒鳴られるとは・・・。
たとえば、道路を渡るときは自転車は降りなくちゃいけない。ウィンカー代わりに腕でサインを出さなくちゃいけない。サークル状になっている交差点は車道を走らなくてはいけない・・・等々。右側通行だけじゃなくて、自転車にはなかなか驚くほどのルールがある。
ちなみに自転車同士が何かのタイミングですれ違わなくてはいけないとき、必ず相手の右側をすれ違う。これはほかのルールよりも厳密に守られている様子。これを無視して、相手の左側によけようとすると、相手は混乱して慌てて自転車から飛び降りる。これまでに何人に自転車から飛び降りさせたことか・・・。感覚の中に左側通行がしみこんでいるのか、体の反射のせいなのか、私はまず左側に人をよけようとする。
右側通行。このルールになれることは母国語を忘れるくらい難しいんじゃないかと思っていた。小さなころから体に染み付いている習慣だから。
ところが驚くべきことに、徐々にではあるが右側に慣れてきている様子。・・・というか、最初にとにかく左!という感覚が薄れてきた。対向自転車を驚かせることもようよう少なくなってきた。
が!
こんなことに慣れてしまって、日本で車を運転するとどうなるか。
車線がはっきりと分かれている広めの道路はいい。これは感覚だけでなく視覚でも確認できるから。ところが、車線が引かれていない狭い道路になると混乱する。
先日は駐車場を狭い道路に出て、さて進みましょうとしたところに数十メートル先のこれまた駐車場から1台の車が出てきた。
あれ、あれ、道が狭いのに。2台ぎりぎりかな。と、私が車を止めると、相手も車を止めた。
なぜ止まるのだ、おじさんよ。しかもそんなところに止まっては、私のほうも動けないではないか。
すると、おじさん。なんだか困った顔で、そして明らかに「苦笑」という言葉が似つかわしい笑い顔で私の運転する車の脇をゆっくりとすれ違っていった。
すれ違い終わってから気づく。
あ、私道路の右側に車止めてる。右側同士ですれ違おうとしたのだ。
これがあってから、車線の向きをすごく気をつけるようになった。感覚だけで運転しちゃいけないぞ。
ドイツで車の免許を申請しない理由のひとつに車線をあげていた。
だって、混乱するんだもん。危ないじゃん。
でもそろそろ車の免許が必要なときも出てくるようになってきた。どこまでも自転車でかっ飛ばせるわけでもない。私個人の友達が増えてくるにつけ、Wolleにいちいち送り迎えしてもらうのもなんだか面倒な話だ。
まぁ、最終的には感覚が、感覚が、なんて言ってないで気をつければいい、という話ではないかとも思う。
ところで余談だが・・・まぁ、このブログ自体余談以外のことは何も書かれていないけれど。
イギリス人と話をしていたとき。
Which side do you drive a car in Germany? ドイツは車線どっち側?
Right side. 右
How about in Japan? 日本は?
Left side. 左
Ah, its right left side in Japan too! ああ、日本も正しい左側なんだね。
よく私たちの中でどちらが正しいのか冗談の言い合いになる。
Left side is right side! 左側が正しいんだよ!
Noooo! Right side is right! Correct! 違うよ!右側が正しいんだよ!
これの何が面白いかと言うと、rightすなわち「右」とright leftすなわち「正しい左」。同じrightという言葉がここでは両方の意味で使われることになる。
すぐ上の会話を誤訳させると・・・。
「左側が右側なんだよ!」
「違うよ!右側が右側なんだよ!」
なんのこっちゃである。
いつも思うのは・・・。
どうして世界中で同じ基準じゃないんですか。
今から変えろとは言わないけど、どこの国も同じだったら混乱が少なくてすむのになぁ。
ドイツに来て間もないころ、これに慣れるのにずいぶんと時間がかかった。私が約半年過ごすタイも日本と同じ左側通行。そして私がタイで住んでいるのは車のない島。車に久しぶりになれるのだってちょい時間がかかるのにこれが反対側通行となると・・・。
道路を渡るときに「右見て、左見て、もう一回右見て」の癖がなおらずに、右見て左見て、もう一回右見て、それから最後に左を見て、なんてことを道路を渡るたびにしていると、このブログのどこかにも書いた記憶がある。
さて、ドイツでは自転車も厳密には右側通行を守らなければいけない。
自転車用の道路が車道についているところ歩道についているところ、場所によって違う。けれど、それが歩道についていたとしても、自転車は道路の右側の歩道を走らなくてはいけない。
まぁ、歩道なんだから、どこまで厳密に守らなければいけないのか、というのは個人によって見解が違ってくるはず。
ただ、たった数十メートルだから、と思って反対側を走っていたりすると、まぁまず対向車・・・自転車だけど・・・が来た場合にはにらまれる。そこにお年寄りの特におじいさんがいたりすると、怒鳴られる。ストレスの塊に目鼻がついたような人になるとののしられる。
ただ、一生懸命右側通行を守っていても、若者が逆走してくることはままある。
こうなると、厳守のような、どっちでもいいような・・・。
が、ここは、私は外国人。
私が左側の歩道を走っているのと、ドイツ人の若者が左側を走っているのではわけが違ってきてしまう。悲しいかな、外国人。「外国人のマナーが悪い」「外国人だからルールを知らない」と、常に「外国人だから・・・」と言うのが付きまとってくる。
ただでさえ自分の生まれ育った国よりも住みやすいとは決して言えない外国で、必要以上に自分の生活を複雑にする必要はない。
知っているルールは守りましょう。
ただし、一人でいるときは!
なぁに。隣にWolleがいるときは、彼が守らないルールは守らなくてもどうにかなる。車が来ない時間帯の信号で青信号を待つ必要もないし、ちょろっと左側の歩道だって走っちゃうし。
ただ。Wolleでも時々お年寄りには怒鳴られるらしい。・・・40も半ばの大の男が自転車のルールなんかで路上で怒鳴られるとは・・・。
たとえば、道路を渡るときは自転車は降りなくちゃいけない。ウィンカー代わりに腕でサインを出さなくちゃいけない。サークル状になっている交差点は車道を走らなくてはいけない・・・等々。右側通行だけじゃなくて、自転車にはなかなか驚くほどのルールがある。
ちなみに自転車同士が何かのタイミングですれ違わなくてはいけないとき、必ず相手の右側をすれ違う。これはほかのルールよりも厳密に守られている様子。これを無視して、相手の左側によけようとすると、相手は混乱して慌てて自転車から飛び降りる。これまでに何人に自転車から飛び降りさせたことか・・・。感覚の中に左側通行がしみこんでいるのか、体の反射のせいなのか、私はまず左側に人をよけようとする。
右側通行。このルールになれることは母国語を忘れるくらい難しいんじゃないかと思っていた。小さなころから体に染み付いている習慣だから。
ところが驚くべきことに、徐々にではあるが右側に慣れてきている様子。・・・というか、最初にとにかく左!という感覚が薄れてきた。対向自転車を驚かせることもようよう少なくなってきた。
が!
こんなことに慣れてしまって、日本で車を運転するとどうなるか。
車線がはっきりと分かれている広めの道路はいい。これは感覚だけでなく視覚でも確認できるから。ところが、車線が引かれていない狭い道路になると混乱する。
先日は駐車場を狭い道路に出て、さて進みましょうとしたところに数十メートル先のこれまた駐車場から1台の車が出てきた。
あれ、あれ、道が狭いのに。2台ぎりぎりかな。と、私が車を止めると、相手も車を止めた。
なぜ止まるのだ、おじさんよ。しかもそんなところに止まっては、私のほうも動けないではないか。
すると、おじさん。なんだか困った顔で、そして明らかに「苦笑」という言葉が似つかわしい笑い顔で私の運転する車の脇をゆっくりとすれ違っていった。
すれ違い終わってから気づく。
あ、私道路の右側に車止めてる。右側同士ですれ違おうとしたのだ。
これがあってから、車線の向きをすごく気をつけるようになった。感覚だけで運転しちゃいけないぞ。
ドイツで車の免許を申請しない理由のひとつに車線をあげていた。
だって、混乱するんだもん。危ないじゃん。
でもそろそろ車の免許が必要なときも出てくるようになってきた。どこまでも自転車でかっ飛ばせるわけでもない。私個人の友達が増えてくるにつけ、Wolleにいちいち送り迎えしてもらうのもなんだか面倒な話だ。
まぁ、最終的には感覚が、感覚が、なんて言ってないで気をつければいい、という話ではないかとも思う。
ところで余談だが・・・まぁ、このブログ自体余談以外のことは何も書かれていないけれど。
イギリス人と話をしていたとき。
Which side do you drive a car in Germany? ドイツは車線どっち側?
Right side. 右
How about in Japan? 日本は?
Left side. 左
Ah, its right left side in Japan too! ああ、日本も正しい左側なんだね。
よく私たちの中でどちらが正しいのか冗談の言い合いになる。
Left side is right side! 左側が正しいんだよ!
Noooo! Right side is right! Correct! 違うよ!右側が正しいんだよ!
これの何が面白いかと言うと、rightすなわち「右」とright leftすなわち「正しい左」。同じrightという言葉がここでは両方の意味で使われることになる。
すぐ上の会話を誤訳させると・・・。
「左側が右側なんだよ!」
「違うよ!右側が右側なんだよ!」
なんのこっちゃである。
いつも思うのは・・・。
どうして世界中で同じ基準じゃないんですか。
今から変えろとは言わないけど、どこの国も同じだったら混乱が少なくてすむのになぁ。
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