2013/09/09

Wolleママの宿題

Wolleのママはもう10年以上も英語教室に通っているらしい。
夏休みなどはあるけれど、基本的には毎週月曜日の午後。

同年代のおじいちゃん、おばあちゃんたちが主な生徒のようだ。
この教室、ちょっとおもしろい。
英語を口から出すことにシャイにならないように授業の初めにシャンパンを1杯飲むのだそうだ。

私のドイツ語もそうだけど、お酒が入っているときのほうがスムーズに口を開くことができる。まぁ、飲みすぎると語順がめちゃめちゃになるけど、シャンパン1杯くらいは適量といえるんじゃないかと思う。

そして、やっぱり教室だから宿題も出る。

今年の夏、学校に行ってない私。その私のところに彼女の宿題が頻繁に回ってくる。

宿題といっても、なにか文章を作ったり、文法の問題を解いたり、なんていうものではない。私のドイツ語の授業でも時々ある形式の問題だけど、クロスワードなんかのちょっと楽しめるようなもの。



- Yasko?? Hast du zeit?? (Yasko、時間ある?)
なんて言って何か紙を持ってきたら、たいていそれは彼女の宿題だ。

- Nicht jetzt. Bis Montag. (今じゃないの。月曜日までにね)

なんて言って、一緒に宿題をするのかと思いきや私に託してしまう。

毎回私が解いていたら、彼女のためにはならないんじゃないかとも思うけれど、教室で正解を答えることができるのは誰でも気持ちのいいこと。

最初のうちは手をつけていない状態で持ってきていたので、
- Du musst es selbst machen. (自分でしなくちゃだめじゃん)
なんて言ってたら、少しだけはじめに自分でやってみることにしたらしく、最近は上の写真みたいにちょこっとだけ答えが書いてある。

先日のクロスワード。
クロスワードって、自分の国の言葉でも設問によっては難しいことがある。まぁ、教材だからそれ相当のレベルに作ってあるんだけど、スペルがしっかりわかってないといけない分、私にとってちょうどいいくらいのレベルのものも出てくる。
そのクロスワードの回答をしたときに先生にほめられた様子。
翌週に持ってきた宿題を私に手渡すときに
- Es war sher gut. (この前のはよかったわ~)
そのときのことを思い出したのか、うきうきした顔で、
- Also, das ist nächste Houseaufgabe. (で、これが次の宿題ね)
だって。

ま、今年は比較的時間があるからいいんだけど。
しかも、あんなにうれしそうに、ニコニコと次の宿題を渡されたら、絶対に、めんどくさいから自分でして、なんて言えない。

彼女は、日本風に言ったら天然、というか、マイペースというか・・・思わず笑ってしまうようなことをすることが多い。
しかも、怒った顔を見たことがない。
私が怒っても「あら、そう、困ったわね」なんて感じで、怒っているのが彼女に対してであってもまったく持って暖簾に腕押し状態のことが多い。

そんな彼女だから、ドイツ語もろくに話せない日本人の私を、かわいい末の息子の彼女として認めてくれているんだと思う。これはとてもありがたいことだ。

彼女の宿題。
私の暇つぶしにもなってる。
まぁ、彼女の英語力の上達にはならないけど、毎週クイズを持ってきてもらっているようなもので、それほど嫌な気がしないのも、彼女の宿題だからなのかもしれない・・・。


 

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