2013/09/11

「スマートフォンから登録してください」

昨日i Phoneの新しいバージョンが出たというニュースを見た。
ボディの選択色が増え、パスワードの代わりに指紋認識ができるようになったとのこと。
今回の改良は、改良といえるのか、それが必要あるのかと、大いに物議をかもし出している様子。

正直言って詳しいことはよくわからない。
だって、私スマートフォンを持っていないから。

街中や友人の間でも、スマートフォンはどこでも見かける。

ピピ島にいるときなんか、レストランやバーで友達と同じテーブルに座りながら、そのテーブルの全員がスマートフォンに夢中になり、まったくおしゃべりなどしていない光景なんかも見かける。
あれは一体みんなで何をしているんだろうと、首をかしげることもある。
友達と一緒に旅行をしていて、そこにいない友達と蜜に連絡を取り合う必要がどこまであるんだろう。それなら、その友達と旅行に行けばいいのに。

それを見て、私の友達が笑っていた。
「きっとあのテーブルの人みんなで、スマートフォンでチャットしてるんだよ。『ビールもう1本飲む?どうする?』って。」と。


これはまた別の話。
先日、学生のころの友達からメールが来た。
「ねぇ、Lineやってる?」

そはなぞ。

Line・・・ラインって読むのかな?・・・・ってなに?

やってる、って言うからにはゲームかな?あるいはFacebookみたいなコミュニティかな?
なんせ私、何を隠そう「スマホ」という日本語の意味すら数年前に恥を忍んで誰かに聞いて、初めて意味がわかったくらい新語音痴。
そのときも「なにそれー」なんて軽い口調を装って聞いてみると、心優しい友達は私にわかるように教えてくれた。
Skypeみたいなもんだよ、みんなLineでチャットしてる、と。

Skypeがあるのに、もうひとつSkypeのようなものを利用する必要はないような気もするが、おそらくそっちを使うほうが都合のいい人が多いんだろう。

特別に新しいものを嫌ったり避けたりしているわけではない私としては、誘われたんならじゃぁ、位の気持ちでLineなるものを「やってみる」ことにした。

パソコンでLineのウェブサイトを開いてみる。
新規登録、新規登録・・・と。
「パソコンからも」・・・あ、ここだね。
クリック。
ページが変わる。
新規登録、新規登録・・・。
あれ?

「PCバージョンは スマートフォンで利用登録されている方のみご利用いただけます」

・・・・・。
と、いうことは。
スマートフォンを持っていないとLineなるものは登録、利用できない・・・ということ?

と、いうことは、スマートフォンを持っていない人はこのアプリケーションを使えない・・・ということ?

一体どういうことなの?スマートフォント持っていない人は仲間には入れないっていうこと??
パソコンがあれば、スマートフォンの機能はカバーできるものだと勝手に思っていたけれど、最近ではそんなことはないのかしら。

そういえば、数日前WolleのYou tubeのアカウントを作ろうとしたときに、選択肢があったのでどっちでもいいや、と片方で登録しようとしたら、「アカウントを開くためのコード(数字などのパスワードのようなもの)を携帯電話に送信します」とメッセージが出てきた。(そのときに選ばなかったほうを使って登録すればできます)

これって、携帯電話や、ましてやスマートフォンを持っていない人には利用どころか登録すらできないことになる。
一体どうなってるんだ。

ちょっくら数年、拠点を持たずにぶらぶらしていたら、世の中においていかれてしまったのだろうか。
浦島太郎でもあるまいに・・・。
私がうっかりよそ見している間に年を取りすぎてしまったんだろうか。40歳になったばっかりで、10の桁の数字がひとつ変わっただけでこんなにも急速に世の新機能についていけなくなるとは・・・。

いや、ちょっと待って。
でも。でもね、私の周りにスマートフォン持ってない人、それよりも、携帯電話持ってない人いるよ?そういう人たちはどうしてるのかな。

確かに母がスマートフォンを持つようになってから、Skypeも彼女がパソコンをわざわざ開かなくてもできるようになって便利だなぁ、なんて思っていた。
カメラを持ち歩かなくても写真撮れるし、しかもそれをすぐにFacebookなんかにもアップロードできるし。

でもね、じゃぁ、みなさん、スマートフォンがなくなったらどうするの?

う~ん、これは持っていないことから来るひがみだろうか・・・。
私にとっては、電話ができる携帯電話があれば十分以上に便利なんだけどなぁ。

そろそろ私もスマートフォン持たないとだめでしょうか。
あぁ、やっと「スマホ」の意味を知って満足していたというのに・・・。


携帯電話を持っている人が少ないころ、あるいはまだ携帯電話がないころに待ち合わせをしていたときに味わったような「時間」というものの感覚はもう味わうことはできないのかな。
学生のころ旅行をしていたときのような「孤独」と「距離」、そして「冒険」と「危険」が一緒くたになったおもしろさと特別な時間はもう存在しないんだろうか。

今と比べれば不便といえば不便だったけれど、そういう過程を経て心というものが成熟したと思うのだけど。
今はそんなことにすらほかの方法があるんだろうか。

こんなことを言い始めている時点ですでにおばちゃんの域にどっぷりと入り込んでいるのかな。
それに関しては気をつけねば、なんて思うけど、でもやっぱり、駅の改札口で「今来るか、もう来るか」と、ボーイフレンドと待ち合わせしていたときが懐かしくもあります。
 

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