2011/05/06

こどもの日特別企画

5月5日、こどもの日。
私は日本にいるときに姪や甥と接する時間がほぼ毎日ある。でも、私の接し方というのは、ご飯を作る、とか、洗濯をする、とかいう間接的な方法が多い。
だって、遊んであげたり、遊びに連れて行ってあげたり、そういうことは私よりも私の両親や彼らの両親のほうがずっと上手だから。

そこで、なにか私くらいしかしないようなことを、たまにはしてあげたくて、じゃじゃ~ん「こどもの日特別企画」を。
ただ、これ、一番上の子しか連れて行けない。
普段、バスで時間をかけて通っている自分の小学校へ「歩いていこう」というもの。

この小学校は私も通っていたところで、岡崎市内のいろんなところから通ってくる子がいる。ちなみにうちは岡崎のはずれ。小学校は岡崎のほぼ中心。
大人の足で歩いたら・・・2時間半から3時間・・・くらい・・・かな?
そこを小学校1年生になりたての彼女と一緒に歩く。

はじめにちょっと冗談交じりに言ってみたら、すごい勢いでその話に飛びついてきた。
お弁当を持って、水筒を持って・・・。

さて、どれくらい時間のかかるものなのか想像もつかないまま出発。
3つ年下、今年年少さんのぼうずには「のちち(私は彼のことをこう呼ぶ)が1年生になったら、二人で一緒に行こうね」と約束をして、今日はガマンしてもらった。よく我慢が出来ました、エライゾ、のちち。

さて出かける前に1枚。なんと信じられないことに、彼女はフリフリのワンピースを着てきた。そしてパンダの顔のついたキャップ・・・。どこかのオマケでもらったようなポケモンの、リュックとは言いがたいような袋・・・。そして、履き古したスニーカー。
間違っていないのはスニーカーだけに見える。全身のコーディネイトは全くちぐはぐで、これだけ見たら、どこに何をしに行くのか誰にも想像はつかない・・・。歩き始めて15分。
出かけるときから、背中の袋に入れた水筒の位置が気になってた彼女。早速言い出した。「これ重い」・・・。
歩き始めて15分って、要するにうちから大きな通りに出て、その角を曲っただけのところ。
無理やり重いものを持たせて、余計に時間のかかってしまうのも困るし、せっかくなのに彼女が楽しめないのも面白くない。
仕方なしに彼女の水筒を私のリュックへ移動させる。

そして、数分歩く・・・。と、今度は「ねぇ、これ邪魔」・・・と、ポケモンの袋を私に渡す。
・・・・・。
確かにこの袋はとてもじゃないけど、長時間背負っていられるものではない。だったら、自分で持てるものを持ってくるのが「用意」というものです~~~。わかっているのか1年生!!・・・と言いたいところだけど、わかってるわけない。仕方がないから、私はその袋を体の前にぶら下げて歩いた。
しばらく歩いていると・・・。
「ねぇ、ぼん(私のことを彼女はこう呼ぶ)。その袋、そうやって持つの恥ずかしいから、リュックに入れてよ。」
な~~~に~~~??
もう、ただでさえ、私と彼女の格好は釣り合っておらず、なんとなくジロジロと見られる視線を感じ、なんとなく決まりの悪い思いもしているというのに。
こら!こんなことになっているのは、全てあなたが今日の特別企画に全く沿わない格好をしてきたことが原因なんだぞ!!

何も荷物のなくなった彼女は、ママに書いてもらった地図を、私のリュックのポケットから時々引っ張り出しながら「今はどこ」を連発。
ママが書いてくれた、目立つ、目印になるような建物をチェックポイントにしながらのんびり進む。

この写真のこのポーズ。
彼女の態度が突然大きくなると、このポーズが出る。最初は人の後ろに隠れてしまうことが多いのに、何のタイミングを以てしてか突如として気が大きくなるらしい。その起因は全く持って不明。そして、そういうときにはたいてい威張っている。
このときには、もしかしたらチェックポイントの郵便局に到着したことがうれしくて、突然偉くなってしまったのかも・・・。
「ぼん!暑いから日陰探して!」

「暑い」を連発しながら、それでも一所懸命歩く彼女を鼓舞し、たまには騙し騙し、とうとう、中間地点直前の附属中学校へ到着。
最初から、ココでお弁当を食べることに決めていた。
事務室でそう話をしようと思っていたら、今日はどの扉も閉まっていました。そうよね、祝日だもんね。

と、いうことで、ベンチでお弁当を広げる。
久しぶりに来た中学校。どこに顔を向けてもいくつものシーンが頭をよぎる。
そういえば、この写真のベンチの前辺りで、体育の先生にしかられたこともあります。 こんな水道の蛇口だけでなつかし~~~。

こんなもの、学校でしか見ないよね。



これはすごい。太陽光エネルギーが何だとか説明書きがしてあったけど、トイレです。これは普段生徒も使ってるんでしょうか。
さて、休憩を終えて再度出発。
このマーク、市内の歩道でよく見かける。私よりも一緒に歩いている背の低いちびっ子の目を引くらしい。ちゃんと目的は果たされているようです。 さて、そろそろ終盤。
川を越えた辺りからは、もう疲れすぎて物凄くハイパーになってしまっている1年生。
このあたりの坂なんて、踊るように歩いてました。おそらく自分が何をしているのかわからなくなりそうだったのでは・・・。
この小道。私と同じ学校に通った人ならなんとなくどこなのか想像がつくかも。
そう、学校の裏手です。今ではぐるっとフェンスで囲まれてしまっている学校。それでも、裏手の小道の雰囲気は変わっていませんでした。
ちょっとうれしい。 とうとう到着。
かかった時間は5時間半。 自分の教室をのぞきこむ。
毎日来ている学校なのに、彼女はすごくうれしそうに走り回ってました。
疲れてるけど、止まらない・・・ような。
この遊具。私が小学生のころには、隣の養護学校の敷地内にあった。場所が違っても同じ遊具が残ってるなんてうれしい。


いらした先生に声をかけて、教室の中にも入れてもらいました。私はこの教室を使ったことはないけど、こんなちっちゃないすに座っていたこともあるんですよね・・・。
先日、この学級文庫の中に私の名前が書かれている貸し出しカードを見つけたという話。それを私に見せたかったみたいなんだけど。
今日は見つかりませんでした。でもなぜか威張ってしまっていますね、彼女。


走り回る彼女を説得し、帰路へ。
帰りはバスで帰ることに。
調子に乗りすぎて「帰りも歩きたい。」なぞとほざくのを尻目に、ほらバス来たよ!!

うちに帰ったら、のちちがふてくされていました。
1年生になったら、今度はのちちと二人で行こうね。

1年生。お疲れ様でした。5時間半もよく歩いた。
達成感が大きかったみたいで、その夜はもう大人の仲間入りのような顔をしてました。

もちろん翌日は足が痛かったです・・・。

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