この町、ただの小さな町じゃない。
17世紀くらいに大きな地下街を作り、今ではそこがワインセラーになっている。
車で地下に入り、迷路のようにいりくねった地下道がすべてワインセラーと工場。
これはエアコンを入れてるわけでもなく、自然の気温。この気温だからワインにうってつけということで、元々は軍が使用していたものをワイン専用に変えたらしい。
標識がなくちゃとてもじゃないけど、簡単に迷子になる。
これは澱をボトルの口元にためている行程。少しずつ角度を変えていって、最後にふたをするときに澱を取り除く。
紹介してもらったワインの会社にもお邪魔。
ここでは古いワインを保管している。
本当のワイナリーだ。
棚ごとに違うワインが置かれている。もちろんこのワインたちは市販されているわけではない。
けれど、ここでその味が気に入れば、棚を丸ごと購入することができる。そして、ワインはここに保管され、好きなときに持ち出すことができる。
なんという贅沢な・・・これはワイン好きの人の究極に近い趣味なんだろうと思う。
ラベルはついてない。
ちなみに、これ、混ざっちゃったらどうやって見分けるの?ってきいてみた。「混ざっちゃったらもうわからないから、注意深く扱っている」とのこと・・・なるほど。
見るところ、白ワインのよう。
元々は普通の白ワインのはずなのに、味はまるでポルトワインのように甘くまろやか。
これを開けてくれたおじさんが、大きなま~るいおなかを揺らしながら話してくれた。
「これを口にすると、うら若い美しい少女にキスをしているようだね。」
なるほど、ワインの味にはそういう形容方法もあるんだ。口の中では絡まるように甘く、おなかの辺りがふわっとあったかく膨らむような味。飲み込んだ後、口に残りはぜず、でも、いつまでも楽しんでいたいような余韻が残る。
キシナウのホテルまでの送迎つきで、35ユーロから45ユーロ。
それに参加すると、クリコバのワインを軽食と一緒に楽しむ時間も設けられている。
モルドバに行っても何もないという人がいる。
そうかしら。
世界的に有名な遺産とか建物とか自然はないかもしれないけれど、こんな素敵なところがあった。
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