2012/09/10

お誕生日

「お誕生日おめでとう」って言うと、「もうめでたくない」って言う答えが返ってくることがある。

昨日は私の誕生日。
めでたいとか、めでたくないとかじゃなくて、自分の誕生日は1年に1回しかないから、私はいつも朝からうきうきする。
正直に言ってしまうと、もう前日から一人でお祭り気分だ。

1年に1日だけ、自分がちょっと特別な気がする日がめでたくなくてなんだ、と思う。年を取る、っていう事も、私にとってはそれほどいやなことじゃない。
今のほうがもっと若かったころより、面白いことを沢山知ってるし、楽しいこともたくさんある。
その代わり、できなくなっちゃったこともあるけど、今することが沢山ありすぎて、今のところはそれほど気にもならない。


特に昨日は、あらかじめパーティをすることが決まっていたのでなおさらウキウキだった。
学校のクラスメイトも招待して、全員来られるわけじゃないけど、数人は来ることもわかっていたし。

そのパーティの予定を教室で話していたら、先生がなんだかうれしいことを言ってくれた。
「じゃぁ、その日は午後いっぱい、ずっとドイツ語で話をするんだから、宿題は、なしね。その代わり、ドイツ語だけで話すのよ。」
って。
確かに、逆にこれは普段もらう宿題よりも大変かもしれない。
でも、なんだか楽しい宿題。
普段休憩時間にしか話をできないクラスメイトとゆっくり話ができるんだから。
しかも、どうせ私たち、共通の言語がドイツ語しかない。みんなで話そうと思ったら、ドイツ語で話すしかないのだ。

Wolleの両親はこの日は毎年、親戚のお誕生日パーティに出かけていていない。
ケーキだけ用意してくれて「午後は若い人たちで好きなように楽しみなさい。うるさい音楽かけてもいいわよ。」って。


朝の教室では、クラスみんなでハッピーバースデーのドイツ語の歌を歌ってくれた。
パーティにこられないクラスメイトがプレゼントを用意してくれたり。

さて、パーティ。
Wolleの友達でよく一緒に遊ぶ友達のほとんどは休暇で旅行中。
それでも数人来てくれた。
バーベキューして、庭でそのまま音楽をかけながらおしゃべりをする。

私たち外国人にとって、パートナーがドイツ人でもない限り、それほどドイツ人の人と仲良くなる機会はない。
私はその点すごく恵まれているのだけど、クラスメイトにとっては先生以外のドイツ人と話をするいい機会でもあったみたい。
ドイツ語で頭がいっぱいになって、ふらふらするくらいまで話は盛り上がった。

面白いことに、頭が飽和状態になると、みんな同じような顔つきになる。
おなかがいっぱいの人が同じような表情になるのと一緒かな。


日本では、誕生日パーティを本人が企画して催す、って言うことはあんまりない気がする。
でも、ドイツでは誕生日パーティは本人が企画するもの。
しかも、誕生日というのはとても大切なものらしい。
Wolleのおじさんまでチョコレートを持ってきてくれた。

プレゼントは気張ったものじゃなくて、ささやかなものが多い。
チョコレート、ワイン、が多いかな。植物っていうのもよく聞く。
でも昨日はサラダ用のスプーンとフォークというスペシャルなものもあり。

私はたった3ヶ月しかドイツにいなくて、みんなの誕生日にお祝いが一緒にできるわけじゃない。でも、こんな風にしてもらえると、この人たちを大事にしなくちゃいけないな、なんて思う。
 

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