ザクセン大国・・・って訳すのかな・・・のころに栄えた町で、すごく古い歴史がある。
世界史で出てきた「アウグストゥス2世」なんて覚えてはいないだろうか。1700年代のバロックの時代の話だ。
私は世界史、大の苦手だったから、かろうじて記憶の片隅に、片鱗として残っているだけ、って感じだけど。高校のころ、こういう長いカタカナの名前がどうしても苦手で日本史選択にした覚えがある・・・消去法・・・。
今となってはあの時もう少し世界史に力を入れておけばもっと楽しめるんだろうなぁ、と思うけど、それは後の祭り。大学のころのドイツ語の授業の話と同じだ。
まぁ、あのころは「ドイツ語なんて一生使うことなんてありえないよ。」と豪語していた私が今ドイツ語に四苦八苦しているところを見ると、学校や大学でいやいやながらも学ぶことって、それなりにちゃんと意義がある。
若いときにはこういう話ってなかなか耳に入らないけどね。
とにかく。
ドレスデンに行ってきた。
この町は第二次世界大戦で爆撃に会い、町がほぼ壊滅している。
それをここ10年くらいだろうか、修築し、以前ドレスデンで大きかった建物が再現されている。
これは私がこの町で一番素敵だと思った建物。Frauenkirche(フラウエン教会)。
この建物も戦争でほぼなくなってしまったんだけど、残った瓦礫をできるだけ元の位置に戻すことを念頭において再建したらしい。
コンピューターを使ってそのガレがどこの位置にあったものなのかを分析して、可能な限りもとの位置に戻したんだそうだ。
建物の石の黒い部分が元々使っていた石で、白っぽいのが再築したときからの新しいもの。
全体には白い石のほうが圧倒的に多いんだけど、それでもこの建物の再建は「世界最大のパズル」といわれている。
どこに行っても一息つくのにはビール・・・。ちなみに私のカップはミントティーです。あしからず。寒かったので・・・。
後ろに見えるのはSemper Oper(ゼンパー・オーパー)。パリで言うオペラ座みたいなものかな。
ドイツの中ではかなり有名なオペラ座で、連日混み合うという話。
ちなみに直前にインターネットでの予約はできず、当日はチケットが20€から75€にあがるらしく、なかなかうまく手に入らないみたい。
・・・まぁ、私の様に直前に行こうとする人のほうが少ないと思うけど。ちなみに毎年8月はお休みだそうです。
この週末までEvitaが上演されていたみたい。
この「ゼンパー・オーパー」というのは建築家の名前から来ているんだけど、ドイツの特急「ゼンパー・オーパー」もこの建物から来てる。
・・・これは・・・Residernzschuloss(レジデンツ城)の一部・・・かな。
この周辺はどの建物も有名なもので、しかもどの位置から見てもさまになってる。細かく言えばこの建物はこれ、これはこれ、って言えるんだろうけど、私たちのガイド、Wolleの友達のSchuleeは建物の名前よりもガイドブックに載ってないようなことのみ話してくれる。
「この像はこの周辺で一番大きなおちんちんを持ってるんだ。」「ここのビールはこの辺で一番うまい。」等々。
これは Der Fuerstenzug(君主の行列)と呼ばれている壁。
壁というよりも壁画なのかな。マイセンが焼いたタイルに各時代の君主が描かれてる。前兆100mを超えるこの壁は先頭から列の後尾まで時代ごとに装束も少しずつ変わっていて、ゆっくり眺めると結構面白い。
これがとにかく有名なAugusut2世。
この写真だと切れちゃってるけど、すぐ下に君臨時期も書かれてる。われらがガイドいわく、この君主は300人もの子供がいたそうだ。だからAugusut Stark・・・starkって強いって言う意味・・・って呼ばれてるんだって。・・・本当? これも・・・レジデンツ城。
中央右の塔に登った。目の回るようなヨーロッパ独特の塔内の螺旋階段を上って、このあたりを上から見下ろすことができる。
そこから見たフラウエン教会は、しばし見とれるほどだった。
さて、休憩。
このバーはエルベ川沿いにあり、この小さなバーでビールを作っているので、新鮮なビールが飲めるということ。こういうところのビールってにごってるんだよね。でもおいしい。これはPilsner。
そしてとてもうれしそうな私・・・。 あっちこっちから管が伸びて、ビールの注ぎ口につながってる。
これはZwinger(ツヴィンガー宮殿)の入り口。
町のそこかしこに路上で音楽を奏でてる人がいる。これにもドイツでは厳しい規制があるんだけど、こういう人たちのおかげで、町を歩くときに雰囲気が加わったりする。
もちろん奏でている曲はロックだったりするわわけがなく、それなりのクラッシック。 ツヴィンガー宮殿内。宮殿全体が大きな中庭の壁になっているように見える。
Altmarkt。旧マーケットとか言うのかな。
週末のせいもあって、観光客でにぎわってる。おそらく日本人がよく泊まるであろうヒルトンや昔の宮殿がそのままホテルになってるケンピンスキー・グランド・ホテル・タッシェンベルグ・パレもこのすぐ近くにある。 後ろに見えるのがフラウエン教会。この教会、遠めに見るのがいい。
フラウエン教会は、1日1回だけ一般の人が中に入れる。午後1時。外に集まった観光客たちがいっせいに中に入る。
中はもちろん中央の礼拝堂を囲う部屋がぐるりとあるせいか、外から見るよりも中が小さく見える。 今回の旅行は観光気分なので、ゼンパー・オーパーの中も見学してきました。
英語のガイドツアーがあったので、それに参加。
自分たちが着飾って、お芝居を見に来れば、もっと雰囲気のあるところだと思うけど、見学ツアーにこういうところに来ても楽しくないことが判明。
来るならチケットを買って、楽しむために座席に座らなければいけない・・・。Wolleには難しそうだけど。
観客席。
ちょっとこの写真だとわかりにくいけど、左側の舞台のすぐ横、四角く見える、今は照明が置かれる場所は、かつて王妃の特別席だったそうだ。舞台反対側の同じような特別席は王の席。 そしてこの写真中央下の2階の突き出た席はVIP席。
昔はVIPといっても、マイクが取り付けられているようなVIP席だったらしいけど、今ではマイクは着いてないそうです。ご心配なく。
さすが再築されてるだけあって、座席の後ろに空調なんかもついてるような機能的な部分も見られる。
少なくともパリのオペラ座よりすわり心地はいい。
またビール・・・じゃなくて、これは夕食です。すごい量なんだよね、毎回・・・。 翌日、われらのガイドがちょっと離れた博物館に連れて行ってくれた。
1756年のドレスデンを、詳細に絵に再現し、しかもその絵は360度博物館の中をぐるりとめぐってる。
コンピューターと、その時代の詳細な絵が売りの画家の絵をあわせたものらしい。 これはその絵をWolleが映したもの
これはゼンパー・オーパー内をWolleが撮ったもの。
これはフラウエン教会内。
この週末のドレスデンは雨で、いまひとつすっきりしないような天気だったけど、久しぶりの観光は楽しかった。
ただ、ドレスデンの建物は一度崩壊したものを立て直しているから、建物の造りはすごく興味深いけど、内装なんかはいささか重厚さが足りない。きれい過ぎるというか・・・。
でも私の一押しは遠景のFrauenkirche。
どうしてこの名前なのかわかんないけど、これはHerrn(男性)じゃなくてFrauen(女性)だよな、って感じがする。
次回はゼンパー・オーパーのチケットを取ってから行きます・・・。いつになるかわかんないけど。
そうそう、最後に。
帰りがけにMeissenに寄ってきた。あの食器のマイセンの町。
この町はヨーロッパで始めて陶磁器を作り始めた町で、それまでは中国から輸入していたらしい。簡単な食器作りの工程を見ることができて、一箇所で博物館を販売店とちょっとしたツアーが楽しめるようになってる。
もちろんWolleにとってはつまらないものの極地みたいなものだから私につかず離れずうろうろしてただけだけど。
食器が大好きな私としては垂涎もの。
今まで陶磁器の人形に興味を持ったことはなかったんだけど、すごい量を見てるうちに、ちょっとはいいかも、なんて思うようにもなったりして・・・。
ただ、1kgのダンベルくらいの大きさの人形が4000€なんて言うのを見ると、博物館内だけで結構です、といいたくもなる。
食器のセットも、ため息が出そうなくらい素敵なのもあったりするんだけど、値段を見て更なるため息が出てしまう。
まぁ、こんなセットが似合ううちに住んでるわけでもなく、さらにそれに見合う料理が作れるわけでもなく、眺めてため息をついてるくらいが「分相応」というものかもしれない。
でも、こんなセットで食事するようになったら、もっと料理が上手になるかも・・・あ、だめだ。私の日本風ドイツ料理には合わない・・・。
ま、何でもかんでも手に入るわけではないというのが生きていて楽しい理由でもあるので、ちょっと負け惜しみのような気分で週末旅行は終了。
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