2011/05/11

小説「プリンセス・トヨトミ」

またまた小説です。
今度映画化された「プリンセス・トヨトミ」。
読んでみました。またうちの2階の階段においてあったので。

なんだか読むのにすごく時間がかかった。
小説にするよりも、最初から映画の脚本として書いたらよかったんじゃないかな、と思えるような作品でした。
行間部分に必要な想像力を使わないで読める小説。
・・・比較的、私が読みにくいと感じる小説でした。

だから、逆にとらえれば、そのまま映画化されたら面白いんじゃないかと思う。
映画自体をまだ見ていないからなんともいえないけど、これをそのまま映画にしたら面白いんじゃないかな。撮影のコマを小説どおりにしたらいいんじゃないかと・・・・。ただ、アイスクリームを食べるシーンが多い人物がいるので、その人を演じる・・・おそらく堤真一が私のようにアイスクリームが好きじゃなかったら、彼はかわいそうかも・・・。というか、演技が大変かも・・・。でも、堤真一、演技はうまそうだから大丈夫なのかな、そんないらない心配をしなくても・・・。

ただ、私が読んだ文庫本みたいに、帯に「大阪全停止。」を先に読んでしまうと、小説の面白さが半減する。
どうして、映画の広告文句って、そういう風になっっちゃうんだろう。
もしかしたら、この小説の映画化に際して、この部分を強調して作ったのかもしれないけど、そうしたら、この映画の面白さは半減するはず。

それなりに面白い小説だった。
映画化されるから読んだ、って言うわけでもない私としてはそんな風に思ってしまうなぁ。

人によって、小説の読み方って違うと思うから、私が感じることを誰もが感じるわけじゃないと思う。でも、帯に書いてあることって、映画化した人が、あるいは関係者が、あるいはそうなったことでこの本を売ろうとしている出版社の人が作る文句だから、それに惹かれて読む読者とは感じ方が違うはず。
そういえば、私が書いた本の帯の文句も出版社の人が作ってくれた。初めて見たときには「おいおい・・・。」って思った記憶がある。今となっては、その文句にも慣れてしまったけど・・・。

もしこれから読む気があるようだったら、あの文句はみない振りをしてください。あれがないほうがこの小説が面白く読めるはず。

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