2013/05/19

小説「永遠の0(ゼロ)」 百田尚樹

久しぶりに、ずん、と読み応えのある本に会った。

お客さんがおいていってくれたもの。

作家名は聞いたことがなかった。
私 「ももだ・・・?」
お客さん 「いや、『ひゃくだ』って読むみたい・・・。Yaskoさん、本読む人?この本かなり読み応えあるよ。読む時間あるなら置いてく。」

と、いうことで、是非是非おいていって頂いた。



ピピ島にいる間、本が自由に読める時間はそれほどあるわけじゃない。
特に自分の時間を自分で管理していた今シーズン。ひねり出さないと、そんな時間はない。
それでも、この本を読み始めてから数日間、10分でもバンガローで時間が作れれば、ページを繰った。



タイトルの「0(ゼロ)」。
これだけ見ただけじゃ何なのかわからない。正直言って、これはタイトルで損をしているんじゃないかと思う。
この「0(ゼロ)」。
戦闘機のZero Fighterのゼロ。俗称「ゼロ戦」のゼロ。

私は、戦闘機や飛行機に特別に興味があるわけじゃない。
強いて言えば、飛行機や戦闘機のレック(水中に沈んでる船や飛行機など)にはちょっと興味がある、という程度。・・・・・要は飛行機自体に興味があるんじゃなくて、ダイビングの対象として興味があるだけ、というか・・・。

ざっと内容を言うならば、孫たちが、会ったことないおじいちゃんの戦争体験を探っていく、って言えるかな。
でも、この本に関しては、戦争体験なんていう簡単な言葉を使っていいのかな、っていう気がする。あまりにも壮絶で、息を呑むような場面もしばしば。そして何かがこみ上げてくるページも多々。


こんなに生と死を考えたのは久しぶり。
うちのおばあちゃんが生きてるうちに、私も戦争のころの話を聞いてみようかな、なんて気をちょっと起こしてしまった。


この百田さん、この作品が処女作らしい。
これだけこの作品が面白かったら、ほかのもきっと面白いに違いない。・・・ということで、日本にいる間に、ほかの作品も探してみます。
 

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