このシーズンに気がついたこと。
ずいぶん前の話になるけれど、アニメーション映画で「Finding Nimo」という映画があった。子供から大人まで楽しめるアニメーションで人気を博した。
主人公はカクレクマノミの親子。子供のNimoがダイバーに連れ去られたのを、パパが探しに行くというストーリー。
いまでも、体験ダイバーや初めてダイビングする人たちはこのカクレクマノミを「ニモ」って呼ぶくらい。
ところがこの映画の後、カクレクマノミのかわいさのあまり、自分の部屋の水槽に飼いたいと思う人が急増したらしい。
そして何が起こったかというと、カクレクマノミの乱獲・・・。
映画が喚起しているメッセージに「自然から生き物をむやみに持ち帰っちゃいけない」っていうのが含まれてはいなかっただろうか。
実際にはまったく逆の効果を生んだ。
それまでピピ島の海ではこれでもか、っていうくらい、そこら中にカクレクマノミを見ることができた。それが映画の後数年間、探さないと見られないもののひとつになってしまった。
それが!
今年急増。
やっと「カクレクマノミを水槽で飼う」人気が下がったんだろうか。
元々カクレクマノミが生息しやすい環境だからたくさんいたわけだ。だから、捕獲さえしなければ前のようにどこでもカクレクマノミが見られるようになるはず。
この発見。私にとってはすごくうれしいもの。
上の写真は近日のもの。自然の中にいるときは彼らはとても八色のいいオレンジ色をしている。でも、水槽に飼うようになるとこのオレンジ色はどんどん色が薄れていく。
魚にとって大海から水槽に移されることがどれくらいストレスになるのかわかる。
もっともっと増えて、映画の前くらいの数に戻るといいな。
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