12月26日。
今年も12月26日がやってきた。津波がこの島を襲ってから6年が経つ。
毎年恒例になっているTsunamiセレモニーに今年も参加。
このブログのために写真を撮ろうかな、なんて前日までは考えていたんだけど、やっぱり当日その場所に行くと、とてもじゃないけどそんなことはできなかった。
今年はなぜか去年までよりも少し大きなセレモニー。テレビカメラも何台も入ってるし、政府の上のほうの人も来ている様子。
実はもうピピ島以外のところで毎年津波のセレモニーは行われていないらしい。この島は特に被害がひどかったこともあってしっかり行われてる。
毎年のことながら、何か口にしようとすると、その前に涙が出てきそうで、一緒に参加したモスキートダイビングのオーナーのOiと黙って並んで立っていた。
タイ語の演説は私には何を言っているのかわからないけど、黙祷ならできる。
Oiと一緒に津波で亡くなった元モスキートのオーナー兼Oiのご主人と二人のお嬢さんが写っている写真をバンヤンツリーの前に用意された祭壇に飾る。
Tinnaが生きていたらもう18歳なんだよ、ってつぶやくOiの隣で、私はまたしても、どんな言葉をかければいいのかわからなかった。
あの日から6年経つ今、何もかもが変わってしまったとも言えるし、何も変わってないとも言える。年を重ねるっていうのはこういうことなのかな、なんて思う。
この日、私がダイビングに行かないのはもう毎年のこと。そして、ほかにも、家族やスタッフをなくしたレストランは店を開けない。
私がよく顔を出す3件のレストランはどれも休み。気がつくと、閉店してるOiの店の前にその3件のレストランから友達が集まっていた。特別にあの日のことを話すわけでもない、感傷的になっているでもない、至極落ち着いた楽しいパーティになった。
誰かが言った。「今日はなんだか楽しいね。」
するとほかの誰かが言った。
「だってここにいるみんなが6年前の今日のことを知ってるからね。本当に今日は素敵な日だよ。」
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