2013/04/18

ソンクラン 2013

4月13日、タイでは水掛祭りがある。
もともとはタイ北部のチェンマイから始まった豊穣祭。今ではタイ全国で祝う。

プーケットやほかの地域では1週間も続くこのお祭り。ピピ島では1日だけ。
なぜかって・・?この島、小さくて水がそんなにたくさんないから。

このお祭り、とにかく1日中人に水を掛けまくる、という始めて聞いたら驚くようなお祭り。
古い習慣では、銀のボウルに水と花びらを入れ、相手のほっぺと頭にぬらした手でしずくをたらすごく優しいもの。

が、今ではこんな状態。


 
 
ダイブショップですら、閉めている店もある。もちろんバーや一般の店も大抵はしまってる。
 
うちの店は・・・。上の写真の通り・・・。
ダイビングボートが朝出る。ボートに乗っているスタッフ以外は全員朝のシフト。
大きなバケツに大量の水を用意して、ビールを冷やして、Tシャツからラッシュガード(水に入る時用の薄手のシャツ)に着替えて、水鉄砲を用意して、カメラをハウジング(水中でカメラを使うためのケース)に入れて・・・。
 
通りに人が歩き始めたら、まるで攻撃するように水をかけまくる。
 
この日は、水を掛けられても怒ってはいけない、というのが絶対ルール。
水を掛けることがお祝いだから。
祝われているのに怒る、っていうのは確かになし、だ。
 
さて、この水がちょっと曲者。
ただの水なら「きゃ~。」位で済む。
でも、中には氷水や、パルカムパウダーを混ぜた水、ペンキを混ぜた水、など、とんでもないものが入ってることがある。
ちなみにうちの店はピンクとブルーのペンキ入りの水・・・でした。

タルカムパウダーを混ぜた水をほっぺになすりつける、っていうのもある。
勢いで、もちろんペンキも顔に塗られる・・・。これは肌についた場合、水で落ちるからいいんだけど、服についたのはもう落ちない。
 
昼過ぎにボートが戻ったら、即、店を閉める。
もちろん朝のシフトに入っていたスタッフはすでに「超」を超えるほどのご機嫌状態で。
そのままの勢いで、今年は特別リクエストであけてもらったレゲェバーへ。
 
 
大騒ぎとアルコールが混じって、みんな子供のようになってしまう。
私は寒がりだから、ダイビングに行くときのような格好をしてるけど、大抵はみんな水着か濡れたシャツを着てる。
 
 
ちなみにこのお祭り、私たちにとっては前夜から始まっている。
翌日ダイビングに行かないこと、朝から全員でシフトだっていうこと、そのシフトもお祭りだということで、前日すでに水を掛け合っていた。
 
ただでさえ、普段から水やらビールやら頭から掛け合うことの多い私たち。
それが公に許されるとなったら、確かにすごく楽しい。
 


 
一応前夜はみんなTシャツ着てますね。びしょびしょだけど。
 
 
さて、ソンクラン当日。
あいているバーをいくつかはしごして、なんと健康的なことに夜8時ごろにはみんなうちに帰ってしまう。
朝から大騒ぎしながら飲んで、はしゃいで、走り回って・・・8時まで持てば上等です・・・。
 
今年のソンクラン。
ショップの顔ぶれのせいもあって普段よりも楽しかった。というか、この日に働いていないのは、私、数年ぶりかも。
自分がダイビングから帰ってきて、みんながこんな状態だったら、すねたくなる。
 
ほかの地域ではこれが1週間も続くのかと思うと「ピピ島にいてよかった」などと思ってしまう。
 
1年に1日、こんな日があってもいいよね。
 
 
 
 
 





0 件のコメント: