夕方、サンセット後、空がなんとも言えない涼しい色に変わるころ。
この時間帯が私がピピ島で一番好きな時間。
この時間帯が私がピピ島で一番好きな時間。
この時間に私は仲良しのPhilとピアの目の前にあるバーに出かける。
一日の終わりころに・・・仕事しないで・・・海から吹く風とビールを楽しむ。
私たちはこれを「Safety Stop」と呼んでいる。
Safety Stop、日本語で「安全停止」というダイビングの用語。私たちがダイビングに行ったとき、ダイブの最後、浮上の直前に5メートルで3分間、体内の窒素を抜く作業・・・といっても、5メートルで止まって呼吸しているだけなんだけど・・・をする。これが安全停止。
さて、私たちのSafety Stopでは、とにかくいろんなことを話す。
店のこと、ダイビングのこと、プライベートなこと、愚痴、ハッピーな話、昔話、とにかく何でもかんでも。自分でも「よくまぁ、毎日二人でこんなに話すことがあるもんだ」と思うくらい。
特に私のSafety Stop buddyのPhilは、マネージャーという立場上、誰にでも愚痴が言えるわけじゃない。ガールフレンドはダイビングをする人ではないので、仕事やダイビングの話が通じないせいもあるのかもしれない。ちなみに私の彼もダイビング業界で働いてない。
数日前、ダイビング業界内のカップルのほうがいいか、そうじゃないか、っていう話になった。
結論は出なかったけど、こんな話。
私がこの仕事を始めたころにも思ったことがあるけど、一緒に働いているダイバーたちはみんなとても仲がいい。
そりゃ、たまには「あいつ気があわないな」って思う人もいるけど、そんなことはまれなこと。
みんながプロフェッショナルで、お互いの仕事の仕方をすごく尊重する。よほどのことがない限りお互いの器材を勝手に触ったりしないことからも、どれくらい敬意を払っているかが伺われる。
朝から一緒にボートで出かけて、午後は店に一緒にいて、夜は一緒にご飯を食べて飲みに行く。
仕事とは言っても、私たちの仕事は人を楽しませるのも仕事のうちだから、自分たちも同時に楽しまないとうまくいかない。そんな仕事場だから、要は同じ店のスタッフとは毎日楽しい時間をすごしていることになる。
仕事とは言っても、私たちの仕事は人を楽しませるのも仕事のうちだから、自分たちも同時に楽しまないとうまくいかない。そんな仕事場だから、要は同じ店のスタッフとは毎日楽しい時間をすごしていることになる。
そりゃ、当然仲よくもなる。
仕事上全員がリーダーシップを持っていて、個性も強い人が多いように思う。さらにこの仕事は、まれだとは言え、時に命がかかることもある。
馬鹿なことを言ってはしゃいだり、転げまわったりしていても、何か起こったときにはすごいチーム力を発揮する。
まぁ、どんな業界でも特殊なことはあると思う。
そして、その特殊さはその業界内にいないとなかなか理解できない。
そして、その特殊さはその業界内にいないとなかなか理解できない。
ここでさっきのはなしだ。
彼女や彼がダイビング業界内の人の方がいいのか、悪いのか、きっと結論は出ないけど、ひとつだけPhilと二人で一致した意見。
業界外の彼や彼女にやきもちを焼かれるとどうにも対処のしようがないよね。、って。
一緒に働いているというだけの人たちが、どうしてそんなにいつもくっついているのか、どうしても理解してもらえない。
どうして話をするのにそんなにくっついてなくちゃいけないの?っていわれたら・・・。
mmmm・・・どうしてでしょう、くらいだ。
ラッキーなことに私の彼はのんびりした人なので、今までこれが問題になったことはない。彼は彼なりに、自分がどれくらい「ダイバー」というへんてこな集団を理解していないのかわかっているようにも見える。
そしてこれは私にとってとてもありがたいこと。
私個人としては、ダイバーじゃない人が彼のほうがいいなぁ。
仕事の愚痴を言ったとしても理解してもらえないければ、愚痴を言わなくなる。ダイビングのことを考えないでいたい時には、考えなくてすむ。
何か話しても理解してもらえなくて、面白くない時もあるけど・・・。
これまた私個人の思いだけど、この仕事をしていてよかった。言語の問題もあって最初は大変だったけど、今では世界中に親友がいる。そして、そのどの友達もとても信頼している。家族以外にこんなにたくさん大切な人がいるっていうだけで大満足。
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