今年、例年の冬とは違っていくつかの国を回って歩いている。
が、近くを通るというのに、これまで10年ほど冬にいつもいたピピ島に寄らないのはなんだかおかしな気分だ、というので、インドはアンダマン諸島からインドネシアのバリに移動する間にピピ島に寄った。もちろん友達に会いに行くというのが一番の理由なんだけれど。
私たちが行くことをいちいち通知しなかった友達は、私たちが今まで通り半年近く島にいるものだと思っているようで「帰ってきたの~~!」という言葉なしに「よっ。」くらいな挨拶の人もいる。近所の人に会ったようなもんである。
この島で仕事なしというのは、私にとってなかなか妙な気分。店のシフトや明日の予定、お客さんの相手、何もなし。最初の二日くらいは、何にもしなくていいなんて最高じゃん、なんて思っていたけれど、だんだんすることがなくて飽きてくる。なまじ島のことはよく知っているだけに、改めていくところもそれほど思い当たらない。大体友達は昼間みんな働いている。
去年までフリーランスをしていた店のマネージャーをしている仲のいいFloに聞いてみる。
インストラクター足りてるの。足りないんじゃない。ファンダイバー連れてくよ。DMT(ダイブマスターのトレーニングを受けている人)よりいいガイドするよ。余ってるならインド人DSD(体験ダイビング)でも行くよ。ねぇ、ねぇ、Flo、明日ボート乗っていい?器材持ってないけど。タンク2本乗せといてよ。お昼いらないから。ね。ね。
ねぇねぇとせがんでみると、フォトグラファーとしてなら毎日でもいいというオファー。
何?カメラ持たせてくれるの?それ、元々私の仕事じゃん。
この店では、普段DMT(上述)がカメラを持ってお客さんのグループを追いかける。去年までは手の足りない時に私が出ていた。そしてできるだけたくさんのお客さんの写真を撮り、それを後から見てもらって買ってもらう。フォーカスするのは、ダイビングが初めてという体験ダイバーから家族連れ、友達同士でダイビングするグループと、いくつもある。私がビデオグラファーとして働いていた時と同じことを普通のカメラでする。 この店ではカメラマンがいつも同じスタッフではなく、いわば修行中の半スタッフ達が水中写真のことを何も知らずに撮ることが多いので、私から見るといつも写真がいまいち。
今年は店にDMTが少なく、写真まで手が回らないし、いくら説明しても「フォトグラファーの仕事」を理解しないで、売れないような写真ばかり撮ってくるという。
しょうがないなぁ、いいよ。行ってあげるよ。毎日写真売ってあげるよ。
なんてなことで、ぶらぶらしていてもしょうがない昼間、好きな時にダイビングに行っていいことになった。
持つべきものは、決定権を持つ友達ですな。
さて、久しぶりにピピ島でダイビング。今年の冬はいくつか新しいところで潜って、毎回楽しい思いをしている。それなりにどこも透明度がよかったし、自分の水中の故郷のようなところに戻ってみたらどう感じるんだろう。
ちょっといつもと違う気分で海に入る。
やっぱり。「帰ってきた~」という気分。
砂地でコンパスなしでも、どの角度に進んでいけばどの岩がどのあたりにあるのか把握できるくらいのダイブサイトが私は好きだ。少なくともすでに数百本はそのダイブサイトを潜っているようなサイトだ。どこにどんな岩があって、穴があって、陰があって・・・、そこに大体何がいるか把握している。お客さんがどこを泳いでいても、写真を撮るために自分のいるべき位置も知っている。
店では去年まで結構大きないいカメラを使っていた。ただ、使い方を知らない上に複数のDMTが使っているものだから、すぐに水漏れしたり、なぜか壊れたりする。
そして今年はなんとOlympusのTaugh。このカメラは、カメラ自体にすでに防水機能がついている。それでも、カメラ本体だけでは10mくらいまでしか行けないところを水中用のハウジングに入れて使っている。万が一水中で水漏れしてもカメラ本体に防水機能がついているのでカメラ自体が壊れることがない。
その代わり、カメラ自体の性能は私にとっては今一つ。Olyympus独特で青が異常に濃く出てしまう。色彩調整も間に合わない。ちなみに、このブログに使っている写真は私のカメラで撮ったものなのでOlympusの青は出てない。
こんな風に、カメとツーショットを撮ると、お客さんはたいてい買ってくれる。しかし、それにはお客さんがカメに遭遇した時に一緒にいなければならない。しかも、お客さんにあらかじめいい写真にするためのポジションなどを説明しておかないといけない。
久しぶりのホームはやっぱり楽しかった。
透明度がどうとか、知らない魚や動物を見たりとかどうでもいいような気になる。
しかも何か所か潜ったところと比べてもピピ島の海は悪くない。昔と比べるとリーフも崩れてしまっているし、サンゴもびっくりくらい少なくなったけど、まだまだいけるぞ、ピピ島。
しかも、珍しくWolleが潜ると言い出した。バリでマンタと泳ぎたいって言ってたから、その練習かな。たまには二人で潜るのも楽しいけど、お客さんを連れている以上に一緒に泳いでてスキルも泳ぎ方も気になる。職業病かな。
これからは潜る頻度が減るピピ島。いつまでもいい海のままでいてほしい。
13年くらいはピピ島に住んでるタイマイのライティにもずっといてほしい。
今度ピピの海に入るのはいつかな。
が、近くを通るというのに、これまで10年ほど冬にいつもいたピピ島に寄らないのはなんだかおかしな気分だ、というので、インドはアンダマン諸島からインドネシアのバリに移動する間にピピ島に寄った。もちろん友達に会いに行くというのが一番の理由なんだけれど。
私たちが行くことをいちいち通知しなかった友達は、私たちが今まで通り半年近く島にいるものだと思っているようで「帰ってきたの~~!」という言葉なしに「よっ。」くらいな挨拶の人もいる。近所の人に会ったようなもんである。
この島で仕事なしというのは、私にとってなかなか妙な気分。店のシフトや明日の予定、お客さんの相手、何もなし。最初の二日くらいは、何にもしなくていいなんて最高じゃん、なんて思っていたけれど、だんだんすることがなくて飽きてくる。なまじ島のことはよく知っているだけに、改めていくところもそれほど思い当たらない。大体友達は昼間みんな働いている。
去年までフリーランスをしていた店のマネージャーをしている仲のいいFloに聞いてみる。
インストラクター足りてるの。足りないんじゃない。ファンダイバー連れてくよ。DMT(ダイブマスターのトレーニングを受けている人)よりいいガイドするよ。余ってるならインド人DSD(体験ダイビング)でも行くよ。ねぇ、ねぇ、Flo、明日ボート乗っていい?器材持ってないけど。タンク2本乗せといてよ。お昼いらないから。ね。ね。
ねぇねぇとせがんでみると、フォトグラファーとしてなら毎日でもいいというオファー。
何?カメラ持たせてくれるの?それ、元々私の仕事じゃん。
この店では、普段DMT(上述)がカメラを持ってお客さんのグループを追いかける。去年までは手の足りない時に私が出ていた。そしてできるだけたくさんのお客さんの写真を撮り、それを後から見てもらって買ってもらう。フォーカスするのは、ダイビングが初めてという体験ダイバーから家族連れ、友達同士でダイビングするグループと、いくつもある。私がビデオグラファーとして働いていた時と同じことを普通のカメラでする。 この店ではカメラマンがいつも同じスタッフではなく、いわば修行中の半スタッフ達が水中写真のことを何も知らずに撮ることが多いので、私から見るといつも写真がいまいち。
今年は店にDMTが少なく、写真まで手が回らないし、いくら説明しても「フォトグラファーの仕事」を理解しないで、売れないような写真ばかり撮ってくるという。
しょうがないなぁ、いいよ。行ってあげるよ。毎日写真売ってあげるよ。
なんてなことで、ぶらぶらしていてもしょうがない昼間、好きな時にダイビングに行っていいことになった。
持つべきものは、決定権を持つ友達ですな。
さて、久しぶりにピピ島でダイビング。今年の冬はいくつか新しいところで潜って、毎回楽しい思いをしている。それなりにどこも透明度がよかったし、自分の水中の故郷のようなところに戻ってみたらどう感じるんだろう。
ちょっといつもと違う気分で海に入る。
やっぱり。「帰ってきた~」という気分。
砂地でコンパスなしでも、どの角度に進んでいけばどの岩がどのあたりにあるのか把握できるくらいのダイブサイトが私は好きだ。少なくともすでに数百本はそのダイブサイトを潜っているようなサイトだ。どこにどんな岩があって、穴があって、陰があって・・・、そこに大体何がいるか把握している。お客さんがどこを泳いでいても、写真を撮るために自分のいるべき位置も知っている。
店では去年まで結構大きないいカメラを使っていた。ただ、使い方を知らない上に複数のDMTが使っているものだから、すぐに水漏れしたり、なぜか壊れたりする。
そして今年はなんとOlympusのTaugh。このカメラは、カメラ自体にすでに防水機能がついている。それでも、カメラ本体だけでは10mくらいまでしか行けないところを水中用のハウジングに入れて使っている。万が一水中で水漏れしてもカメラ本体に防水機能がついているのでカメラ自体が壊れることがない。
その代わり、カメラ自体の性能は私にとっては今一つ。Olyympus独特で青が異常に濃く出てしまう。色彩調整も間に合わない。ちなみに、このブログに使っている写真は私のカメラで撮ったものなのでOlympusの青は出てない。
こんな風に、カメとツーショットを撮ると、お客さんはたいてい買ってくれる。しかし、それにはお客さんがカメに遭遇した時に一緒にいなければならない。しかも、お客さんにあらかじめいい写真にするためのポジションなどを説明しておかないといけない。
久しぶりのホームはやっぱり楽しかった。
透明度がどうとか、知らない魚や動物を見たりとかどうでもいいような気になる。
しかも何か所か潜ったところと比べてもピピ島の海は悪くない。昔と比べるとリーフも崩れてしまっているし、サンゴもびっくりくらい少なくなったけど、まだまだいけるぞ、ピピ島。
しかも、珍しくWolleが潜ると言い出した。バリでマンタと泳ぎたいって言ってたから、その練習かな。たまには二人で潜るのも楽しいけど、お客さんを連れている以上に一緒に泳いでてスキルも泳ぎ方も気になる。職業病かな。
これからは潜る頻度が減るピピ島。いつまでもいい海のままでいてほしい。
13年くらいはピピ島に住んでるタイマイのライティにもずっといてほしい。
今度ピピの海に入るのはいつかな。
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