2009/05/12

新聞記者のお仕事 の一部

ちょっとおもしろいことがあった。

母の店に来てくださる方が、私の本を紹介してくださり、中日新聞という新聞の地方版に本の紹介記事が出ることになった。
で、インタビューを受けるために新聞記者の方と会った。

その記者の方は市役所の記者室なるところにいつもいるそうだ。インタビューをどこでするかという話になったときに、私がそこまでいくことにした。
もちろん今までそんなところなんて覗いたこともない。インタビューなんてものも受けたこともない上に記者室なんて名前のついたところに行くなんてことだけで十分面白そうだ。

記者室は、というと、なんだか閑散としていて思っていたほど面白そうなところでもなかった。もっといろんな人がいるのかと思った。
でも窓からの景色はすごくよくて気持ちのよさそうなところでした。

なんて、そんな部屋のことはどうでもいいよね。

今回インタビューをしてくださるのは一人かと思っていたらふたり。
中日新聞と東海愛知新聞のかたがた。

部屋の入り口で「うかいです」というと、なんだか面白そうな人が出てきた。
だって、靴はいてない。
あ、ここもしかして土足じゃないの?って、思ってもう一人を見ると履いてる。あ、土足でいいんだよね。

ご自身の職場のせいかリラックスしているんだろう。そうなると逆になんだか私が緊張気味だ。

もしかしたら厳しい質問なんかもあるかもしれないなぁ、なんても思っていたんだけど、気を使ってくださっているのかそれほどでもない。
記者の方が唯一笑顔らしきものを見せてくれたのは、私が本でジャーナリストのことを書いている部分の話をしているとき。
いやいやどうもすみません、書きたいこと書いて。まさかジャーナリストの方とこんな風に差し向かいで本の話をすることになるとは思いもよらなかったので・・・。なんて思うけど、ジャーナリストの中にはそういう人もいるでしょう、ということで、今となっては腹が立ったことさえ記憶の彼方だ。


自分の本のことを、それを知らない人に客観的に説明するというのは意外と難しいことだった。自分では判っていてもらえているという前提で話をしていたからかもしれない。
本の内容と、本自体のこととは全く別物だっていうことが、私自身わかっていなくて、しかもそこには時差まであるし・・・。

記者の方には全く要領を得ないよううな話をしていたのかもしれないなぁ、と反省。


何を主題にして新聞の記事ができるのかを模索するのがインタビューや取材というものだということに気づいた頃にはすでに取材は終わりかけていた。

ご迷惑をおかけしました。と、インタビューをしてくださったお二方には思う。


しかも、写真を撮るなんて思ってなかった。でもよく考えたら撮って当たり前だよね。
自分で人にカメラを向けるばかりで、ひとにレンズを向けられる機会の少ない私にとっては、恥ずかしいやら緊張するやら・・・。
いやいや、たまにはこういうこともして、レンズを向けられる人の気持ちを考えましょう。


この出来事は概して楽しかった。
初めてのことでもあるし、今まで全く知らなかったことでもある。
こうやって私の本なんかも扱ってくださるんだから、ジャーナリストは嫌いなんて無下に言ってはいけない。
どうもありがとうございました。

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