2011/06/27

Sachsen Anhalt Tag 2011 ~ザクセンアンハルト・デー~

6月23日が、私が今いるドイツのザクセンアンハルト州の日。
このあたりの週末、毎年、ザクセンアンハルト州のどこかの町でお祭りが開かれることになっているらしい。ここ数年この州にいるのにそれを知らなかったのは、私の住むStendalの町から遠いところでそのお祭りが開かれていたから、らしい。
今年はStendalから電車で半時間くらいのところで開かれた。
町の新聞にも載っていたのを見つけて週末に出かけることに。

1年ぶりに乗る電車でGardelegenという町へ。小さな町で今まで名前を聞いたことはなかった。この町にこんなに人が集まり、電車から降りるのは珍しいらしい。

Wolleの仕事仲間がこの町、あるいはこのお祭りに少し詳しいらしく、ガイド役を買って出てくれた。
さて、まず手始めに、フルーツのリカーを一杯ずつ。
手前のボトルはラズベリー、向こう側のは昔バイキングの人たちが常飲していたという蜂蜜のリカー。
この手のリカーは飲みやすい代わりに、すぐに間わあってくるから少し気をつけないといけない。


こんな感じの、雰囲気のある屋台・・・これを屋台と呼ぶならば・・・がずらっと並んでる。
通りはほとんど歩行者天国状態。車のほうがハザードランプを出してゆっくりすすんでくる。

こんなステージもそこかしこに。それぞれいくつものバンドが常にライブをしている。
こんなおいしそうなものまで~。
もちろんビールを買うところも、探さずに住むほど並んでる。



リカーに各種フルーツを入れてある。味がどうとか言うよりも、とにかく見た目がきれい。もちろんこんな大きなガラスのビンに入れてあるからなんだけど、雰囲気は抜群。
こういうのって日本の屋台にはないよね。甘いグミがなが~くなってるだけで、食べてもちっともおいしくないんだけど、お祭り気分で見るのはいいかも。
中に何が入っているのかわかんないけど、これはちょっとだけおいしそう。
私の右にいるのがこの日、この町をガイドしてくれたお友達。私が手に持っているのはさくらんぼからできたビール。普通のビールよりもずっとフルーティで、ビールが好きじゃない女性にはウケルかも。
普段ビンで売ってるさくらんぼのビールは甘すぎて一口でいやになるけど、この日、ドラフト(生)で飲んださくらんぼのビールは、軽く1杯いけました。
小さなビンのショットを打って歩いているお姉さんたち。日本でも時々いる、バドガールみたいな感じかな。もちろん一人1本ずつ
その場で開ける。
ポープ・・・って日本語でなんていうんだっけ・・・の格好をしたおじさんがいた。
誤記原簿Wolleは早速仲良しに・・・・。

こんなライブステージがそこかしこにある。どこも大音量。
通りにあったドイツ軍の車に登る・・・。いいのかな、こんなことして。





移動遊園地までできていた。週末3日間のために町中がにぎわっていた。



なんていう、お祭り。
内容は、概して言ってしまえば日本とそれほど変わらないものだけど、雰囲気がすごく違ってる。
でも、ちょっぴり、たこ焼きなんかあるといいなぁ、なんて思ったりして・・・。

2011/06/23

通学路

久しぶりに使ったこの言葉「通学路」。しかも、私の。

今の学校には自転車で通ってる。
ゆるゆるこいで10分位。朝ぼんやりしているところに体を動かすにはちょうどいい。

8時近くとは言え、日によって朝はまだちょっと寒い。
電車とは違うから、毎日同じ人に会ったりすることもないんだけど、なんとなくその10分が楽しい。

いき違う人は気分のいい人が多い。
ちょっとだけ、私のために道を開けてくれる。
道路を横断したくて止まっている私に、車を止めてくれる。
そんなことが毎日起こる。


ところで自転車の乗り方。
この国は右側に車が走ってる。だから、自転車も道路の右側を走らなければいけないんだそうだ。しかも、歩道の一部に、たいていはちゃんと自転車の走る部分がある。

以前、左側を走っていて、あるいは歩行者用の場所を走っていて、おじいさんに怒鳴られたことが2回ほどある・・・。
そのときには、何をいわれているのかさっぱりわからなかったので、ただ沢山の疑問符が頭に浮かんだだけだったけど、今になって思えば「そういうことね」だ。

ただ、日本でも同じようなものだと思うけど、そういう小さなルールって、全員が全員きちっと守っているわけじゃない。
左側を走っていてもそれほど文句を言われるわけでもない。
ただ、私としては、やっぱり誰かに怒鳴られるのは気分よくないので、しかもまともにいいわけが出来るほどの語学力もないので、そこそこにルールは守ることにしてる。

ただ、ルールを守っているとどうしても「この道自転車で走れないジャン!!」っていうところが出てくる。
みんなどうしてるのかなぁ、なんてきょろきょろしてると。
結構適当に、メチャクチャな道路の渡り方や走り方をしてる。

mmmm・・・知らないおじさんに怒鳴られるのは、私がいかにも何も知らなそうに見えるから・・・?もちろん外国人に対しての偏見・・・差別とは違います・・・は、年をとっている人ほど持っているように見える。
まぁ、仕方ないよね、私、外人だもん。


もう一つ。自転車通学をするようになって気になること。
これは歩いていても気になるんだけど。

道がアスファルトのところはいい。時々でこぼこしていても、それなりに平らだから。
ドイツの町並みをあるいは町の風景を壊さないようにとの事で、昔ながらの石畳の道が沢山ある。
この石畳。
確かに景観はアスファルトよりもずっといい。雰囲気もあるし、町の古さが、いい意味で引き立つ。
ただ、快適さを求めたものではないので、そこを通っている間中ガタガタと激しい振動が体に伝わる。かごの中に入れてあるチェーンと鍵なんて踊りまくってる。下手なものを入れておくとかごから飛び出すほど。
もちろんおしりだって痛くなる。

かかとのある靴で歩こうものなら、数歩に一度はかかとが引っかかる。

ずっと昔は馬車でこの振動を常に感じたりしたのかと思うと、アスファルトのすばらしさが認識できる。

昔のまま作り直していないわけではないので、どうしてもう少し全体を平らにできないものかと思うけれど、そこは国柄というか、日本とは違うというか・・・。

外国に住むって、こういうものなのかもね、って感じる「石畳」でした。短い旅行なら雰囲気を楽しむにはすごくいいんだけどねぇ。

2011/06/19

Bida Nok ショートムービー

手持ちの映像で短いクリップを作ってみた。
最近この手の短いクリップを作ることが増えた。手持ちの絵ばかり使ってるわけには行かないから、来シーズンはしっかり映像を撮りに行かないといけないなぁ、なんて。

2011/06/17

小説「犯罪小説家」

日本から出てくるときに、数冊小説を買ってきた。
そのうちの一冊「犯罪小説家」。作者は雫井脩介。

先日日本にいるうちに読んだ同作者の「犯人に告ぐ(上・下)」が比較的読み応えがあったので、同じ作者の本を買ってみた。
帯には「新しいお気に入り作家を探す」とか、なんとか書いてあった。なるほど、それはいい考えだ、と思い、そのまま買ってみた。

一言で言ってしまうと、ちょっと構成が浅いんじゃないかと思う。ただし、大まかな筋から逸れた、詳細の設定はかなり細かく作ってある。あるいは、その部分を主題にすれば、もっと話が面白くなったんじゃないかとも思う。
ただ、人物設定が、最初のころと後のほうでちぐはぐな感触を受けた。この手の作品で、隠したい真実を知っている人間が「私」にはなり得ないので、前半部分の表現ミスなのかな。
こういう犯罪ミステリー系の作品は、真実の部分をどれくらいうまく書くか、というのがすごく大事になってくると思うけど、その部分もきも~ち足りなかった。

最近、日本の小説で新しいものは日本にいるときにしか手にすることがない。
数人の気に入っている作家の本が日本にいるときに気がつけば読む、程度。しかもその数人はやっぱり特別に人気もあって、たいていが面白いので、ほかの作家の本を読むと、少しがっかりすることもある。
それでも、一人の作家の本を全部読んでいると、大きくあたりのものと、ハズレのものがある。

当りにあたることのほうが少ないけど、そのあたりのために、やっぱり新しい本を読むのはやめられない。
同時に絶対にハズレのない純文学、近代文学はむしろ絶対にやめられない。

2011/06/07

ドイツ語コース2011初日

今年もやってしました。ドイツ語漬けの日々。
しかもやっと時差ぼけが軽くなってきたばかりなのに、すでに。

昨日、朝寝をしていた私をWolleママが起こしに来て「今からドイツ語のコースの面接よ!起きて!」
なに??今から?どうして?
要はWolleとの会話を勘違いしたWolleママが学校に直接電話して、面接を取り付けちゃった・・・と。

半分寝ぼけたままWolleパパの車で学校へ。
Wolleパパは面接・・・というか話を聞くだけなんだけど・・・の間、一緒にいてくれて、まるで保護者のように話をしてくれました。さすが元教師、公の場に出ると話し方に威厳が加わる・・・。

そして、しかも、これまた突然なことに「じゃぁ、明日から来てください」とのこと。
これ、これ。私の予定は関係ないのかい?

一応、今週の金曜日までは決定じゃなくてもいいという話。様子見というか、自分のレベルとあっているか、とか。


昨晩パブで一盛り上がりしてしまい、調子に乗って久しぶりの私の好きなショットを出てくるがままに飲んでしまった。もちろんしっかり、ふ~つ~か~よ~い~~。
「なんで初日に二日酔いなの、私?」
っていうボヤキにWolleは一言。
「君がそういう人だからだよ。」

今日からためしに参加することを告げた先生は、違う学校だけど去年も教えてもらった先生。しかも私が「この先生がベストだ」と思っていた先生。
とはいえ、去年コースの最後に、ほかではどこで教えているのか聞いておいたんだから、それほど驚く話じゃないけど。
でも、先生も覚えていてくれて、ちょっぴりうれしい。しかも名前まで。・・・こういうのって、絶対的に人をひきつけるよね。

さて、注目のクラスは・・・。
ざっと見た感じ私を入れて15人くらい。大半がロシア語を話す様子。
大体席が決まってるようで、私の席も決められた。隣はベトナム人の優等生ちゃんで、反対側はロシア人のおしゃべりなおばちゃん。
10ヶ月のブランクは相当なもので、去年は2つくらいレベルの高いクラスでやっとやっとだとは言えついていっていたのに、先生の言っていることは半分くらいしかわからない。ただし文法事項や会話のレベルを見ていると、今の私にちょうどいい感じ。
もしかしたら、やっとめぐり合えたのかしら、ピッタリのコース・・・?

ほかのクラスメイトは3月から10月までの6ヶ月続けてコースを取っているらしい。だから、すでに彼らは3ヶ月一緒にいるわけで、それぞれ仲もよさそう。
しかも、基本からしっかり3ヶ月かけてるから語彙なんかも圧倒的に私よりも多い。
大学の受験英語でもそうだったんだけど、私語彙を増やすのが極端に苦手なんだよね~。暗記力がない、というか。

10ヶ月ぶりにコースを取る、というんで、昨日友達がよくいるパブに顔を出して、話をするのになれておいたはずなんだけど・・・はははー、そのせいで二日酔いじゃ困ったもんだけど・・・どうも、抜けきっていないアルコールではなく、新しく飲んだビールでないとドイツ語はスムーズに出てこないらしい。
元々初対面嫌いで、新しい環境に慣れるのに時間がかかる性格と、二日酔いの相乗効果で、なんだかわけのわからないまま半日が終わった。

今週はあと3日。来週は1週間学校がお休みらしいので、ウォーミングアップにはちょうどいい4日間になりそう。
今日は宿題もないしね・・・・って思ってたら、聞き逃してた、っていうことがよくあるので、明日にならないとわからないけど・・・。

2011/06/04

昼と夜の間

夜・・・というのを時間で示すものだと仮定して、10時ごろ。
空の色がとんでもなく幻想的になる。

したのほうから、グラデーションで、オレンジ、黄色、水色、青。
どの色も絵の具の白を混ぜたような柔らかい色。
オレンジ色は杏をクリームにしたようなオレンジ。
黄色は赤ちゃんのブランケットに使いたくなるような黄色。そしてその上の水色は、この色の空間にはずっとずっと遠くまで何もないことを証明しているかのような透明な水色。
そして最後の青色は、寒色なのに、なぜか温かみを感じる重さのある色。

毎日見ていて、毎日見とれているので写真に撮ってみた。
でも、私の目の前にある色とは全く違っていてがっかり。
一番キレイなのは黄色と水色なのに、その部分は出ないのね。

雲の種類や湿度が違うせいなのか、日本で、あるいはアジアで見る赤い夕焼けよりも、こういう空のほうが多い気がする。
赤い夕焼けも気持ちいいけど、青い夕焼けも気持ちいい。

Vater Tag ~父の日~

この日、母の日とついに置かれるらしい父の日。父の日とは言いながら、男性陣が大いに飲む日、らしい。
伝統的には、自転車か小型の引き車のようなものに花束を入れ、パブからパブへと飲み歩くとか・・・・。ただ、最近は自転車でも飲酒運転になってしまうし、それで免許取り上げもありうるから、それほど自転車は見かけなくなったらしい。
それでも、この日に出かけたAredseeでは湖の周りの小道を、そういう自転車が沢山通った。

毎年この日に集まっているArendseeのOlliの庭。今年私は初めての参加。
この父の日は、毎年イースターから6週間目の木曜日と決まっているらしく、その時期に私がドイツにいたことはなかったから。今年はイースターが遅かったせいで、父の日も遅いというわけだ。

ドイツに来るようになって数年、そろそろパーティの顔ぶれもよくわかるようになって来た。去年の夏以来会ってない顔もいる。


Kunigがおいしそうなものを用意してきた。
たたいたお肉の中に塩気の効いたチーズを巻いて、串へ。間にはたまねぎと、それほど辛くない唐辛子のピクルスを刺す。
実際にこれはおいしかった。肉が二重になっているところがあるので、焼き上げるのに少し時間がかかるけど。チーズの塩気を加味して、お肉にはコショウしか振っていないそうです。 やっぱりどこでも彼がバーベキュー係。きっとすきなんだと思う・・・。
お昼からポルト・ワインスタート・・・?
私はこれを飲むと2杯目で必ず寝始めるので、今日はビールのみ。
ちなみに今日用意したポルトワインは5本。たぶん飲む人は3人・・・。
なぜか、友達からプレゼントをもらいました。
よく見ると、おそらく朝顔の一種。どんな花が咲くんだろう。 この日、6月頭のドイツではありえないくらい暖かかったんだけど、私にとって日陰で風があるというのは寒く、一人で厚着・・・いつものことだけど。



ステーキは、昨日からWolleがソースに漬け込んでいたもの。にんにくやらマスタードやら、いろいろ入ってます。私が用意したのはリクエストに答えて、照り焼きハンバーグ。
このパーティに参加していた女性は、地元の二人を除けば私とこの写真の彼女だけだった。


湖を一周して、そこかしこで飲んでいるパーティに参加して回っているグループ。
きっとボートのクラブかなんかなんだろうと思う。あっという間に来て、あっという間に飲んで、あっという間に戻っていきました。


さて、今度は私たちがみんなで湖へ。
2艘のボートと、その後ろにエンジンなしのカタマランを引っ張る。

カタマランとボートを結ぶロープが長すぎてコントロールが取れず・・・。
この写真で泳いでいるのは一人。だけど、最終的に水に落ちた人は3人。壊れた携帯電話2台・・・。



ボートをつけたのはライブミュージックが演奏されているカフェ。 このバンドの30周年記念もかねたライブだそうだ。

写真に夕焼け、って言うことはもうこれは10時を過ぎているころ・・・?
私は時差ぼけも手伝って、6時半ごろ・・・日本時間の夜中の1時半ごろにあらかじめ張ってあったテントで眠り込んでしまったので、このころのことはよく知らないけど、ずいぶん盛り上がったらしい。 この青いシャツの人なんて、このパーティにいる人達が誰も知らない人だった。いつの間にか紛れ込んで話し込んでいたらしい。しかも男なのか女なのかわからなく、議論になったほど・・・。
寝ている私をおいて、どこかのカフェに言っていた様子。誰もちゃんと焦点が合ってないけど・・・。
この写真は翌日の帰り。
この時期、森と森の間の畑にはこの赤い花・・・遠目だけど、おそらくポピーじゃないかと思う・・・が咲き乱れている。緑の中に赤が映える。さらに建物が近くにないから空が大きく見える。私のとても好きな風景の一つ。