2011/04/26

ボランティアで一緒だった人々

今回2週間に石巻に行って、いろんな人と出会いました。
活動中、カメラを持っているわけにはいかないので、なかなか写真を撮れるときばかりではなかったけれど、そんななかでもちょこちょこと撮った写真があります。

まず、最初に出てきてしまって、ちょっとびっくりですが、作業終了直後の私も写っている写真です。
こんな格好で作業をしている、と。
合羽を着ていないと、泥だらけになるので、うえには合羽。そして堅い補強がしてある長靴。軍手の上に、また強い手袋。マスクと、作業によってはゴーグル。
汗が目に入らないように、頭にやっぱりタオルがほしかった。

作業中は、マスクとゴーグル、タオル等で、顔なんか実は見えません。体の大きさとか、動きとか、合羽の色で誰なのか見分けてる、という感じですね。


左の男の子二人は、石巻市出身。
一人は実際に津波の真ん中に取り残されて翌日まで救助を待った、という話をしながら、作業に参加。一緒に作業をするのに、とてもしやすい二人でした。
一緒に話をしていても楽しいし、話すとしっかりした意見も返ってくるし・・・。「どうして、俺らは彼女できないんでしょう?」なんていうおかしな質問には本当に困りました。
これを読んでいるみなさん、この二人彼女募集中ですよ~。
こんな二人のような人が石巻に沢山いるんだとしたら、石巻はすぐに復興します。心配は要りません。 依頼主の方も自ら手を貸してくださいます。
奥に写っているのは、私が車に便乗させていただいたコージさん。私達の中ではリーダーのような存在でした。 カメラを向けているから、一瞬笑っているけれど、この畳出しの作業、本当に大変なんです。
私はこのとき、畳出ししかないお宅へ伺ったので、何もすることが無く、カメラを出したしだいです。

この畳、一見何の変哲も無いものに見えますが、実はマックスまで泥を吸い込んでいるんです。それが10枚単位で待っていたら・・・。ひざも腰も萎えます。 毎朝、ニーズ票をもらって、そこに書いてある作業をしに住所どおりにお宅へ伺います。

住所、作業内容、必要な道具、人数等が書き込まれていますが、コージさんはいつも実際人数よりも多い必要人数の作業をもらってきます。それでも間違うと午前中くらいに作業が終了してしまう。

ここで問題です。どうしてこの様なことが起こるのでしょう。
1、ニーズ票が違っている。
2、コージさんの率いる数人が平均以上の動きをする。
3、毎日似た顔ぶれのせいでチームワークがいい。
さて、どれが正解でしょう。

正解は、おそらく全部です。 毎晩溜まっているテントの管理人、ハコザキさん。
背中のガムテープにある「大きな声であいさつします」はモットーでしょうか。とにかくよく動く人で、コージさんとハコザキさんがいるとあわせて3人分以上になるといわれていました。
しかもこの人の何がすごいって、日中の作業だけじゃなくて、ボランティアが寝泊りしている大学のキャンパスの仮設トイレの掃除や給水までしていたこと。

26日までは石巻にいると言っていたので、会いたい方、是非石巻まで。まだ間に合います。
とても素敵な人ですが、聞いているとお一人のようなので、これを読んでいるあなたにもチャンスはあるかも!! 作業の休憩中。
ボランティアなどと偉そうに言っても、実はこういう作業に素人の人が多い・・・もちろん玄人もいるけど。

そのために、協会からは「1時間に10分休憩」というルールが作られている。もちろん作業の進度によって休憩の有無は変わってくるけど、だいたいそれくらいの休憩が入る。
この10分は腰にとてもよく効く。 私が参加した初日の夜。
常に出入りのある個人ボランティアが有志で集まっているテントなので、顔ぶれも毎日変わる。こんな盛り上がりは、初日だけと言ってもいいほどでした。
ちなみに近隣のテントから苦情が出た。
「あなた達!何しに来てるんですかっ!!!」って。漫画チックなほど、ヒステリーなお姉さんでしたが・・・。
でも確かに、絶対に、うるさかったと思う。
この写真はおそらく上の写真の2週間後くらいでしょう。
たぶん「そこのくさい3人、写真撮るよ~。」とか言って、シャッターを押した記憶がある。 地面から冷えてくる寒さには。そして何人も一緒に食べておいしいのは。

やっぱりお鍋です。
毎日違う味で1週間くらいはお鍋でした。

ハコザキさんと。
本当は丸いマスクを頭に上げて「山伏」のような状態でツーショット、なんて、不謹慎なこと言っていたんですが・・・それは叶わず・・・。

沢山の方にお世話になりました。
仲良くなるためにする、どうでもいいような話をする時間がそれほど無かったことがちょっと残念です。でも、まぁ、おいおい・・・。

みんな個人で参加しているだけあって、かなり個性の強い人もいます。でも、そんな人同士だからこそ、こんなところで出会えるわけで、そういう機会があったことも、うれしいことのひとつです。

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