2011/06/02

日本でもそうなの?それとも・・・・?

今回のドイツ行き・・・・って、書いてみて思ったけど、この書き出し、前々回のトピックにも使った気がする。でも、とにかく。
今回のドイツ行き。経由はモスクワ。
初めての経由地。・・・ということは、空港内のことも全く知らない。空港の規模、出入り口の管理システム、ゲートの厳しさ等々。

今回モスクワ経由を選んだ理由のうちの一つに「空港」がある。
毎回スカンジナビア航空を使ってコペンハーゲン経由でベルリンに入っていた。コペンハーゲンの空港はかなり大きい。・・・とはいえ、行きと帰りに寄っていたら、毎回同じ空港はいい加減飽きた。というところ。
見て歩いても、もうたいてい欲しいものもなくなってきた。
少々残念なのは、もう日本でも、シンガポールの空港でも手に入らなくなったカルバンクラインのお気に入りのパンツがコペンハーゲンの空港には売っていること・・・くらいかな。でも、それもだんだん質が悪くなってきたからそろそろほかのお気に入りを探そうかな。

なんてことはどうでもよくて、モスクワの空港で。

飛行機の乗り継ぎをするために、国際線乗り継ぎゲートへ。
よく見ると、今まで乗っていたフライトのほとんどの人がその列に並んでる。全体ではパリ行きの人が多いみたいに見える。
そのカウンターで、実際に乗り継ぐフライトのゲートを教えてくれた。
「ベルリン行き、21番ゲートです。」
「それって、このゲートの後?」
「はい。」
そのゲートは、なんとも大げさに、カウンターごとにシャッターがついており、各シャッターごとに番号までふられてる。1番から7番くらいまでのシャッター。
でも長~~い列に開いているのはたった一つだけ。パスポートコントロールとまでは行かなくとも、乗り継ぎ便のチケットとパスポートを見せる。

そこへ、一人のおじさんがあっちへ行ったり戻ってきたりとウロウロし始めた。
アジア人。そしてよく見ると、握られているのは日本のパスポート。私の近くを通るとき「35番、35番」「35番ってどこだ?」って、ぶつぶついっているのが聞こえる。
再度私の近くまで来たときに声をかけてみた。
「35番ゲートはこのゲートの後にあるみたいですよ。」
すると、キョトンとした顔で「あ、そう」と言って、私のすぐ沸きに寄り添った。

私は列のかなり前のほうに並んでいたのに、今は長蛇の列が出来てる。ここで、このおじさんが私にくっついていたら、おじさん物凄い人数をすっ飛ばした割り込みじゃん!

空港でのこういう割り込みに頻繁にいやな思いをしてる私のところへ割り込むなんて、いい度胸してるじゃんおじさん!
「列の後ろに戻ったほうがいいんじゃないですか?」
そんな私の顔をまだきょろんとした顔で見つめている。「なんで?」とでも言いたげだ。そして、それでもまだ私のすぐ後ろに寄り添っている。
動く気がなさそうなのでもう一度、少しはっきりと言ってみる。
「あなた、だいぶ後から来たんだから、列の後ろに並ぶべきじゃないんですか?」
もしかして私の日本語、通じてない?って一瞬だけど私がひるみそうになるくらい「どうして?」っていう表情を崩さないまま、全く動かないおじさん。
その数人後ろで、これまた日本のパスポートを持った女性がしきりに頷いている。ははは、私声大き過ぎ?

このあたりで、私は、この全く動く気のなさそうなおじさんに無視を決め込むことにした。
ほかの大勢の人に知り合いだと思われるのも腹立たしい。いつまでも相手にしていて気分の悪い思いをするのは私に決まってる。

完全に無視をし始めた私の後ろで、なおもおじさんはブツブツ言っている。「何かな、ここ。」「何が要るのかな。」
私の言うことを無視するヤツに私に話しかける権利はない!

私はさっさとゲートを通って次のゲートへ。
荷物検査のゲートだ。こういうゲートは手前に要るうちから、雰囲気でどれくらい厳しいのかわかるものだ。
このゲートは荷物よりも身につけているものに厳しそうだ。
この意味不明のおじさんを振り切るにはココしかない!

私は身かrはずせる限りのものをさっさとはずしてゲートをくぐった。もちろん一発OK。

私がはずしたものを全て身につけ終わり、そのゲートを去ろうとするころに、後ろのほうで「げぇと、さんじゅうご、お~け~?」と日本語でロシア人のスタッフに聞いているおじさんの声が聞こえた。

その後そのおじさんがどうなったか知らない。

ところで、このおじさん、日本でもこういう割り込みをしているんだろうか。
日本国内で列に割り込んでくる人ってほとんど見たことがない。

東北の被災地がテレビで世界に流れたとき、物資の供給に列を作る人を、世界中の人々が褒めたたえた。
そんな話が有名になって、それを聞いた私達日本人は自分がしたことでもないのに、誇りに思ったはずだ。
それなのに、こんなところで、みょ~ちきりんな日本人が割り込みをしてる。言葉が通じないところだから許されると思うのだろうか。それともあのおじさんは少し頭が不自由なんだろうか。

ともあれ、同じパスポートを持っているのが恥ずかしい瞬間でした。

2 件のコメント:

健司 さんのコメント...

おじさんは割り込みをしたかったわけじゃないし、言われた時も言われたことはもっともと思ったんじゃないかな。

その上で、日本語が通じない、どこ行っていいかわからないことの不安から、親切にしてくれた同じ日本人の隣にいることが、最大の安全・安心な場所であり、モラルでダメとわかっていてもしがみつきたい場所であったと思う。

そのおじさんからしたら、知らない場所で乗り遅れてやばいことになるよりも、列を飛ばした非難を甘んじて受けることの方が良いと思ったんだね。

許されることじゃないけどね。

割り込みを目的としているか、他の目的の副作用として割り込みが意図せずあったのか、いろいろ考えさせられるお話しでした。

そもそもの原因は、わからないのにひとりで飛行機乗ることなんだけど、そこは問わない場合ね。

なまけん

ヴォルヴェバー 康子 / Yasko Wollweber さんのコメント...

ははは、どこまでいっても優しいなぁ、なまけん。
そのおじさん私に一言も発しなかったし、彼が私にくっつくことで私も共謀者みたいになるんだよ。
せめて、ありがとうなり、事情を話すなりは出来るはず。
それは最低限以下の礼儀でしょう。特に、その人しか頼れない、と思っているのならば。

言葉を話せないのに海外に行くっていうことは、場合によっては仕方ないことがあるよね。
それは個人の事情だから仕方がない。

でもさ、話しかけている私の言葉を無視し、言葉も発しず、それでいて私に頼ろうっていうのは、大きな間違いじゃない?あるいはどこか回路を間違えた、勘違い・・・?
「ちょっとわからないんで・・・」くらい言ってくれれば、もっと楽だったのにね。