2010/01/15

大物好き?小物好き?

毎日これだけ沢山のダイバーにあっていると、みんな趣味があることがはっきりとわかる。
特に上級者になると、癖も出てくる代わりに、水中で見るものの好みが分かれたりする。

大物が好きな人。
マンタとかジンベエとか、そういうのが嫌いって言う人はあんまりいないけど、それだって毎日見れば飽きる。
ここで大物って言うとカメとサメになる。
カメは日本語でタイマイっていうカメ。サメはトラフザメとツマグロ、時々ナースシャーク。
もちろんこれらは大きさがあるから、誰にでも見ることができる。

難しいのは小物好きなダイバー。ガイドをするのに小物を見つけられないとそういうダイバーたちを満足させるのは難しくなる。
穴の中とか、岩の裂け目とかそんなところに頭を突っ込んで中を探してみたりもする。
ガイドの目も良くないとそういう小物は見つからないので、どれくらい小物を探せるのか、っていうのがガイドの腕になったり、評価になったりもする。

私もモルディブで働くようになる前までは、小物探しに夢中だった気がする。
でも、モルディブの海があんまりにもピピの海と違っていて、小物どころじゃなくなった。しかも、シパダンでピグミーシーホースを見て以来、そのあまりの小ささに小物に対する熱が急激に冷めた。

こんな広い海で、ダイナミックなものも沢山見られるのに、どうして切り捨てたつめの先みたいな小さなものを、目の色を変えて探さなくちゃいけないんだ。雑誌の写真で見たほうがよっぽどはっきりと見える。・・・ちなみにまだ私は老眼はいってませんよ・・・。

そして釣りをするようになってから、水中のハンティングも楽しむようになった。

もちろん大物、小物問わず、ただ水中にいるのが好き、っていう人も沢山いる。私も比較的そんなダイバーなのかもしれないけど、何を見ても楽しい。
毎日同じウツボに会いに行くのだって楽しい。赤ちゃんの成長を見るのも楽しい。

毎日同じところにもぐるのを嫌がるダイバーもいるけど、私は今のところ、ピピで数千本潜ってもまだ、飽きてない。

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