2011/08/03

Moldova ~街と公園~

先々週末から10日間夏のホリデーに出かけてきました。
行き先はモルドバ。
2004年にモルディブで働いていたときにすごく仲のよかった同じくダイビングインストラクターのSasha。彼がモルドバの出身で、モルディブで働いたあと国に帰ってワイナリーを始めた。
ワイナリーと聞いて・・・不純な動機がにおうと思いますが、いつかは会いに行かなくちゃ、と思っていたんだけどついにそのときが。
Sashaに会うのも7年ぶり。空港まで迎えに来てくれたSashaはそれでもぜんぜん変わってなかった。

今回Sashaが何も予定してこなくていいよ、と言ってくれた言葉に甘えて宿のチェックさえしてない。Sashaが用意してくれていたのは、彼もよく泊り込んでいるという友人Borisのアパート。
BorisとはSashaを通じてインターネットで数回やり取りをしたことがある。でも会うのは初めて。現在はモルドバに住んでいるけれど、ノルウェイ、ブラジル、アイルランド、中国と、世界中を数年おきに引っ越して歩いている役者、兼演劇指導者。

部屋に荷物を置いて、早速町へ散歩に出かける。
Borisのアパートはキシナウのダウンタウンのそれも中心部。アパートの目の前と、しかも横にまで大きな公園が広がる。

キシナウは首都なのに、驚くほどたくさんのしかも大きな公園が点々としている。その公園ではパソコンさえ持っていけばインターネットに接続もできるという便利さ。緑がわんさか茂る中、数メートルおきにあるベンチでカップルが、若者が、親子連れが憩う。
なんだか同じ首都の東京と同じ時間が流れているとはとても思えない。

通りを少し入ると、壁に落書き。この写真の文句は「モルドバはルーマニアだ」という意味だそうだ。
落書きをするのは世界中どこでも若者と決まっている。特にこういうグラフィティ。その落書きが政治に絡んだことだということに少し驚かされる。この国が根本から変わろうとしていることを象徴しているかのよう。
公園には売店が並ぶ。
スナックのパイ。このパイの中身はチーズ、マッシュルーム、オニオン等様々。
国立博物館。
SashaとBorisが最初に連れて行ってくれたのがここ。まずはこの国の概要を・・・と言うことかな。普段博物館の類があまり好きじゃないWolleも今日ばかりは文句を言わない。
中央公園の入り口に、この国の歴史で偉大だった人の像が。
像の周りに花束が置かれ、いかにこの人物が敬愛されているかが伺われる。上野公園の西郷さんの像にだって花束は置かれないのに・・・。


公園のこの通り。
掲示板に新聞の各ページが全部張り出されてる。以前は毎朝この新聞を読みに人が集まってたらしい。最近でこそインターネットも普及して、各自新聞も買って読んでいるけれど。それでも時々立ち止まって新聞を読む人を見かける。
こんな社報の場、いいなぁ、と思う。

左がSasha。最近は忙しすぎて、どこに行くにも2台の携帯電話とi Padを持ち歩いてる。公園を散歩してるって言うのに・・・。

おぉ!ビールあるじゃ~ん。
と思って1杯。
ところがこれ、クヴァスと呼ばれるアルコールなしの飲み物。
ギネスビールのアルコールを抜いて、少し等分を足したような味。Wolleが小さいころ「子供ビール」と呼ばれ、飲んでいたものと同じらしい。
めちゃくちゃ暑いときにぐいっと一口くらいならいけるけど、一人1杯は甘すぎる・・・。


公園の一角にあるテラスで今度は本物のビール。
メニューにはドラフト(生)って書いてあるのに、ビンに入ったドラフトビールなるものが出てきたりして、なかなか本当のドラフトにありつけなかった。それがやっとジョッキの生ビール。
ローカルのビールで一番一般的なのがやっぱり「キシナウ」らしい。
私にとってはやっぱり生ビールのほうがおいしい。
公園沿いの通りはすべて花屋さん。
夜ベランダから見たら、外に花が置いてある。「盗まれないの?」「この国はどうなってるんだ」なんてBorisに話したら、「24時間営業なんだよ」だって。
花屋さんが24時間営業・・・メリットはあるんだろうか。
実はこのずらっと並んだ花屋さん。昔は店もなく、ただ通りに花を置いて売っていたらしい。それがいつの間にか店を建てて・・・今では店の人は夜その店で寝ているとか・・・。
何件も並ぶ花屋さんの前を通るだけでうれしくなるほど新鮮な花がおいてある。もちろん花用の冷蔵庫がある店なんてひとつもない。

あんまりうれしくてBorisの部屋に花を飾ることにした。
最初は教えてもらって、それから気に入って何度も行ったレストランバー「Eli Pili」。
ここのケバブは特においしくて、どうしてこんなにこんがりとそして柔らかくお肉が焼けるのかと思う。
このパブは役者さんやテレビ関係の人がよく使うらしく、Borisと行く度に誰かしら知り合いがいる。

昼間の太陽の下は暑いけれど、日が落ちると涼しくなって、テラスで座っているのがとても心地のいい気温。街中のせいか、私の苦手な風もほとんどない。
モルドバの伝統的なパンだそうです。
味は・・・私の口にはそれほど合わない、と言うか。ちょっとぱさぱさしていて、もしかしたら一緒に食べるものによってはおいしいのかも。私はそのままぱくっと口に入れたので、少し味気なかった。
町の中央マーケット。
どこの国でもマーケットって雑然としていて、でも何でもある。
もちろん特に野菜、果物が新鮮。こればっかりはどんなスーパーマーケットも勝てない。













「田舎に行ったら雰囲気がぜんぜん違うよ」
って、言われた。私たちがいたのは首都のキシナウがほとんど。
Sashaが忙しすぎて予定が立てにくかったから今回はあんまり田舎までうろうろしなかったけど、次回行く機会があったら是非地方にも行きたい。

キシナウだけとはいえ、公園や通りはすごくのんびりしていて、接する人もみんな心地よかった。

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