2012/04/12

医師の発言

帰国してからひどい風邪を引いていて、先日多少評判のいい近所のクリニックに行ってきた。

このお医者さんは行くとたいていしっかりと触診をしてくれる。
横になっておなかを押すやつだ。

で、見立ては、
「一般的な風邪だと思いますが、嘔吐の繰り返しがちょっと気になりますね。でも、アレルギーの症状は出てないから、今日は抗生物質抜きでお薬を出しておきます。これが効かなかったら、再度きてください。それほど強くない抗生物質を出しましょう。」
ということだった。

ところが、翌日から嘔吐以外の症状はひどくなり、ほかの症状も出てくるようになった。今出ている薬で治せるところは治しちゃおうと、数日様子を見たけれど、変わらない、というか、咳も鼻ももひどくなる一方。

咳と鼻づまりで夜、眠れない日が3日ほど続いたので、又同じクリニックに行ってみた。
「ほかの症状も出てきて、嘔吐以外は続いています。特に鼻づまりがひどくて・・・。」
って、言う私に先生は一言。

「鼻だったら、普通耳鼻科に行くんじゃない?どうしてうちに来るの?耳鼻科行きなさいよ。」

・・・。
そうなの?

前回掛かったのがこのクリニックで、引き続き同じクリニックに行くのって普通じゃないの?
しかも、「この薬で症状が治まらなかったら・・・。」っていう話までしておいて、来るな、って。

医師の知識と素人の知識と差があるっていうこと、このお医者さんにはわからないんだろうか。
無教養で申し訳ないが、自分の鼻が風邪で出る鼻なのか、何かのアレルギーで出る鼻なのか、判別できる一般人がどれほどいるというのだろう。
そんなことが自分で判別できれば、町のクリニックなんて要らない。

そして、その言い方。
患者というのは、医師を頼ってクリニックなり、病院へ行くわけだ。
ただでさえ、調子が悪くて行くのに、それにかぶせるようなこの言い方はあんまりなんじゃないかと思う。

私はおそらくこのクリニックには2度と行かないと思う。
さらに、人に聞かれたときに「あそこはやめておけ」くらいは言うはずだ。
だって、今回とても気分の悪い思いをしたから。

医師の国家試験に、患者との対応の仕方に関する問題も出るんだと聞いたことがある。
デリカシーのない返答はよくない、と、習っているはずだ。
よしんば習っていなかったとしても、それくらいは人間として当たり前のこと。

この先生は長いことこの仕事をしていて、大事なことを忘れちゃったんだろうか。
それとも、「医者っていうのは、えらいんだぜ。」「俺は医者なんだぜ。」って、心のどこかで思いながら患者の相手をしてるんだろうか、お金のために。

あるいは、私がそんな返答を引き出してしまうような失礼なことを言ったんだろうか。

よくわからないけど、この先生の一言で私が気分の悪い思いをしたことは確か。

お医者さん、気をつけてね。
医師と患者の間には、知識も、病気に関する経験も、そしてその時点での立場の違いも、歴然とあるんだから。

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