2009/07/23

Soljanka ~Heinrichのキッチンへ潜入~

キッチンで忙しかった昨日。
私をうちに送ってくれたHeinrichとWolleと、夜になってから常連のパブに飲みに行く。
Wolleは2日間私がキッチンで大丈夫だったのか、ちょっと心配していたみたいでHeinrichにしきりにキッチンでのことを聞いてた。
Heinrichもレストランもオーナーも私がキッチンに潜入してることにHappyだよ。とのお言葉をいただき・・・ちょっと・・・いや、すごくうれしい。ろくに話もできないのに使ってくれるなんて・・・。

で、飲んでるときにHeinrichが明日はSoljanka(ゾルヤンカ)を作るんだ。なんて言った。
Soljankaっていうのは、キッチンにあるもの何でも入れて作るスープだ。Wolleの説明だと、「キッチンのクリーニング」になる。Heinrichは否定してたけど。
とにかく、そのスープを作るって聞いたとたんWolleが「Yaskoは明日も暇だよ」って。
おい!
確かに暇だけど、明日は私はキッチンに行く予定じゃないぞ。洗濯もしなくちゃいけないし、ほかにも・・・。
なんていうドイツ語を考えてる間に、翌日も行くことに決定した様子。

昨日もキッチンで作った魚のスープを持って帰って、それがよっぽどおいしかったみたい。
かくして、キッチンにて3日目突入。

前日に飲みに行ったせいで翌朝のHeinrichはくたくたしてる。私たちが帰った後にも、同じテーブルにいたほかの人たちと遅くまで飲んでたらしい。
だけど、今日は予約は一組だけ。しかもスープを作ったらさっさと帰るらしい。さすがドイツ・・・というか、なんなのか・・・。日本だったらキッチンのシェフが好きな時間に来て好きな時間に帰るなんて事はないだろうに・・・。時間制じゃないんだろうか・・・?


キッチン潜入3日目。
言われなくても大体しなくちゃいけないことはわかってきたぞ。だけど今日はスープ。

まずはブイヨンを作る。10Kg近くある牛肉と、同じく豚肉のスモークされたものの脂身を取り、茹でて茹でてブイヨンにする。
そして残りのお肉・・・というかその部分が大半なんだけど・・・を半口大に切っていく。両手でもてあますほどの大きさのお肉を半口大に切っていくって、結構手間がかかる。
そして、ストックしてあった他のブイヨンでまずは牛肉を煮る。豚肉を入れるのは牛肉を入れて1時間以上たってから。じゃないと、豚肉が崩れちゃうらしい。
そして玉ねぎ。みじん切りとまではいかないくらいの小ささに刻む。「これがぎゅうぎゅうにいっぱいになるくらいの量ね。」って渡されたのは一般的なバケツ大の容器。
・・・これにぎゅうぎゅういっぱいね・・・。玉ねぎいくつ必要なんだろう・・・。
結局玉ねぎをむいて刻むのに1時間くらいかかった。
私はコンタクトレンズを使っているせいか、玉ねぎを切ってもそれほど涙が出ない。普通にめがねで作業してたら涙ぽろぽろじゃないかなぁ・・・。
そして、トマトとパプリカ、ピクルス。
お肉を2時間くらい煮たあと、野菜を全部入れる。そしてもう2時間くらい。

スープを作ってるお鍋は私が座り込んで入れそうなほど大きい。これ、アウトドア用のお風呂になるんじゃないの??そしてもちろんかき混ぜている木の杓子も、戦えそうなほど大きい。
そのお鍋がクツクツいってるのをそんな大きなへらでかき混ぜてると、なんか悪いもの作ってるような気分だ。食べたら変身するスープとか・・・。
mmmm・・・。言葉が使えないと想像力っていうのはどんどん増長する・・・。

Heinrichは毎回、何かを作るたびに丁寧に私に味を聞いてくれる。
「どう?何か足りないかな。」
でもこのスープは、私にとって初めてのスープで、どんな味があるべき味なのかわかんないので困った。・・・塩が足りない気もするけど、他には何を入れることができるの?
私は塩味が好き。しかも日本食っていうのは他の料理と比べてとにかく塩っけが多い。そんな私の舌で味見をしても私の好みには、あるいは日本人の好みにはなるかもしれないけど、他の国の人にとってはどうなんだろう。
私が料理をするときは、できるだけ塩辛くならないように気をつけてるけど。
でも、Heinrichも私も、昨日沢山飲んで体が塩や水を欲しがってる日だから、ちょっと薄めくらいがいいのかなぁ。

前日の魚のスープがWolleに大好評だったので・・・Wolleの両親にも・・・今日は一回り大きい容器にスープを入れて持って帰った。
お給料がない分、現物支給・・・?
それもいいかも。
夕食の後、Wolleのママが「明日はなぁに?」って聞いてた。いやいや、明日はおやすみです。

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