タイから移動してきた私たちにとって、Siem Reapの空気はとても乾いて感じる。
もちろんそれは今がここの乾期のせいなのだけど、初めて来た私にとっては、まるでここはいつも乾いているかのよう。
町を走るバイクもトゥクトゥクも砂埃を巻き上げている。
湿度が少ないせいで、暑さをそれほど感じないうちにしっかりと汗をかく。
私たちはバイクの後ろに乗って移動しながら、気に入るゲストハウスを探す。旅行者が入ってからまだそれほど時間のたっていない町のせいか、どのゲストハウスも似たり寄ったりで、まさにゲストハウスの典型のようなところが多い。
「もう少し緑がほしいんだけど」
「もう少し小さい規模のところは?」
そんなリクエストもなかなか難しいらしく、「緑のある静かな小さなバンガローなんてない。このスタイルのほかはとても高いリゾートだよ。」なんて言われながらも、3件目で小さめの、静か目のゲストハウスに行き着く。
そんな道なりも、タイに慣れている私たちには、とてもゆったりとした雰囲気。車も、バイクも意味もなくか飛ばしていることもない。ゆっくりとみんなで合わせて時間が動いているように感じる。
昨日は、飛行機の時間あわせで、クアラルンプールの空港に一晩分くらいいた。そのせいもあって、時差ぼけがあるはずもないのにぼんやりしてる。
しっかり遺跡を見始めるのは明日から。
今日はこのあたりでゆっくりしよう。
軽い睡眠をとった後、町に出てみる。
とまっているのはオールドマーケット周辺。歩いて数分でレストランやパブのあるとおりに出られる。
想像していた以上に心地のいいとおりがいくつもあって、ちょっと驚き。
マーケットと名のつくところに行ってみる。一般的なアジアのガチャガチャした食べ物のマーケットを想像していた私たちはちょっと驚く。オールドマーケットの半分は食べ物じゃなくてお土産やさん。Tシャツや細々したお土産が並んでいる。でもちょっと、どれもタイで見かけるものと似ている
オールドマーケットの近くの小さなとおりに入ってみる。なんだか素敵なカフェやらバーやらが並んでる。そういえばバイクタクシーのお兄さんがパブストリートもある、なんて言ってた。きっとここだ。
店ごとに違うすわり心地のよさそうな椅子、ソファ。そして、テーブルにはそれぞれテーブルクロスとお皿が並ぶ。
うぅぅぅーーーん。
こういうのはピピに確実に欠落している。こんな雰囲気の場所がピピにもあればいいのに。
なんて、思わず自分たちの住む島を思い出してしまう。
レストランはクメール料理からイタリアン、バーガーショップ、果てにはメキシカン料理までそろっている。
。
この通りには夜も足を運んでみた。
うるさすぎる音楽はかかっていない。年齢層は・・・私たちがちょうど真ん中くらいかな。若い人たちも見かけるけど、壮年のカップルなんかもたくさんいる。
ってことは、確実に快適な場所があるってことだ。
私の持っていたカンボジアのイメージは、10年以上前のもの。まだ、タイとの陸路の国境が開いていないころ私は東南アジアをうろうろしてた。
地雷にあたるといけないから、ちゃんとした道以外のところに足を踏み入れないほうがいいよ、そんな情報だ。
そんなこと、今この街を見ると嘘のようだ。同じ国だとはとても思えない。
空港からオールドマーケット周辺といわれる繁華街までにも、「ラクジュアリー」という言葉がつくようなリゾートがいくつもあった。中には世界的にも、アジア全体でも有名な名前も見かける。
通りで見かける日本人は若い子達のグループが多いけど、きっとリゾートには年配の日本人もたくさんいるんだろう。
町全体がしっかりコントロールされているようにみえる。政府もこの世界遺産のある観光地に力を注いでるんだろうと思う。
遺跡だけを目的にここにきたけど、ほかの部分も楽しめそう。
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