2009/07/24

豚肉の話

どこの国に行っても、びっくりすることってよくあること。
初めてドイツに来たときに、豚肉でびっくりした。

日本人の感覚で言うと、豚肉は雑菌をいっぱい持ってるから、触ったら手を洗うとか、使ったまな板はよく洗うとか・・・。
それがドイツでは生の豚肉を食べる。

日本で言うハンバーグがミートボールと呼ばれてるんだけど、それを焼く前の状態で食べる料理もある。
普通にスーパーマーケットで買ってきたひき肉は生で食べられる。

げげっ、って気持ち悪く思う人だって日本人の中にはいるだろうね。私の家族もその話をしたときに変な顔してたもん。
でもこれがおいしいんだ。
しかも何がいいって、ミートボールを焼く前にスパイスを混ぜた状態で味の確認ができるってこと。まぁ、私は日本でもちょろっとなめてみたりするけど、ひき肉をボウルでこねこねした後に指にくっついたお肉もぺろぺろ食べられてしまう。
何が困るかといえば、ミートボールを焼いている間にWolleがボウルから1/3くらいは食べてしまうこと・・・。

その代わりに、Wolleが日本に来たときにはとりわさにびっくりしてた。それを聞いたほかの人もびっくりしてたけど。「日本人はサルモネラっていうものを知らないのか?」って。
もちろん私たちだってスーパーマーケットで買ってきた鶏肉をむしゃむしゃ生で食べてしまうわけじゃないから、それはちゃんと説明したけど。


ドイツではお肉といえば基本的には豚肉らしい。・・・・ドイツっていうのか、Wolleの住んでる地域だけなのかよくわかんないけど。
お肉屋さんには鶏肉は置いてない。鶏肉は肉じゃないから・・・。牛肉を扱ってないお肉屋さんもある。

それが、その豚肉がおいしい。
生のものだけじゃなくて、軽く燻製にしたステーキとか、ソーセージとか、脂部分だけとか。こんなにも種類があるのかと思うくらいの種類がショーケースに並んでる。
どれもしっかり脂が乗っている状態で、しかももちろん新鮮この上ない。・・・生で食べられるくらいなんだから。
ただ焼いただけでもしっかり「豚肉」の味がする。

日本料理にはお肉の薄切りをよく使う。
よく使うからあるのか、薄切りが多いからそれを使った料理が多いのか、コロンブスの卵。でも日本以外の国で日本料理に使えるような薄切りを見たことがない。
それは私にとって、実はとても困ることなんだけど、ショーケースの中の大きなお肉の塊を見るとそれはそれで日本では見慣れないものだから、ちょっとうれしくなったりもする。
Wolle曰く、頼めば薄切りにもしてくれる。
だけど、私にはそれを頼むほどの語力がないので、今のところ塊を量り売りしてもらってる。
そのうちね。好きなこと、何でも言えるようになったらね。


この前、Wolleが豚肉の料理を作ってくれた。
大きな塊をハーブでマリネートして、オーブンで焼く。それだけなんだけどすごくおいしい。
これはオーブンに入れる前。
2時間くらいオーブンで焼く。
周りの白いのは塩。この塩がオーブンの中でお肉にしみこむ・・・ってほんと?
外はかりっと、中はジューシー。


こういう料理が沢山あるから、きっと薄切りなんていらないんだよね。
でも薄切りもおいしいよ。
とはいっても、お肉の塊を食べなれてる人たちにとっては、薄切りって、食べた気がしないのかもしれないなぁ。

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