2009/07/19

Arendsee Fishing Tornament

週末、天気が悪いって聞いてたので、遠くから誘われてたパーティを断った。
雨の中のパーティはちょっとつらい。しかも私たちのキャンプ用の器材はまだノルウェイのラツィのところにある。
寝袋もテントもなしで雨の中で寝る・・・ってことは車の中ってことになる。そんなのは疲れるからいや~。 なんて言って、うちにいたら、金曜日の夜になって電話が鳴った。

毎年冬の間プーケットにいて、去年のフィッシングトーナメントにも参加してたOlli。
Olliはここから車で30分くらいのところにある湖Arendseeに住んでる。ついこの前も遊びに行ったばっかりだ。
明日Arendseeで釣りの大会があって、参加条件が「カップル」なんだけど、Yasko来ない?
おおぉっ。なんだなんだ、この電話はWolleにかかってきたんじゃなくて、私にかかってきたのかい??
はい。行きます!!

Olli曰く、前にも優勝したことがあるから、今回も優勝狙いで行く、って。
優勝したらカップをあげるからおいでよ、なんて言われて優勝するつもりで出かけた。

トーナメントとは言っても、地元の人がほとんどのちょっとしたイベント。 Wolleは、「それでもトーナメントはトーナメントだ」って。確かに・・・。
これを期に、プーケットをはじめ、各所のトーナメントに私の名前を残して歩くことにしようか、なんて笑い話にもなる。


翌日土曜日。午後2時から始まるトーナメントにあわせてArendseeへ。
湖なら岸からでもボートからでもいいらしい。 Olliは自分のうちの庭から湖岸へ出るところで釣ることに決めてるらしい。

この湖は湖岸の半分くらいの土地が、細かく区切られて番号札が立っている。これは、この番号札の部分の持ち主がそれぞれ違うということで、Olliのうちではたまたま自分のうちの前にそういう切り売りの土地が出たから所有した、という感じで、家の建ってる土地と、湖岸の土地が小道ひとつはさんだだけでくっついてる。
この岸辺の土地に簡単なバンガローを建てて、週末ごとに遊びに来る、なんて人も沢山いる。
そういえば、ピピ島の私たちのバンガローの改装をしてくれたThomasもArendseeの出身で、週末に遊びに来る人たちを対象に、映画館を経営してる。

こういう湖。日本だったら湖岸全周がホテルとかお店で埋まってしまいそう。
結果的には土地を売ってるんだから同じかもしれないけど、湖の周りがプライベートの土地っていうのがなんだかいい気分。

さて、トーナメント。
2時までにOlliが今日の釣り方を説明してくれる。使う竿、えさ、引っ掛け方、水底のこと、かかったときの引っ張り方、かかったときに待つ長さ、等々。
試しにちょっと竿をたらしてみると、すぐにかかる。
OK。こんな感じ。

ということで2時。トーナメントスタート。
地元の人が楽しみでやってるだけあって、細かいことはうるさくないし、スタートに鐘がなるわけでもない。鳴ったのは教会の鐘。 ここでも天気は悪いなんて聞いてたけど、少しずつ天気はよくなっていく様子。
風は出たり止んだり。でも、震え上がるほどじゃない。
私が雨用のパンツをはいているのは、釣った魚が飛ばし散らすぬるぬるのため。ここでよく釣れる魚は2種類。そのうち大きいほうの魚はBleiというらしく、体中に大量の粘膜がついてるみたいで、釣り上げるたびに手も足元もぬるぬるになる。

竿はラインを投げ入れるときだけ手に持って、その後は足元に置いておく。今日の仕掛けだと、これが一番ひいているのがわかる方法らしい。
ただ、私のようなのろま~さんにはとっさに竿を持ち上げるという芸当が難しいので、ちょっとひき始めただけでも手を竿に近づけてスタンバイの状態でいないといけない。
じゃないと、ちゃ~んと魚に逃げられる。 Wolleは、参加者じゃないので竿を握らずに釣り上げた魚のフックを取る仕事に専念。
それでも、ぼんやりしていられないほどよくかかる。 釣り上げた後は後方に引っ掛けてある網へ入れておく。元気のいい子が時々バシャバシャと暴れる。 かかってますねぇ。
Wolleは、Olliが「Yaskoのトレーナーだな」って笑うくらい。私の後ろにいつもいて、ちょっとでも仕掛けが動くと、口が動く。
「Yasko見て!」・・・見てるよ~。
「もう少し待って!」・・・待ってるじゃ~ん。
そしてかからなくても口が動く。
「えさがちゃんと付いてるか見てみたら?」
「もう少し岸に近いほうがいいよ」などなど・・・。
人がすることが気になって仕方ないらしい。
そりゃそうだよね。私よりずっと釣り好きなんだから、自分が何もできなくてじりじりしてんだろう。 トーナメントの制限時間は4時半まで。
4時半を過ぎるとそれぞれフィッシャーマンズクラブハウスに釣れた魚を持っていく。
私たちも自転車で出かけた。
他の人たちをキョロキョロ見ると・・・mmm・・・これはもしかしたら本当に優勝狙えるのかもしれないぞ。
もしかしたら、カップル参加だけどみんな女性は一緒にいるだけで釣ってないのかなぁ。


私たちの釣った魚は全部で33匹。総重量20Kg弱。ほかをダントツで引き離しての優勝。 大きい方のトロフィーにはOlliと私の名前が2009年って記されてつけられ、このクラブに保存される。
でも、一人が3回優勝するとその人がもらえるんだって。ただし、代わりに新しいカップをクラブに買うこと、っていうのがルールらしい。地元の面白さ、というか・・・。 みんな、どうして釣れなかったのか、っていういいわけ大会がバーベキューとともに始まる。 背の高いほうのカップは私がもらっていいよ、って。
簡単なつくりのカップだけど、なんだかすごくうれしい。
もしかしてこういうトロフィー型のカップをもらったことないかも。2007年のプーケットのフィッシングトーナメントのカップは壁掛け型だったし。
しかも~。ガラス部分の中にはチョコレートが入ってる~。 チョコレートそれほど好きじゃなくても、なぜかうれしい~。 私よりもWolleのほうがうれしそう。 来年も優勝したら、このカップはOlliがもらえることになる。ここにいるみんながみんな釣り好きなので話の尽きることがない。 このワニもびっくりしそうな魚の剥製は・・・・剥製っていうのかな・・・乾かして何か塗ってあるみたいだけど・・・昔Arendseeで釣れた大物たち。今ではこれほどの大物は減ったらしい。 Olli。今回は誘ってくれてありがとう~。
来年もドイツにいたら誘ってね~。

2 件のコメント:

yuki さんのコメント...

すごいね、優勝したなんて!
おめでと~~!!
楽しんでるねー、ドイツ。
お魚はその後のパーティで食べたの?
おいしかった?

ヴォルヴェバー 康子 / Yasko Wollweber さんのコメント...

ありがと~、Yukiちゃん。
でも優勝って言っても本当に小さな大会なんだけどね。

そうね、楽しんでるね。というか、いろんな人に楽しませてもらってるというか・・・。私はくっついて歩いてるだけというか・・・。

そう嘘うう、夜のバーベキューで魚を食べるのかと思ってたら、お肉でした。お魚はどこに行っちゃったんでしょう?
1匹くらいは持って帰るつもりでいたんだけどねぇ。