いとことおじ共有の本棚で見つけた。
「君たちに明日はない」著者は垣根涼介。
作者のこともまったく知らず・・・垣根さん申し訳ありません・・・この著書も聞いたことはなかった・・・しいて言えばタイトルに聞き覚えはあるかも。
で、結果から言うととても面白かった。軽いタッチの文章。登場人物の性格も深く設定されてる。それを一度に出さずに文章中にうまく小出しにしている。それでいて、読みやすく、おそらく若い人にも本を読みなれている人にも受け入れられるような文体。
内容がまた面白い。これはまさに年配の人に特に受けるであろうかと思われる「リストラ」。しかも主人公はリストラの首切りを請け負う会社の若手社員。
この設定だけでだけでもこの作家が構成上手なのが伺える。発想の問題だ。リストラされる主人公は結構いっぱいいる。でも、リストラの首切り専門の主人公なんてあんまり聞いたことない。・・・って言っても私最近そんなにたくさん本を読むわけじゃないからなんともいえないけど。
で、この本の続編「借金取りの王子」。一作目があまりに衝撃的に面白かったせいでつい二作目にも期待してしまったが、一作目のほうが格段に面白かった。
さらに、この作家がいくつかの賞を取っているところに期待して、ほかの作品も読んでみた。
「午前3時のルースター」「ヒートアイランド」など。
正直に言うと、ほかの作品は私の趣味からは外れた。作者の趣味や好みと私の趣味に差があるせいだと思う。
でもどれも、映像化をしたら面白い作品なんじゃないかと思わせる作品。・・・もしかしたらもう映像化されてるのかも・・・?
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