もう大分前だけど瀬戸内寂聴が翻訳した、源氏物語がうちにある。
母が買って、私は日本にいないことをいいことになんとなく素通りしていた。
10巻あるとなると、なかなか読み始められないというのも言い訳のひとつだったのだけど、今回なんとなく手に取りやすい場所に移動していたせいか、1巻を開いた。
実は、私、日本文学科とは名ばかりで、自分の専門外であることをいいことに、今まで一度も読み通したことがない。いやいや、本当にお恥ずかしい告白。
光の君が若いころの辺り、まぁ、よくて須磨の辺りまでしか読んだことがないような気がする。・・・・それすらあやういかも。
言い訳がもうひとつ。
なんだか、私は谷崎潤一郎がそれほど好きではなくて・・・もしかしたら細雪も途中までしか読んでないかも・・・大学時代に一般的だったその人の訳となれば、なんとなーーーく回避していたようにも思う。
って、言ったって、原文で読めばいいものを。時間がかかるというのももうひとつの理由。
mmmmm。
言い訳ばかりだね。
さて、現在十巻中第三巻。
ところがこれが、一巻から面白いのなんのって。
訳者が変わったからだろうか。瀬戸内寂聴だって、それほど好きな作家なわけではないのに。
それとも、前よりもこういうものに興味を持っているのだろうか。
詠歌が趣味なんていうわりには、平安時代の和歌がそれほどすきでもなく、どちらというまでもなく万葉集にのみ情熱を燃やしてきた。
その素朴さと、人間くささがぷんぷんするような歌が好きで、どうも平安の、あの香り立つような行間がどうも好きになれない。なんて言っても、実はその行間の教養部分が読み取れないって言う話だ。
とはいえ、源氏物語の端々に詠まれる歌は、作者が結局は紫式部であろうと、それなりの歌で、その部分だけは訳を読むよりもそのまま読んだほうがずっとしっくり来る、様な気がする。
現在、光の君は宮中から追放され、泣く泣く紫の上を置いて須磨に旅立ち・・・なんてところまで来た。
なよなよで、エロエロの光の君はこれから明石の君に出会うところ。
さてさてどうなるのやら。
十巻もある本て言うのは、面白ければ面白いほど先を読み進めるのが惜しくなり、時間をかけてゆっくり読みたいんだけど、4月中に読み終われるんだろうか。
間に数ヶ月あいたら、面白かったものも面白みが半減してしまう。かといって、箱に入っているような本の残りをドイツに持っていくのは馬鹿馬鹿しく・・・。
急ぎながらゆっくり読むって言うのも難しいのね、これが。
2 件のコメント:
Yasko ちゃん!!
お久しぶり~。お元気そうで何より。
ときどき、お邪魔してるよー。
今日のエントリー読んで、モルディブで
俳句(かな?)つくってたのを思い出したよ。
意外だなーって思ったよ。
私もブログがあるんだけど、勝手に
ヤスコちゃんのブログ、ブックマークに
入れちゃいました :)
時間があったら、見てやってくださーい。
http://blog.goo.ne.jp/yuki_miffy_77
Yukiちゃん久しぶり!!
そういえばモルディブでも何首か詠んでたよね、わたし。
ゲストサービスのお姉さんに頼まれて。ウェルカムカードかなんかに入れるんだとか言って。
あれは和歌です。俳句みたいに難しいのはできない。
Yukiちゃんのブログも時々覗かせてもらってるよ。
なんだか、複雑そうなことやってるなぁ。
でも、どんなことでもそうなんだろうけど、せいとってかわいいよね。
だからそういう仕事やってられるんだろうけど。
私の教える生徒は比較的短期間が多いのに、それですら思うんだから、Yukiちゃんはもっと生徒に思い入れがあるんだろうな。
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