2010/12/07

マングローブ

ピピ島のトンサイ村周辺が今のように大きなエリアに広がってないころ、村から少し北に歩いたところにマングローブのエリアがあった。
今そのエリアはマングローブが伐採され、下水処理場とリゾートになっている。
もともと島の中でも低地のエリアで、水がそのあたりに溜まりやすかったことからマングローブが生い茂ったのではないかと思っている。
もちろん今でもその周辺が低地であることは変わりなく、大潮の満潮の時にはよくビーチから波と一緒に海水がとおりまで入ってきて、足をぬらして歩くことになる。

そのエリアから、海に流れ込む小さな流れがある。
以前は流れではなくて湿地に近かったのかもしれないけど。
その小さな流れ。最近では下水やごみでかなり汚い。

ところが今シーズン、気がつくと新しくマングローブが生え始めていた。

この写真だと新しく生えてきた部分よりも、汚い水の部分が目立ってしまっているけれど、確かに成長している。

こんな風に、一度伐採されたりダメージを受けた自然も、また時間がたてば復活してくる。自然の力の大きさだ。
マングローブはその周辺の水がにごって見え汚く見える。ビーチの白い砂と違い、水底は泥だ。
一見そんな風に見えるマングローブ。実は稚魚の宝庫。海では見られない魚なんかもたくさんいる。島の土地を広げるためにそんなマングローブの森を伐採してしまったことは、実は現在、あるいは将来に大きなダメージだ。
本当に小さなことだけど、そんなマングローブが環境に負けずに再度成長し始めてるのがすごくうれしい。

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