2012/08/17

くしゃみ

誰か近くにいる人がくしゃみをしたとする。
私たちってどう反応するだろう。

あまりにも日常のことなので、思い出そうとしてもよく思い出せない。しかも、これといった反応をしているとも思えない。
がんばって思い出すに、3回くらい立て続けにくしゃみをした人が近くにいたら「寒い?」とか「風邪じゃない?」とか話しかけているような気がする。
1回だったら・・・。
面白い音がしたら笑うくらいなことだろうか。

英語で生活しているとき、誰かがくしゃみをすると「Bless you」って周りの人が言ってくれる。
これはGod bless youの短縮された形らしい。
聞いたことがある話では、くしゃみがあまりいい意味を持たないので、くしゃみをしたひとに「大丈夫、神様の祝福があるよ」って言うような意味合いで言うらしい。

じゃぁ、ドイツでは。
「Gesundheit」って言う言葉が聞こえる。
教室でくしゃみをすると、教室のあちこちからGesundheit....Gesundheitって。
話をしている先生まで、一言。

先生にまで言われると、話を中断してしまったような気がして、ちょっと小さくなってしまう。
教室では文化を教えるのも先生の仕事のうちだろうから、そういうものだっていうことを伝えるのには悪いことではないんだろうと思うけど。

Gesundheitは「健康」っていう意味。
この言葉を一言かけるのは「あなたの健康を・・・。」というような意味合い。

でも、くしゃみって一概に調子が悪いから出るものでもない。単に鼻に何か入ったとか、そんな事だってくしゃみは出る。

Bless youは、私に神様がいないせいか「そんなものかな」くらいに思っていたけど、Gesundheit、健康を、っていうのはいまひとつ解せない気もする。
もしかしたら他に意味合いもあるのかもしれないけど「健康を・・」って言うんなら咳をした人に言ったほうがいいんじゃないかな、なんてちゃちゃを入れてみたくもなる。

まぁ、文化というのはまちまちで、しかも歴史の長いものだから、もしかしたら健康に関して違う意味のことを言っているのかもしれない。

日本でくしゃみってどんな風に受け取られてるんだろう。
ちなみに「くしゃみ」の古い言い方は「くっさめ」。もっと前は「くそはめ」だったらしい。要は「くそ食らえ」という言葉なんだけど、どうして?
もしかしたらヨーロッパですくい上げているくしゃみの意味とは反対の要素を取り上げているのかもしれない。

文化、歴史は深いですな。

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