6:30。太陽がまぶしくて目が覚める。Wolleはまだぐっすり寝てる。何時までパーティだったんでしょう??ちなみにポルトワインは2本消失。
新しいElkの足跡が私たちのスリーピングバックから数mのところに残ってる。mmmmm・・・。やっぱり私は目を覚まさなかったんだね。もし目が覚めてたら、きっと目が回りそうなくらい素敵だっただろうに・・・。 ノルウェイにいるうちに、1回くらい見られたらいいなぁ。
いつまでもWolleが寝てるので、辺りをうろうろしてみる。
湖水は全く濁りがなく見える。遠くから見て魚かと思ったものに近づいたら、水底の藻だった。
この朝から、そろそろビデオを撮り始める。せっかくだからといってビデオカメラを持ってきた。でも撮り過ぎると仕事みたいになっちゃうから、できるだけ要所だけを撮るようにする。 11:30。出発。直射日光が強く、風さえなければ体感温度は1枚脱ぎたくなるほどあったかい。
いくつか山を越えると、町に出る。スーパーマーケットでお買い物。
このRema1000というスーパーマーケットはノルウェイ中に沢山あって、値段も新鮮さも、商品の数も全部がそこそこで悪くない、ってラツィが言ってた。
お隣はポストとミニバンクとガソリンスタンド。全部くっついてて便利そう。ポストのマークは国ごとに違うけど、ノルウェイのはドイツのに似てますね。
この、国ごとに違うポストのマークが私は結構気になる。旅行を始めた頃、国ごとにマークが違うなんて知らなかったから、それを初めて知ったときから興味がある。
ルートE6でNarvikに行こうとすると、途中でフェリーに乗らなければいけないことがわかる。フェリーがE6の一部になってる。なんてこと。全く想像してなかった。
E6がフェリー乗り場につながってるところで、隣からロフォーテン行きのフェリーが出てることを発見。しかもフェリーがすぐ出発するとのこと。
今朝が遅い出発だったので時間短縮にはちょうどいいかも。これに乗りましょう。
フェリーは約1時間でロフォーテン諸島に到着する。
フェリーの甲板はまたしても風が強い。しかも前回フェリーに乗ったときよりもかなり北に来ているので、風が冷たくもある。それでも何人もの人が外に出ているのは、ロフォーテン諸島の山が遠くに見えるから。
島に近づくと、独特の地形が見えはじめる。
ここでも入り組んだ海が岸近くに小さな島をいくつも作って、そこに木が生えてることなんかもある。大きなものになると、小屋なんかも建っててボートがつくところまでついていたりする。
ロフォーテン諸島のVesterålenに到着。ここから私たちが目指すのは諸島の一番端のロフォーテン島のまた一番端にあるÅという村。ここからÅまで230Km。今日中に着けるかな?
切り立った山が並んでいるので、そこかしこにトンネルがある。ここのトンネルは今まで通ってきたトンネルよりもなんとなく近代的な気がする。これは後から聞いた話なんだけど、ノルウェイの中でもロフォーテンは北端ではないけど、便のよくないところにあるので、比較的最近まで整備されていなかった。で、整備が始まったときには技術がよくなっていたのでトンネルがきれいだ、と。
この写真の二つの橋。アウディがTVコマーシャルに使っていて、ドイツでは誰でも見たことがある橋らしい。
山の際を走る。フェリーから降りると今度はE10に入る。
18:00。ロフォーテン島に入る。
山に積もって見える雪が減った。そして山と海がこれまでよりもさらに近接してる。それと小さな湾の中の小さな島が同じ風景の中にある。
Åまでどれくらい時間がかかるのか、今ひとつ予測できず、念のため途中からバンガローを探し始める。この調子だったら、どこに泊まったって気分よくすごせそうだ。
E10沿いの所々で小さな漁村を通り過ぎる。
小さな漁港と干物が目印。
ノルウェイの北部では干物が多いようなことをちらっと聞いていた。日本の干物のように半分生の状態に干すのではなくて、カラカラになるまで干すみたい。そこかしこに大量の魚がさかさまに干してある。
いくつ目かの村で、バンガローの看板に釣られて入ってみる。空きがあるかどうか聞きに行くと、今はまだシーズンが始まってなくて、開けてないとのこと。
500m位先の「オー」っていう村ならバンガロー開けてるはずだよ。
「オー」ね。500m先ね。ありがと~。
500m先かぁ。それって隣の村って言うのかなぁ。
とにかく、そこまで行けばあるらしい。
カーブを曲がるとすぐに見えた。で、看板もある。
「Å」
あ、これ「オー」って読むんだ。ふたりで「アー」って読んでた。
ってことは、目的地に着いたってことだ。
この村のさらに一番端っこに眺めのいいキャンピングサイトがあることは調べてある。そこにバンガローの空きがあるといいなぁ。
と、聞きに行くと、ありました。
じゃじゃ~ん。
2~3人用のバンガロー。トイレシャワー共同。キッチンつきのバンガロー。300krone/day。
何が素敵って、眺め。
丘の上にあるバンガローからの眺めは、ピピ島の私たちのバンガローにも劣らない。左にはÅに入り込む小さな湾。右にはLofotenのさらに先にある離島。目の前は水平線。
早速試しに釣りに出かける。
バンガローからも見える小さな岬の岩場がここで一番近い魚場みたい。バンガローからとことこ3分くらい。丘の隅っこから岩場に下りるだけ。
ハリブートやコッド・・・これはハタなんかの仲間かな・・・が釣れるらしいけど、ここの岩場からは大物は難しいみたい。30cm前後のものがほとんど。
私は魚がかかったときの引き方がへたっぴで、ぜ~んぜん釣れない。
釣りはWolleに任せて、周りをうろうろ。
海草がわさわさ生えてる。Wolleはルアーが引っかかるってぶつぶつ言ってるけど、私は試しに味見をしてみた。
細いのは乾かしたらひじきみたいになりそうだし、平たいのは裂いたらネバネバが出てきたし、食べられそうな気もする。採って帰りはしてません。味見しただけ。
これはバンガローから右手に見える離島。
一番近くの島で30kmくらい離れてる。一番先にある島は100km位離れてる。その先は何もない。
人によっては「地の果て」なんていう人もいる。
夕食。
あんまり空が明るいので朝食も夕食も同じような感覚で食べてるけど、夕食だからちょっぴり豪華・・・?今日はタイガープラウンのバーベキュー。スモークサーモンのサラダと、小エビのカクテル、パンフライドポテト。
キッチンがあるおかげで、バーベキュー以外は何でも簡単にできるのがうれしい。コーヒーだってすぐ飲める。
23:00を過ぎた頃。
外は気持ちのいい夕焼け色。
村の小さな湾内に何か動くものが見える。
イルカ??それにしては背びれが長い気もする。北極圏に住む小さいクジラやイルカの類はよくしらな~い。でも、よくみると知ってる、知ってる。
オルカだ。
しかも3頭も。頭に白い模様があるのも見える。
3頭は、水面にでたり水中に入ったりしながら、ゆっくりと私たちのバンガローの前をとおり、さっき釣りをしてた岩場のあたりへ消えていった。
おぉ~、なんて感激してる私たちの脇で、私たちの声でバンガローから出てきたドイツ人のオジサン3人。「オルカか。お。水面に出てこないぞ。水飲みすぎちゃって上がってこれないのかな??はっはっはー。」って、飲みすぎはあなたたちです。
オジサンたち曰く、前回オルカを見たときには、数えて35頭だったそうだ。
そうか、そりゃ3頭じゃ感動しないわな。ここによくいる人にはそれほど珍しいものでもなさそうだ。
0:00。きれいな夕焼け。
そしてそれが朝焼けにつながる。
この時期、ここで太陽は沈まない。
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