夏の間ドイツに住むようになってから、Wolleママや周りの人にちょこちょこ聞きながら、ドイツの家庭料理も作るようになってきている。
ドイツの料理といえばみんな、一番最初に想像するのがソーセージなんじゃないかと思う。
確かに。バーベキューの時には必ずソーセージが出てくるし、料理としてもザワークラウト(すっぱいキャベツの付け合せ)と一緒に出てくることもある。
ソーセージ以外で、ドイツ人たち自身も笑いながら冗談で言い合うほどよく登場するのが「ポテトサラダ」。
日本でつけ合わせなんかにも出てくるポテトサラダの原型はおそらくドイツのサラダだと思う。
このポテトサラダ・・・ドイツ語ではカトフェルン・サラダ。日本で言うならおみおつけや肉じゃがのように、各家庭あるいは料理をする人によって味が違う。
あれやこれや混ぜてあるものから、ジャガイモとベーコンのみ、というシンプルなものまで。
すべてのカトフェルン・サラダに共通していることを強いてあげるとすれば、ジャガイモが入っていること、酸味が少々効いていること・・・くらいだろうか。ジャガイモが入っていなければポテトサラダではないのだから、当たり前のことを言っているように聞こえると思うけれど、要するに、それくらい各家庭でまちまちだ、っていうこと。
Wolleがうちのママのよりおいしい、と賞賛するのはイスカという友だちのカトフェルン・サラダ。ごくごくシンプルなので、作り方も説明しておこう。
イスカのカトフェルンサラダ
材料:ジャガイモ
厚切りベーコン・・・多少脂が入っていた方がおいしい
酢
砂糖
①ジャガイモを皮をむかずに串が通るまでゆでる。
②厚切りのベーコンをさいころ状に切り、多目の油でかりかりになるまでいためる。
③茹で上がったジャガイモの皮をむき、5mmほどの輪切りにする。
④ベーコンを炒めた油ごと混ぜ、酢、砂糖を少々混ぜる。この酢と砂糖は好みによって調節。
たったのこれだけですごくおいしい。ジャガイモをゆですぎない方がこのポテトサラダには合うと思う。
私にとってはどのカトフェルン・サラダもおいしい。ケイパー、きゅうりのピクルス、ねぎなんかも入ってたり・・・。
日本のポテトサラダと決定的に違うところは、ジャガイモの形状を崩していないこと。混ぜる際に角が少し、位で、つぶす、というのは聞かない。
ところで、うちの父はポテトサラダが好物である。
ところが、私がドイツに通うようになり、今までとはちっと違ったポテトサラダを作るようになってから、以前のようにお皿に山盛り食べなくなった気がする。翌日まで残っていたりするし・・・。
私としてはドイツ風に少し変えてみて、おいしくしようとしていたんだけど・・・結果的に、父にとっては「好物のポテトサラダ」ではなくなってしまったのかもしれないなぁ、なんて最近気がついた。
と、いうことで、今日の夕食には「父のポテトサラダ」を作ります。
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