2011/06/01

アエロ・フロート フライトサービス

前回に引き続き、アエロ・フロートの話です。
さて、実際のフライト。

それほどサービスがよいという話も聞いたことはない。どちらかというと、料金が安いだけで、航空会社のランキングなんかでは比較的下位に入りがちなこの航空会社。

乗客一人一人のニーズは百人百様だろう。その人たちをどれくらい満足させるか・・・会社としたってコストを考えたらなんでも出来るわけはないはず。・・・もちろん料金が安い時点で満足している乗客もいるはずだけどね。

まず私にとって好印象だったのは、荷物の重量に対する超過料金が異常に安いということ。
これは本来私があらかじめ調べなければいけなかったのだろう。4月からの改ざんは料金についてのみだと勝手に思い込んでいた。ところが多くの航空会社でほかのルールも大幅に変わっていたらしい。
そのひとつが荷物。
預けられる荷物は一つ。23キロまで。
それを知らなかった私は23キロの荷物を二つに分けてきた、というわけだ。
チェックインカウンターのスタッフはずいぶんと申し訳なさそうにしていたけれど、よく聞くと、一つ荷物が増えるたびに4200円の超過料金がかかる。その代わり、一つの荷物につき23キロまでOK。
ということは、23キロの重量超過がたったの4200円ということになる。

これは今まで払ったことのある超過料金と比べると破格だ。
間違えたら1キロ超えただけでそれくらいはいく。
まぁ、よく考えたら私の体重で、荷物の超過料金を取るよりも、後ろに並んでる私の3倍くらいあるおじさんから体重の超過料金を取ってほしい、という、毎度の愚痴になってしまうんだけど。

さて、フライト中。私は別にして、ほかの乗客の人々は何を欲していて、何をいらないと、あるいはなんとも思っていないんだ投下。
航空会社によって変わってくるものは、設備とサービス。食事の味、回数、飲み物は当然。最近は各シートに個人で見られるスクリーンの有無。トイレの中のアメニティ、雑誌等々。挙げていったらきりがない。

私が気になることって、それほど沢山ない。
最低限の食事の味。そしてトイレがキレイになっているかどうか・・・中のアメニティグッズはかまいません・・・トイレットペーパーがついていてくれれば。
そして出来れば各シートにスクリーン。特に6~8時間のフライトで映画があるととても助かる。

今回はスクリーンなし。しかも、最初に入ったときのトイレは少し驚くほど汚かった・・・コレはきっと前に使った人によるものだと思うけど。でも、男女共同のトイレで汚いとちょっとげんなりするよね。
私にとって、この二つは、もしスコア制だったら、かなり響く。

ところが私にとってこのフライトはそれほど悪くなかった。
まぁ、コレは偶然だけど、一つ目に大きかったことは空席が多かったこと。こんなことは航空会社のサービスには入ってないと思うけどね、ははは。

で、食事の味はそこそこ。・・・サラダのお皿のレタスの上におすしが乗っていたのはビックリしたけどね。でも、私の「味の許容範囲」は結構広いと思うからほかの人にとってはどうかわからない・・・。

私にとって本当にどうでもいいもので、しかも後から置き場に困るもの「食前のナッツ類」がなかったのは結構高得点なんだけど、いかがでしょう。でも、あれ、たいていの人がちゃんと食べてるよね・・・。その後にたいてい、まもなく食事が来るのにどうしてあのタイミングで配るんだろう。
ナッツの代わりに使い捨てにしては大きめのお手拭が出てきた。今使っても使わなくてもいいよ~、って感じで、サービスで有名なほかの航空会社が配ってくれる、しかもすぐに回収される、でも使い終わった後に数分間どこに置けばいいのかわからないおしぼりよりもうれしかったぞ。・・・はい、コレも人によりますね。

飲み物。
これに関してはこのフライトの乗客全員が全く違う感想を持っているんじゃないかと思う。
どうやら氷は全くない様子。そして、アルコール類もなし。食前のあるいは食事中のアルコールは未だにたいていの・・・ほかにもアルコールなしの会社もあるのかもしれないけど・・・フライトで無料だと思う。もしかしたら、このフライトが完全に昼から昼へのフライトだったからかもしれないけど。あるいは・・・ロシアの航空会社だってことが絡んでるのかなぁ。飲みすぎる人がいる・・・とか。
氷は・・・私は冷たいものが好きではないので同でもいい・・・と言いたいところだけど、コーラを頼んで、氷なしの上にぬるいコーラが出てきたのには驚いた・・・。むしろ飲めない・・。

食前以外に時々ある、トレイに水、オレンジジュースなどを持って歩き回ってくれるサービスはなし。
ただし、その代わりなのだろうが、アテンダントたちの控えている場所の近くに、セルフサービスで水だけでなく各種ジュースと飲み物が用意されている。
アテンダントに気兼ねなく持っていけるところがいいなぁ、なんて思う。しかも、底まで歩くという用事がフライト内であるということがうれしい。そうでもなければ、なかなかフラフラと意味もなく歩き回りにくいものだ。

アテンダントたちはそれが仕事だとは言え、ロシア人にしてはずいぶんと笑顔が多かった。
ただし、英語も日本語も中途半端にしか話さない様子。しかも私の座るエコノミークラスには、ロシア人のアテンダントのみだった。一応アナウンスは日本語でしてくれているけれど、何かを棒読みにしているようで、何を言っているのか所々しかわからなかった。

ブランケットは厚みのある保温性の高いものだったから、私はうれしかった・・・布一枚のものよりも。これもロシアの会社というせいでしょうか・・・。
雑誌は全てロシア語で面白くなかったぞ。

・・・と、ゴチャゴチャとした細かいことも含めると、このチケットの料金でこのフライトはむしろ上々なんじゃない?という私の感想は甘いでしょうか。

最初に荷物の超過料金でひどく感激したので、全体に満足していたのかもしれないけどね・・・。

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