この前の誕生日に昔からのドイツのお菓子Kalter Hund(カルター・フンド)なるものをもらった。
例の「典型的なドイツ・東ドイツのもの40個」と札のついたバスケットに入っていたもののひとつ。
普段あまり甘いものを食べない私は、しばらく放置していた。誰か遊びに来たときに食べようかなぁ、なんて。
それをある日・・・しかも寝る前になって・・・おなかが空き、一口だけ、なんて思いながら食べてみた。
おいしぃい!
Wolle、Wolle、これ、おいしいよ。
そう言われたWolleは、当たり前のような顔をしてる。そして一言「ああ、それ、昔は家で作ったものなんだよ。おいしいでしょ」
パッケージをよく見ると、おばあちゃんがお菓子を作っているような絵がついてる。
mmm・・・。これは家で作れるものなのかい?
ラーメン作りがひと段落して、Wolleのママに聞いてみた。
「ねぇねぇ、Kalter Hundの作り方知ってる?」
「あら、そんなもの、もう20年くらいは作ってないわ。でも、レシピならどっかにあるはずよ」
と、数分後にはそのレシピを持ってきてくれた。
作るべし。
最近、時間のたっぷりある私は即決。
材料を見ると、ここではどこのスーパーマーケットでも簡単に手に入るようなものばかり。
まずはお菓子用のチョコレート。
日本でもお菓子のレシピに時々出てくるクーベルチュール。要はチョコレートだから、普通の板チョコでも大丈夫なはず。
そして、左から、砂糖、インスタントコーヒー。
一番右は日本では聞きなれないけど、Schlag Sahne(シュラク・ザーネ)。日本のスーパーマーケットで手に入る材料で言えば生クリームになると思う。
実はこのクリーム系。
何とかクリームみたいなのが何種類もあって、私には何を何に使うのかいまひとつピンとこない。
が、ここではレシピにこれが書いてあったので用意した。
そして、ビスケット。
Kalter Hundには一般にはこれを使うらしいけど、バタークッキーの類。おそらく昔はそれほどクッキーの種類もなく、これが一般的だったんじゃないかなぁ、と、推測。
まずはブロックになっているクーベルチュールを細かくする。
お菓子用で最初から粒状になっているものならそのままでいい。
お鍋にクリームを入れ、ゆっくりと、沸騰させないように温める。
日本のレシピだと、チョコレートを使うものには、必ず「湯せん」って書いてあるけど、私のもらったレシピには、おなべを温める、って書いてあった。
そこに、砂糖、インスタントコーヒーを混ぜる。
もちろんチョコレートも。
一度に入れると溶けにくそうだったので少しずつ。
だんだん濃くなってきて、チョコレートを入れ終わった時点では、かき回すと筋が見えるくらいになった。
レシピにはこれだけだったけど、うちには子供もいないので、私はここでラム酒を大さじ1杯入れました。あんまり入れると生地がゆるくなってしまうかと思って、これくらいにしたけど、味だけ考えると、もう少し入れてもいいかも。
でも、ラム酒の量によっては、もう少しチョコレートを増やしたほうがいいかもしれない。
この時点では、まだおなべも触れるか触れないか位の温度。
これを、涼しいところで冷ます。
レシピには6時間くらい、って書いてあったけど、Wolleのママが言うには「そんなに長いこと置かなくても大丈夫よ」とのこと。おそらくその室温によるんじゃないかな。
この数時間で何が必要なのかというと、単純にチョコレートの温度が下がればいいんだと思う。
あったかい状態では、とろとろ過ぎて型に入らない。これがさめると少し固まる。
でも、あんまり長く待ちすぎると、今度は固すぎて方にうまくなじまない。
私が冷ました時間はおよそ4時間。
十分冷めているし、生地の固さもゆるすぎず、固すぎず。
パウンドケーキによく使う型にラップを敷く。
このケーキ、固まって出来上がった後も、表面が少し柔らかい。そのまま型を使うと後から取り出せなくなる。
これ、前の写真と大して違わないけど、冷まし終えた生地。
表面には少しチョコレートの膜が張っているけど、中は結構柔らかい。
チョコレートの生地を最初に敷き、ビスケットを並べ、さらにその上にチョコレートを敷き・・・と繰り返していく。
あんまりチョコレートの層を多くすると、くどくなりそうなので、できるだけしっかりビスケットをつめていく。
一番上にはチョコレートの生地を敷き、覆うようにする。
この状態で一晩寝かせる。
朝、Wolleのママが見に来た。
ちょっと表面を触ってみて、「ちょうどよく固まってるじゃない。いつ食べるの」と。
私はちょっと心配なことを聞いてみた。
「ねぇ、これ、切るときビスケット割れたりしないの?切るの難しくないの」
すると、
「大丈夫よ。夜のうちに、ビスケットがチョコレートの生地の水分を吸って、柔らかくなってるから」
なぁるほど。
実は既成のものを食べたときにケーキのように柔らかかったお菓子の材料がビスケット、っていう事にちょっと疑問を感じていたんだけど、そういうことね。
柔らかさがわからないので、慎重にゆっくりと型からはずしてみる。
あ、置いても崩れないくらいには固まってるのね。
ラップをはずしても大丈夫。
包丁を入れると、何の手ごたえもなく、するりと切れる。
そして、こんな切り口。
例の「典型的なドイツ・東ドイツのもの40個」と札のついたバスケットに入っていたもののひとつ。
普段あまり甘いものを食べない私は、しばらく放置していた。誰か遊びに来たときに食べようかなぁ、なんて。
それをある日・・・しかも寝る前になって・・・おなかが空き、一口だけ、なんて思いながら食べてみた。
おいしぃい!
Wolle、Wolle、これ、おいしいよ。
そう言われたWolleは、当たり前のような顔をしてる。そして一言「ああ、それ、昔は家で作ったものなんだよ。おいしいでしょ」
パッケージをよく見ると、おばあちゃんがお菓子を作っているような絵がついてる。
mmm・・・。これは家で作れるものなのかい?
ラーメン作りがひと段落して、Wolleのママに聞いてみた。
「ねぇねぇ、Kalter Hundの作り方知ってる?」
「あら、そんなもの、もう20年くらいは作ってないわ。でも、レシピならどっかにあるはずよ」
と、数分後にはそのレシピを持ってきてくれた。
作るべし。
最近、時間のたっぷりある私は即決。
材料を見ると、ここではどこのスーパーマーケットでも簡単に手に入るようなものばかり。
まずはお菓子用のチョコレート。
日本でもお菓子のレシピに時々出てくるクーベルチュール。要はチョコレートだから、普通の板チョコでも大丈夫なはず。
そして、左から、砂糖、インスタントコーヒー。
一番右は日本では聞きなれないけど、Schlag Sahne(シュラク・ザーネ)。日本のスーパーマーケットで手に入る材料で言えば生クリームになると思う。
実はこのクリーム系。
何とかクリームみたいなのが何種類もあって、私には何を何に使うのかいまひとつピンとこない。
が、ここではレシピにこれが書いてあったので用意した。
そして、ビスケット。
Kalter Hundには一般にはこれを使うらしいけど、バタークッキーの類。おそらく昔はそれほどクッキーの種類もなく、これが一般的だったんじゃないかなぁ、と、推測。
まずはブロックになっているクーベルチュールを細かくする。
お菓子用で最初から粒状になっているものならそのままでいい。
まずはアーモンドのパウダーをおなべで煎る。
レシピにはヘーゼルナッツって書いてあったけど、うちにあまっていたから。崩したナッツならどれを入れてもいけるんじゃないかと思う。
日本のレシピだと、チョコレートを使うものには、必ず「湯せん」って書いてあるけど、私のもらったレシピには、おなべを温める、って書いてあった。
そこに、砂糖、インスタントコーヒーを混ぜる。
もちろんチョコレートも。
一度に入れると溶けにくそうだったので少しずつ。
だんだん濃くなってきて、チョコレートを入れ終わった時点では、かき回すと筋が見えるくらいになった。
レシピにはこれだけだったけど、うちには子供もいないので、私はここでラム酒を大さじ1杯入れました。あんまり入れると生地がゆるくなってしまうかと思って、これくらいにしたけど、味だけ考えると、もう少し入れてもいいかも。
でも、ラム酒の量によっては、もう少しチョコレートを増やしたほうがいいかもしれない。
この時点では、まだおなべも触れるか触れないか位の温度。
これを、涼しいところで冷ます。
レシピには6時間くらい、って書いてあったけど、Wolleのママが言うには「そんなに長いこと置かなくても大丈夫よ」とのこと。おそらくその室温によるんじゃないかな。
この数時間で何が必要なのかというと、単純にチョコレートの温度が下がればいいんだと思う。
あったかい状態では、とろとろ過ぎて型に入らない。これがさめると少し固まる。
でも、あんまり長く待ちすぎると、今度は固すぎて方にうまくなじまない。
私が冷ました時間はおよそ4時間。
十分冷めているし、生地の固さもゆるすぎず、固すぎず。
パウンドケーキによく使う型にラップを敷く。
このケーキ、固まって出来上がった後も、表面が少し柔らかい。そのまま型を使うと後から取り出せなくなる。
これ、前の写真と大して違わないけど、冷まし終えた生地。
表面には少しチョコレートの膜が張っているけど、中は結構柔らかい。
チョコレートの生地を最初に敷き、ビスケットを並べ、さらにその上にチョコレートを敷き・・・と繰り返していく。
あんまりチョコレートの層を多くすると、くどくなりそうなので、できるだけしっかりビスケットをつめていく。
一番上にはチョコレートの生地を敷き、覆うようにする。
この状態で一晩寝かせる。
朝、Wolleのママが見に来た。
ちょっと表面を触ってみて、「ちょうどよく固まってるじゃない。いつ食べるの」と。
私はちょっと心配なことを聞いてみた。
「ねぇ、これ、切るときビスケット割れたりしないの?切るの難しくないの」
すると、
「大丈夫よ。夜のうちに、ビスケットがチョコレートの生地の水分を吸って、柔らかくなってるから」
なぁるほど。
実は既成のものを食べたときにケーキのように柔らかかったお菓子の材料がビスケット、っていう事にちょっと疑問を感じていたんだけど、そういうことね。
柔らかさがわからないので、慎重にゆっくりと型からはずしてみる。
あ、置いても崩れないくらいには固まってるのね。
ラップをはずしても大丈夫。
包丁を入れると、何の手ごたえもなく、するりと切れる。
そして、こんな切り口。
これは!
まさに既成のKalter Hundと同じ見た目!
まさに既成のKalter Hundと同じ見た目!
んん・・・ちょっと、チョコレートの部分が多いかなぁ。
お菓子を食べることよりも、見るのが大好きな私としては、すでに大満足。
そして、味は・・・。
1cmくらいの幅に切って、一口食べてみる。
オイシイデス!
やっぱりちょっとチョコレートの生地が多めな気もするけど、味はいける。
Wolleのママにも持っていく。
「ちょっとね、チョコレートの部分が多くなっちゃったけど・・・」
なんて言い訳もしてみると、
「まぁ、おいしそうじゃない!そんなこと、次に作るときに気をつければいいのよ、今回は初めてなんだから」
と、優しいお言葉。
今日のコーヒータイムにはすでにケーキが用意してあるので、明日食べるそうです。
このお菓子、混ぜて型に入れるだけ。
待ち時間はちょっと長めだけど、加熱しないでできるところがすごく簡単。
さらに、このKalter Hund。この名前だけじゃなくて、他にも名前を持ってる。
Kalte Schnauze (カルテ・シュナウツェ)
Schwarzer Peter (シュヴァルツァ・ペーター)
どれも同じケーキのことを指す。
レシピを入れておきましょう。
Kalter Hund・Kalte Schnauze・Schwarzer Peter
材料:
チョコレート・・・350g ---溶けやすいように削るか、崩したもの
ナッツ類・・・50g ---パウダーか粒状に崩したもの
クリーム・・・360g位
インスタントコーヒー・・・大さじ2
砂糖・・・30g位
ラム酒・・・大さじ1~2 ---大目に入れるなら、チョコレートも多めに
バタークッキー・・・200g
①ナッツ類をおなべでキツネ色になるまで乾煎りする。
②①のお鍋にクリームをいれ、ゆっくり温める。
③②のお鍋にインスタントコーヒー、砂糖、を入れ、沸騰させないままチョコレートを溶かしていく。好みでラム酒もくわえる。
④③を冷めるまで数時間置く。
⑤型にラップを敷き、チョコレート生地、クッキー、チョコレート生地・・・と層にしていく。最初と最後はチョコレート。
⑥型に入れたまま1晩寝かす。
⑦型から出して、切る。
一度にたくさんは食べられないけど、おいしいレシピを発見しました。
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